Q:
半田増しは、どの程度効果があるのでしょうか。
A:
電源回りにクラックが発生すると十分な電流を流 し込めないので早く変化する音や瞬間的な立ち上がり等が出なくなると思われます。
信号経路にクラックが入ると音が出なくなる(小さく)可能性があります。 どちらにしてもクラックが発生している状態でまともな音は出ないと思います。
補足:同じようなことが、電解コンデンサー にもいえます。
経年(ほぼ10年)劣化したコンデンサーではまともな音がでません。
(使用環境によっても耐久年数はかわります)
またメーカーによっては、意外にチープなコンデンサーを使っている事が有ります。
山手サービスでは音響用の耐熱性のよい新しいグレードのコンデンサーに
ほぼ全部交換します。(機器によって数がかわりますがおよそ50~100本)
半田増しも全基板に渡ります。(両面基板などは半田増しの必要のない場合もあります)
徐々にコンデンサーが劣化してくると、耳がエージングされてしまって
まろやかな音になったと勘違いしてしまう事がおこりえます。
機器本来の音は新品時から音楽を聴き続けて
コンデンサーや半田やOPアンプ等の各部分が
トータルに和合して熟成期にはいる約半年頃からが本当の音に成ってくるのではないかと思います。
(毎日、5時間ほど、音だしをしながら、の実奏として考えています)
2017年9月5日
当初、愛機のメンテナンスをしませんか?
そして、OHの案内。
(現在はCDP/DAC専門です)
CDプレーヤー・D/Aコンバータのオーバーホールの受付です。
使用可能な部品はなるべく修理清掃等を行いそのまま使います。
プレーヤーのオーバーホール
1.電解コンデンサ(ブロックコンデンサは出来ない物があります)の全交換
2.全基盤の半田増し
3.CDドライブレール等の清掃注油
4.ピックアップの清掃
5.アイパターンの確認とトッラッキング・フォーカス調整(ボリュームがあれば)
6.3日間のエージング
価格的には部品代込みで4万円前後(消費税値上がり後、部品代の値上がり等、1~2割値段が上がっています)
この他にDAC以降のアナログ回路のコンデンサ・オペアンプ・抵抗をグレードの高い物への交換も可能です。
修理について、成るべく低コストで修理が行えるように
使える部品は分解清掃調整をして使う又は代替品が可能な場合は代替品も使います。
こう、書いていましたので、
OHをするつもりで、依頼される、と、思っていたのですが
どうも、修理だけで良い。
と、いう考えの方がいらっしゃり、
2014年春に所信表明をしました。
当方がオーバーホール・修理を始めた主旨は
憧れたオーディオを本来の状態に戻す・要望があれば元以上の音を出せる様にする事です。(思い入れや憧れの有る機器をこれからも使い続けたいと言った人の為にオーバーホール・修理を行なうつもりです。)
修理はオーバーホール(半田増し・全電解コンデンサ(グレードを上げた物)交換)を施すことを前提に修理をしています。
ここで、修理のみという方は経年劣化のコンデンサ&半田クラック(劣化)でもかまわないということになります。経験上こんな機器では本来の性能を発揮できないかぎりか、劣悪な音を本来の音と勘違いして聴いている状態です。
機器への思い入れも薄く、とりあえず音さえ出れば構わない物を直すのはお断りしようと思います。
何人もの方が憧れたオーディオを本来の状態に戻したい。
思い入れや憧れの有る機器をこれからも使い続けたい。
と、オーバーホールを待って下さっています。
これらの方をさしおいて、鳴ればいい、動けばいいを受付つけていては 申し訳ないとも思います。
初回依頼において、修理だけで良いと言われる方の機器については、
私は修理屋ではないし主旨から外れますので申し訳ないですがお断りします。
憧れのオーディオのタイトル、すぐ下に“愛機のメンテナンスをしませんか?”となっているのはこの為です。
ただオーバーホールとなるとかなりの金額に成るので出来るだけ金額を押さえる様にしてユーザーの負担を軽くしようとしているのも思い入れや憧れに協力する為です 。
過去の色々な情報から当方で行っているオーバーホールはショップの半値以下の代金になっています。
(全基板半田増し・全電解コンデンサー(グレードを上げたもの)交換を行うオーバーホールですので、代金は半値以下のうえに、施す内容が違います。)
その最初から所信表明をするまでの間
OHの内容も他店とは違う。と、いうことはむろんですが、
全基盤全半田増し・全コンデンサ(品質の良いものに)交換
と、いう
その「意義」が理解されていない。
と、いうことで、掲げてきた内容です。
が、実際、根強い神話が残っていて
コンデンサを交換したら、音が変わる・・とかwwww
既にくたびれて、まともな音になっていないことは
棚上げにしてしまい(すでに変わっているちゅうの♪)
こちらが、チョイスするコンデンサの結果が
どれほど良いかも、半信半疑。
実際、CDPをOHするという技術者は
ほとんどおらず、
OHの概念・認識がなかったところもあり
OHの重要性から、話していった状態です。
今になると、
6LTDーblueの完成により、
いっそう、OHが基本・礎であると判ります。
仮に
OHなしで、LTD/blueともっていっても
ろくな音にならないのは見えています。
今でも、一番、肝心なのは、OHであり
OHなくして、
次の段階に進めません。(音向上はない)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます