デンマークの田舎暮らし

北欧デンマークの暮らしや
デンマーク モビールや北欧雑貨をご紹介しています♪

大きなおとしもの~卵とおくさん~

2014年04月19日 | アンデルセン童話
イースターの時期、デンマークでは鶏や卵の形をしたオーナメントが
様々な場所で飾られています。

あまり知られていませんが、アンデルセン童話には卵が登場するお話があります。

皆さん、ご存じですか?


大きな落し物

おばさんは立派なめんどりを1羽もっていました。
めんどりは毎日、毎日立派な卵を産みます。

今日もめんどりは12個の卵を産んで、ホクホク顔のおばさん。

「そうだ町に売りに行こう!」

卵をいっぱい乗せた籠をウキウキした気持ちで歩いているうちに
もう素敵な妄想で頭がいっぱい!!

卵が売れたらまためんどりを買おう!
そうしたら卵がたくさんできてまた売れるわ

卵もいっぱい♪ お金もいっぱい♪

そしてそのお金で羊を買おう!そうそうガチョウも!

そして立派なお城で暮らそう♪

おばさんはすっかり得意げな気分になって
頭に乗せていた卵のことも忘れてしまいました。

すっかり上機嫌のおばさん、興奮してお鼻をツーンと上にあげたら。。

アラアラ!大変卵は全部、割れてしまいましたとさ。





写真はJens Funder-nielsen氏デザインの「大きなおとしもの~卵とおばさん」

モビールが揺れるとまるで空想で楽しそうにユラユラ動いている
おばさんの動きのようで眺めているだけで楽しい気持ちになります♪

アンデルセンのイマジネーションも素敵ですが、一枚の紙で
童話の世界を表現するファンダーさんの想像力も素晴らしいですね♪




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あなたの知らない怖いアンデルセン童話

2010年08月26日 | アンデルセン童話
夏になると身体的にもヒヤッとしたものを求めますが、心理的にもそうなんでしょうか?
怖い話 最近、よくテレビでやっています。

夏休みのこの時期、昔、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが
「あなたの知らない世界」という番組をやってましたね。

冒頭、たくさんのロウソクがゆらゆら揺れるところから始まり。。
視聴者の話を元にしたとっても怖い再現ドラマやってましたね。
今でもそのドラマでみたワンシーンの、浴槽にいたおばあさんの映像が脳裏にやきついてます。。怖かったな。


怖いといえば
意外と知られていないのがアンデルセンが結構、怖い本を書いていたということ。
赤い靴とか、パンを踏んだ娘(パンを踏んだがゆえに地獄にまで落とされる話)などなど

その中でもあまり日本では知れていない
これはちょっと怖かったというアンデルセンの童話がありました。

その名も「影」

自分の影に主人公が乗っ取られて
最後には影が主人公になりすまし
主従転向し主人公自身がいつしか影になってしまうというお話です。

最後には影に奴隷扱いまでされた主人公は影と王女の婚礼の日に、誰にも
悟られることなく処刑されてしまいます。

これを読んでから太陽に照らされた自分の影をみて、ふと怖くなってしまう時がありました。

まだまだ、暑い日が続きますが、たまにはこんな大人のアンデルセン童話いかがでしょうか?



影 (あなたの知らないアンデルセン)
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11羽の白鳥とエリサ

2010年04月04日 | アンデルセン童話
アンデルセン童話「野の白鳥」は様々なクリエーターのイマジネーションを刺激するのか
ファンダー氏も美しいモビールで表現されています。

この作品は製作するのにかなりの時間がかかるので、いつも数個しか入荷できませんが、
今回、お問い合わせを多数いただきましたので何点か再入荷いたしました。

通常のモビールはだいたい二重の紙の作りになっていますが、こちらの作品は一重の
仕上がりになっています。

それにしても、一枚の紙で物語をこんなに美しく表現できるとは。。
ファンダー氏の作品にはいつも脱帽です。


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The Wild Swans

2010年04月04日 | アンデルセン童話
こちらの映画はアンデルセン童話「野の白鳥」です。
日本ではあまり知られていませんが、とても美しく素敵な物語です。

コスチュームデザインや全体の構成をデンマークの王女様が手がけています。
おとぎの国らしい幻想的で美しい映像美に目が惹きつけられますね。
女王様の多才ぶりにも驚かされます。

母が昔、デンマークのデパートでマルグレーテ2世(デンマーク)女王を見かけた
そうですが身長180cmで颯爽と歩かれていた様子はとてもかっこよかったそうです!

『ウィキペディア(Wikipedia)』女王様の記事で
ヘビースモーカーで、コペンハーゲン市内の書店で立ち読みしていた、
訪問先のフェロー諸島で民俗舞踊の輪に飛び入りで加わった、
などのエピソードがある。また服飾デザイナーとしての顔も合わせ持つ。
と書かれていました。
デンマークらしいな~と思いつつ、日本の皇室の方ももっと自由にさせてあげられたら
と思わずにはいられませんでした。。

The Wild Swans - Trailer




☆お話☆

王様には11人の息子とエリサという娘がいました。
みなで仲良く暮らしておりましたが、ある時王様は悪い妃と結婚をします。
妃は子供たちを疎ましく思い、王子たちを魔法で白鳥に変え、エリサをお城から
追放します。
兄たちの呪縛を解く為、イラクサで上着を編むエリサは魔女だと火あぶりにされそうに
なります。魔法を解く為と説明をしたいのですがそのことを話してしまうと魔術を解く
威力がなくなってしまいます。

エリサに火がつけられた時、舞い降りてきた11羽の白鳥にイラクサの上着を投げかけると。。

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火打ち箱

2009年01月12日 | アンデルセン童話
アンデルセン童話をモチーフにしたモビールを、何点かビオナリーに新入荷しました。

あまり知られていないアンデルセン童話の中から、今日は「火打ち箱」をご紹介




ある、兵隊さんが森の中で魔法使いと出会い、そこで古い火打ち箱を手に入れました。

1回、2回、3回と箱の中の火打ち箱を打つたびに、大目玉の大きな犬が現れて願いを叶えてくれます。

お姫様にキスをして捕まった兵隊さんが、処刑の前に火打ち箱を打つと、
三匹の犬が一度に現れ、兵隊さんを救出してくれました。

王様になったお姫さまはその後、お姫様と結婚しました。







風がそよぐと、大きな犬の目玉のモビールがくるくる回ります。





いつもありがとうございます。↓

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雪だるま

2008年02月19日 | アンデルセン童話
寒いのが苦手な私。。早く春になってあたたかくならないかな~と日々思っております。
でも、このアンデルセン童話「雪だるま」を読んだら、冬も結構いいかもな☆と感じました。
皆さんもこのお話を知ったらそう思うかも知れませんよ。

お話


昔々、雪がたくさん降ったので、ある屋敷の一番小さい男の子が、雪だるまを作りました。
次の日、雪だるまはひとりごとを言い出しました。
「へんだなあ? ぼくの体の中で、ミシミシと音がするぞ」

雪だるまは、瓦の欠片でできた目で、西の空を落ちていく太陽を睨んで、またひとりごとを言いました。
「ギラギラ光ったって、僕は瞬きしないよ」
そして、東の空に姿を見せ始めた月を見つけると、
「なんだ、今度はあっちから出てきたのか。でも、もうギラギラするのはあきらめたみたいだな」
 
雪だるまの一人ごとを聞いていた番犬は、小屋からノソノソ出てくると、ボソボソと言いました。
「盗み聞きしていたようで、申し訳ないけどね。あんたがさっき見たのは太陽で、今、空に浮かんでいるのは月っていうのさ。
太陽は朝出て、月は夜に出て来るんだよ。ついでにもう一つ教えておくよ。
もうすぐ天気が変わる。なぜかって? 俺の左足が痛むからわかるのさ。じゃ、また。」
 
