ーエージングのお願いーへの質問に対する代理の考え(長いタイトルや)
が、1になりますが、
その時点では・・2を予定していないので、
ちょくちょく・・1がぬけおちています。
今回、まだ、記事は掲載していませんが、
WADIA6LTDが1台しあがり、オーナー様のもとに
そろそろ、到着したころだと思います。
その案内メールに毎度のセリフと
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あと、そちらに帰ってから、続けてエージングをおねがいいたします。
半田増しに電解コンデンサーに補強コンデンサーにオペアンプ・クロック。
これらどれをとっても、全てエージングが必要です。
生まれ変わった子供たちに電気信号を教え直す作業がエージングですので
本当に成人?するのには、1ヶ月ちかくかかると思います。
こちらの三日間のエージングでだいぶこなれるのですが、
いったん、通電をとめてしまうと温度がさがり電解質が固着するのでしょうか、
元に近い状態に戻ってしまいます。
ただ、3日間のエージングがあるので、成長した点まで短時間でたどり着きます。
この後、戻らないところまで、成長するのに、1週間くらいは掛かると思います。
それをすぎたら、各部分のエージングがトータルに噛み合うようになってきて
ゆるやかに熟成してきます。
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と、いうのと、WADIAには案内が追加されています。
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WADIAは使えば使う程音が良く成る様です。
4年前にオーバーホールしたWADIA6 11台目や同じく4年前にオーバーホールし
たWADIA21 6台目や3年前にオーバーホールしたWADIA21 10台目を聞く事が出
来その音の変化に驚きました。
低音がしっかりと張り出し、非常にバランスの良い音が出る様になっていました。
このWADIA6も同様ですので今後の音の変化を楽しんで下さい。
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と、いうものですが、
さらによく来る質問に
どのくらいエージングすればよいのですか?
と、いうのがあるのですね。
ここをわかっていないと
一か月使ったからほぼ9分通り熟成したとかんがえてしまうのですが
エージングはずっと続きます。
それでも、目安がわかっているほうがよいのでしょうね。
そこで、いつもの定型文に一言、つけたしておくことにしました。
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目安ですが、24時間連続でエージングしても、熟成するのに、1年位かかると思います。
**
実際、当方では、そのような状態で
熟成しても、それでも、まだ、よくなるのですが・・・・・。
そこで、ふと、思ったのですね、
コンデンサーの寿命は?と
http://www.nteku.com/condenser/condenser-jyumyou.aspx より、無断転載。
メーカーのカログではコンデンサの寿命は[規定寿命]の項目に周囲温度と併記されています。
一般的な電解コンデサでは 105℃ 2000時間 が多いです。
電解コンデサに寿命は温度が高ければ高いほど急速にたかまります。一般的に温度が10℃上がる2倍の速さで寿命は短くなります。逆にいえば10℃温度 を下げれば有効寿命は2倍のびることを示します。
推定寿命は下記の近時式で求められます


例えば105℃で2000時間保証の電解コンデサを65℃で使用したとすると推定寿命は
2,000×2(105-65)/10=32,000時間
およそ4年になります。
そこで、高橋のブログを見てみますと
一般的な電解コンデサでは 105℃ 2000時間 が多いです。
の2000時間を1000時間と考えています。
と、いうのも、劣化したコンデンサという考えと
寿命の計算は違うからだと思います。
ところが、
単純に2000時間と計算したとしても
当方の24時間×1年では約8800時間で、
4,5回寿命をとおりこしていますねww
そこで、実働においての計算式を当てはめてみますと
例えば105℃で2000時間保証の電解コンデサを65℃で使用したとすると推定寿命は
2,000×2(105-65)/10=32,000時間
およそ4年になります。
ですから、8800時間は、まだまだ、余裕があるという計算になります。
そして、ここがわからないところですが
電解コンデサを65℃で使用したとするという言い方を単純に考えると
WADIA自体は40度前後ではないかと思えます。
65度で使用というところの図り方がわからないわけです。
で、単純に筐体が温まっている温度を考えると
体温よりは暖かく感じますので45~40くらいかなあと単純計算します。
2,000×2(105-65)/10=32,000時間
2000×2の6乗=144000時間(45度の場合)
32000時間で4年なら144000時間では16年が寿命ということになります。
ところが
先にふれたように劣化と寿命は違うわけです。
コンデンサの容量がどれだけになれば劣化になるかわからないところですし
容量抜けの症状?がどのようにでるかですね。
ある程度の線までは容量抜けが緩やかであっても
ある程度のところから、急激に容量抜けが促進するという場合もあり得るのではないかと思います。
まあ、貧乏人の発想ですがwww
仮に2ℓの炭酸ジュースを少し飲んで蓋をしておくときの
炭酸の抜け方と
半分以上飲んだ時の炭酸の抜け方が違うようなもので・・・
が、いずれにしろ
10年を超した機器のコンデンサが寿命ではなくても
劣化しているのは間違いはないことです。
ましてやWADIAになってくると1993年あたりの製造と考えれば
23年たっていて、寿命を迎えていないのは
24時間×16年などという稼働がおこなわれていないからでしかなく
ましてや、この計算式は105度のコンデンサですから
寿命ももっと短く、
劣化ももっと切実なわけです。
そして、D3でもあったように3000時間保証だったか?のOSコンでさえ、
まさかの容量抜けを起こしているわけです。
どういう環境要因が絡んでいくのかわからないので
稼働年数の計算でははじき出せないのが
劣化です。
劣化していても、動きますので
確かに寿命ではないのですが
その音たるものや、
劣化そのものの、濁った張りののない音になっているわけです。
ところが、これを「まろやか・なめらか」と、とらえてしまうということがあります。
それを熟成と勘違いされていることが多いのではないかと思います。
ところが、コンデンサほかを新品に変えますと
音が立ってしまうのですね。
元気のいい若者コンデンサが我勝ちに主義主張してしまう時期があります。
ゆっくりと伸びてくるタイプもいれば
はじめは硬いのが、通電によりほぐれてきて
この音だなあと学習するのに時間が必要です。
ほかのコンデンサ仲間との協調とか、覚えてくるのに
約1か月は(連続運転で)必要かなあと思います。
その1か月後の音と
劣化してくたびれた音とでは、
並べての比べようがないでしょうけれど
この時に
***これを「まろやか・なめらか」と、とらえてしまうということがあります。
それを熟成と勘違いされていることが多いのではないかと思います。***
と、いうことを実感されるだろうと思います。
どうも、くたびれた音を本当の音だと思い込む方が多く
コンデンサを新しいものに変えることに戸惑う方がいるようですが
くたびれた人間でさえ、
本領発揮ができないのですから、
ましてや、劣化コンデンサ
出るはずの音さえだしていないということのほうが重大問題です。
エージングとOH
表裏一体のものですが
エージングは単純に「聴く」ということです。
エージングしなきゃいけない、などというものでなく
聴いて楽しい。
いつのまにか、エージングされていて
もっと、楽しくなる。
と、いうことなのですね。
当方としては、
聴いて楽しい音をだす機器造りをしていますが
それでも、
最初のひと月の前で
音の硬さや
今までと違う音に
過去の音に逆エージングされた耳が受け付けない。
など、
違和感を覚えるということもあり得るので
エージングのお願いをしています。
逆エージング耳については
過去記事で書いていますので省きますが
このあたりのことも考えての上での
エージングのお願いをしています。
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