箱鳴りという言葉がある。
実際、箱鳴りが良いか悪いかということは、
代理には判らない。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10121484715
ここの記事から、思うところを書いてみる。
本来振動するべきでないスピーカー・キャビネット自体が振動するのが「箱鳴り」です。特に、質量の軽い素材を用いたスピーカーによく見られる現象です。ただ、それが悪いかどうかは、使う人の好みもあるので一概には決めつけられません。そのスピーカーが「いい感じで鳴っている」のであれば、箱鳴りがあろうと無かろうと関係ないのです。「これはちょっと困る」という状態だったら解決するべきでしょう。主役は音楽であり、機器は手段なのですから。
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本来振動するべきでないスピーカー・キャビネット自体が振動するのが「箱鳴り」です。
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当方620Aでは、これはありません。
代理がよく書いている、SPの後ろにまで音が響くというのは、
箱鳴りではないのです。
むしろ、音漏れ?という方が正確です。
この音漏れ?については、
WADIA6LTD(OSコンてんこ盛り)で、あったように、
なにか、低域・振動がまともに出ていないと
SPからの音は、前にしか出ていません。
後ろ側できくと、一切、振動もなく
音漏れ?もありません。
前から聞くと、一聴では、
OSコンの整音作用で音がきちんと出ているように感じるのですが
よ~~く、きいてみると、
低域がまともに出ていない。
う~~ん。どういえばよいだろう。
低域の中にもカラーが詰まってるとします。
そのカラーのもつ波長で低域はいろいろな表情をみせてくるのですが、
OSコンてんこ盛りだと
低域の中のカラーは、1色。厚みがあるとか、深みがあるとか
そんな感じも判らなくなるような、黒色?背景のカラーに感じるわけです。
密度を感じないというか、
成分をかんじないというか・・・
歪んでいるという言い方が近いのかもしれません。
これが、オーナー様のところでは判らなかった。
と、いうのが、当時
真空管アンプできいていらして
1号機と2号機では、2号機の方が劣る。
(いろいろな原因があるのですが・・・単純に言えば、買いあたり)
で、2号機がどこかおかしいか、
もっと、よくできないか?
とか、で、送られてきたのですが・・・
当方で聴くと上の調子。
後ろで聴いてみて、まったく振動が漏れてこない。
前だけでしか、鳴ってない。
と、判り、前に回って、そこに着目すると
「あかん、低域がまともに出ていない」
と、なり、
当方、プロトと同じものにもどして、きいてみたら、
前からも、後ろからも「すっきり」
ところが、今度は
1台目・・
オーナー様、OSコンの音のまずさが判らない。
仕方がないので、高橋、東京にいったさいに
トラアンプをお持ちの方のところに
1台目をもちこみ
直接、きいていただくと・・・
「だめですね・・・これは・・ひどい」
と、すぐに分かったのです。
このすぐに分かったのも、アンプがジェフ・SPがK2だったかな・・・
で、当方、確か、この時期はL-580
低域部分の弱いアンプのため、わかりにくかったのではないかと?
