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秋の終わりに自治会館の大掃除で、庭の剪定葉として持ち帰った花です。
八手。。。その葉は大きく日陰で育ちながらも青々と、両手を広げ玄関先で出迎えてくれる‥品行方正なイメージですが、一年に一度 その葉に異変が起きます。
晩秋から初冬にかけて‥ニョキニョキと、まるで体から角が生えるように‥ある日突然、その花の存在に気が付きます。
虫達が少なくなったこの時期に、無色の花は微かな香りで虫を誘い実を結び‥
赤い実を探して ついばむ鳥達から目を逸らし‥
息を潜める様に身を隠して、熟します。
こんぺいとうの様な造形ですが、そのシルエットには優しさが映し出されて、美しさが際立ちます。
年の終わりに感じました。
次世代へ繋ごうとする 植物の賢明な知恵‥
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子供の頃、父が竹で作ってくれた空気鉄砲の弾にして飛ばしていました。実ではなくて花なんですね。
自然の智恵と生命力は素晴らしいですね。