
もう四半世紀を超えて、それは大事に使っているセイコーの腕時計。
バンビの革バンドを買ってきて、ヨレヨレになったのを交換したんです。
大正15年生まれだった職場の上司が、満60歳の年度末で定年退職するに際し、
安っぽい腕時計をしている若かった私に、 「時」 の大切さを伝えようと思ったのか、
当時の私には分不相応とも思える画像の腕時計をプレゼントしてくれた逸品。
四半世紀ほど昔、仕事で立ち寄った地元の時計メガネ店での出来事。
店主 「俺とこの店の中に有る腕時計で、お前が一番気に入るのはどれや?」
何も知らない私何の遠慮もなく、 「値段のこと抜きにしたら、これやなあっ!」
翌日、包装されたその腕時計が会社に居た私のもとに届いたのでした。
以来、 「時」 の大切さを知ることになる私、 「腕時計」 の奥深い (?) 世界に旅するはめにも。