で、こうやって、WADIA6の性能がどんどんひきあげられていくと
みえないこと、みえにくいことがでてくるということで、
サイテーション16A(徹底的改造ww)と相成ったわけです。
この話を考えると、
箱鳴り(箱漏れ)が起きている方が
正解・・・のように感じます。
で、ネットワークで低域補完をしてやると、
音漏れはかなり鳴りをひそめたのですが、
それでも、まだ、出てきています。
箱鳴りで間違われやすいのは
箱の中で「音を巻き込んでしまう」ということです。
スピーカーも良いですね。
数多くの名機を作ったコーラルの1960年台のスピーカー12-L1。
ONKYOがホーンスピーカーを作っていた1970年台のセプターでつかわれていたHM-450A。
なかなかいい組み合わせですね、
繊細で力強く尚且つスピード感のある音が出てきます。
このスピーカーもK氏の設計です。
12-L1がダブルで取り付けられていますが1本はドローコーンで使っているそうです。
2個同時に鳴らすと箱の容量が足らず音が素直に出てこなく成るそうです。
今後容量を大きくして再度チャレンジするそうです。
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3ヶ月前よりスピーカーの変更を計画し今まで使っていた250Lのインピーダンスポートのエンクロージャーを今回800Lのインピーダンスポートのエンクロージャーに変更しました。
変更の理由は過去のシステムでCDプレーヤーはVRDS-10を使っていたがこれをYBAインテグラやLINN KARIKにすると250Lのエンクロージャーではボリュームを上げると早い段階で低域での音の巻き込みが発生し素直に音が前に出てこない事によるものです。
YBAやLINNはハイエンド機だけに出力される情報量が多くこの事により低域の許容範囲を超えた音が出てきたと考えられます。
K氏は過去にエレボイ205-8A・フォステックスFE208EΣ・コーラル12L-1等のエンクロージャーの作成経験及び、所有しているA7ボイスオブシアターのエンクロージャーを考慮に入れて今回の800Lエンクロージャー作成を計画しこの度はれて完成にこぎつける事ができたそうです。
音はどうかと申しますと問題の低域の巻き込みが解消され綺麗に伸びてくる低域の振動を肌で感じることができます。
驚いた事に中高音域も低域に引っ張られるように伸び伸びと音が出る様になっており、以前の250Lの低域のモヤモヤの解消と中高音のプラスアルファでエンクロージャーの変更は大成功とご満悦のK氏でした。
今回のエンクロージャーの変更で判ったことは一般に416は低音が出ないと言われる事が多いようですが実際はエンクロージャーの容量不足が416の能力をスポイルしていた事です。
自宅ではアルテック620タイプを使っているので
場所さえ許すならこの800Lのエンクロージャーを置きたいですね。現実は不可能ですが。
因みにスピーカー1本の重さは約80kg位との事ですがK氏は一人で作った様です。
ちなみに同じ物を自作しようと思った人はくれぐれも身体に気をつけて下さい。
自分の体重を超えるものは簡単に凶器に早変わりします。
今後此処のシステム構成はトランジスタのマッキンMC2500と真空管のマランツ#9の2本立て?との事でした。
完成したらまたおじゃまさせて頂こうと思っています。
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では、この800Lの後ろから
音漏れがおきているかどうか?と、いうことになると
まず、普通の人は後ろに回らない。
おまけを言えば、ただっぴろい場所でなく
コーナーを作ったところの後ろ側・・・
上の写真で言えば、SPを斜めに振って、その後ろに入る・・
と、いうか、
カレンダーをかけてある壁をぶちぬいて壁の向こうで聴く。
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スピーカーは原理的にはどれも同じ。
振動板が前後して音を作ります。
前後するので、前方(リスナー方向)と、
後方に、同じエネルギーで放射されるのですが、
位相が逆なので、前後の音が混ざると消えてしまう。
前後の音は混ぜたくないのです。
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この考え方とまったく正反対のことを書いた覚えがあります。
位相ができるから、コンマの差で前面に押し出してくるようになる。
だから、厚みのある低域・振動が起きる。
で、先のOSコンてんこ盛りを考えても、
うしろに漏れるほどの位相(周波数帯域がせまくなっていた??)がないものは
厚みのある低域・振動も前に出てこない。
CDPの能力があると
箱漏れが起きてしまうほどの音をだしてもおかしくない。
たいていの方が前面でしか聴かないけれど
WADIA*LTDに変えたら
今まで部屋の中で鳴っていたものが隣の部屋まで透る
それも、うるさくなく、音の中身もきれいで済んでいる。
と、いう具合で・・・
SPの音漏れについての、議論は
まともな、CDPかそうじゃないCDPかでも、
かわってくると思う。
と、なると、最初にはりつけた
本来振動するべきでないスピーカー・キャビネット自体が振動するのが「箱鳴り」です。特に、質量の軽い素材を用いたスピーカーによく見られる現象です。ただ、それが悪いかどうかは、使う人の好みもあるので一概には決めつけられません。そのスピーカーが「いい感じで鳴っている」のであれば、箱鳴りがあろうと無かろうと関係ないのです。「これはちょっと困る」という状態だったら解決するべきでしょう。主役は音楽であり、機器は手段なのですから。
これが、一番良い答えではないかなと思っていたら、ベストアンサーに選ばれていました。
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