犬の言ったことは、本当でした。
夜が深くなるにつれて、霧が辺りを隠し、夜明けには風が吹き始めました。
朝日が夜の闇をすっかり追い払うと、雪だるまは、
「わあ!」と思わず感嘆の声をあげました。

キラキラ、キラキラ、キラキラ。
雪が輝き、庭は一面ダイヤモンドをしきつめたようだったのです。
すぐそばでは、若い女の人と男の人の楽しそうな声がしました。

「素敵ね。夏にはとても見られない景色よ」
「ああ、そうだね。それに雪だるまも夏には会えないね」
 二人は笑って、楽しそうに屋敷にはいって行きました。

「あの人たちは、なんなの?」
 雪だるまは、小屋から様子を見ていた犬に尋ねました。
「なんなのって、大きい坊ちゃんと奥さんになる人さ。大きい坊ちゃんは、僕が小犬の頃ストーブのある女中さんの部屋でよく
可愛がってくれたんだ。ストーブってのは、寒い日には世界一素晴らしいものになるんだよ」

「ストーブって、きれい? 僕に似てる?」
「いや、正反対だね。女中さんの部屋を見てごらん」
 雪だるまは、女中さんの部屋の赤々と燃えるストーブを見たとたん、言いました。
「あっ。僕の身体の中で、またミシミシ音がする。なんだか僕、どうしてもストーブのそばに行きたい」
「なにいってるの。あんたがストーブによりそったら、とけちゃうよ」
 犬が言うと、雪だるまは言い返しました。
「とけたってかまいません。僕は、ストーブのそばに行かなくてはならない気持ちなんです」
 
犬は呆れて
「そんなこと言ったって、誰があんたを部屋に入れるもんかね」
そう言いながら小屋にもどって、目を閉じました。
雪だるまは、ただもう、ジッとストーブを見つめて立っていました。
あたりが暗くなってくると、ストーブの火はますます赤くなって、とても美しく見えました。
太陽の光とも月の光とも違う、穏やかで総てを包んでくれそうな光でした。
女中さんが時々、ストーブの口を開けて薪をくべると、炎がサッと飛び出し、外の雪だるまの顔まで赤く赤くてらします。

「ああ、どうしてだろう?」
雪だるまは、つぶやきました。
「僕は、ストーブが大好きになったらしい。なぜだかわからないけど、そばに行きたくてたまらない」
その夜はとても寒く、女中さんの部屋の窓ガラスいっぱいに、氷の花が咲きました。
寒くて気持ちがいいはずなのに、雪だるまは悲しくなりました。
だって、氷の花がストーブの姿を、見えなくしてしまったのですから。
 
朝が来ました。
犬が、小屋から出て言いました。
「天気が変わるぞ。左足がズキズキと痛むんだ」
たしかに天気が変わりました。
太陽が、ギラギラと輝き出したのです。
雪は、みるみるうちにとけ始めました。
雪だるまもだんだんとけていきました。
それは、雪だるまにはどうすることもできないことでした。
 
次の日の朝、犬は雪だるまの立っていた所に、ストーブの火かき棒がころがっているのを見つけました。
「そうか。雪だるまの体は火かき棒が芯になっていたのか。それで、あんなにストーブのそばに行きたがっていたんだ」

犬はストーブの火かき棒にむかって、優しく言いました。
「俺はね、あんたのことを忘れないよ」
その時、屋敷の中から、春の歌を歌う子どもたちの明るい歌声が聞こえてきました。

おしまし





アンデルセン童話 tea pot

2008年02月02日 | アンデルセン童話
アンデルセン童話には日本ではまだまだ知られていないお話がたくさんあります。
今日は、その中から 「お茶のポット」をご紹介しますね。

お話~☆

みなさん、こんにちわ。私はお茶のポットです。
私は、陶器でつくられております。
自分で言うのもなんですが、注ぎ口は細くて長くスタイリッシュ。
いつでしたか、どなたかが美しいバレリーナの腕のようだ、と褒めてくださいました。
何しろ私は、一流の職人が、それはそれは丁寧に丹精込めて作ってくださいましたのよ。
お屋敷の台所で、ポットはいつも自慢話をしていました。

でも、そのお話をよく聞かされるクリーム入れや砂糖入れは、そんな話にうんざり
自慢話がはじまると「ところで、ポットさんのフタはどうされました?」
と質問をするのでした。

そのことを言われると、ポットはだまってしまいます。
フタは前に一度こわされて、つぎはぎにされ、つぎ目があるのです。
「そうね。誰でも悪いところに目がいくものよ。
 でもなんと言われても私はテーブルの女王
 だって、喉が渇いた人間を助けてあげることができるんですもの。
 この注ぎ口が女王の証拠よ。
 クリーム入れも砂糖入れも、いってみれば私の家来よね。」

と、あくまでもタカピシャなポット。
 
そんな、ある日のこと。
食事のときに誰かがポットを持ち上げようとした時、手を滑らせて ポットを落としてしまいました。ポットは床で音をたてて、粉々に。。

「それから私は、まずしい家の人にもらわれて行きましたの。
 そこで土を入れられ、球根を埋められましたわ。。私はうれしく思いました。
 なぜって球根は、私の体の中でグングンと元気に育ち、芽を出したのです。
 
 そして、朝をむかえるたびに大きくなり、ある朝見事な花を咲かせました。
 お花は礼はもしてくれませんでしたが、私は幸福でしたわ。
 家の人たちは花を見て、その美しさをほめてくれました。
 誰かを生かすために自分の命を使うって、うれしいことです。
 そのとき初めてそう思いました。
 でも、家の人たちは

『こんなきれいな花は、もっと素敵な植木鉢に植えたほうがいいね』と、花をつれて行き、私を庭のすみにほうり投げましたの。
でも、私を可哀想だと思わないで下さいね。私には思い出がたくさんあるのですから。
これだけは、だれにもこわしたり、ほうり投げたりできませんのよ」



切ないお話ですね。
アンデルセンの童話って大人になればなるほど奥深さがわかってくるような気がします。




眠りの精

2007年10月22日 | アンデルセン童話
アンデルセンの童話に、「眠りの精オ-レおじさん」 というものがあります。
皆さん、オ-レおじさんのこと知ってますか?

夜もふけてきたのに、こどもたちがバッチリと目をあけていたりすると。。
オ-レおじさんがやってくるんです。
そうっと、階段をのぼってきますが、足音は聞こえません。
だって、おじさんは長い靴下しかはいてませんからね。

静かにドアをあけて、シュパッと、甘いミルクを子供達の目にひっかけます。
それで、子供達はもう目を開けていられなくなり深い眠りにつきます。

さて、みんなが眠ってしまうと、おじさんは小脇にかかえていたこうもり傘を
開きます。いい子の頭の上にはいっぱい絵が書いてある傘を開いてあげます。
そうすると、その子は一晩中 素晴らしいお話の夢をみられるのです。


おっと。。
これを書いている私も眠くて起きていられません。
オ-レおじさんにミルクをかけられたのでしょうか(笑)

このお話の続きはまた次回に。。









カタツムリとバラの木

2007年10月08日 | アンデルセン童話
アンデルセン童話では、まだまだ一般的に知られていない素敵なお話がたくさん
あるように思います。

「カタツムリとバラの木」も意外と知られていないのでは?


同じ庭にいるカタツムリとバラの木
毎年毎年、春になるとお互い同じ場所から出てきます。

カタツムリとバラの木は毎年出会うたびに、自分達の存在意義、人生とは。。。など
語らいますが。。結局結論がでないまま季節は春から夏、秋に変わり冬になり
バラは花を咲かし終わり、カタツムリは土に戻ってそれぞれに冬眠に入ります。

そして季節は巡り、春になるとまた同じ場所で出会い同じ討論を何年も何年もおこないます。
いつまでたっても答えがでないまま。。


カタツムリとバラの木
まるで人間みたいですね。


人魚姫

2007年10月06日 | アンデルセン童話
ビオナリーに新たに、人魚姫のモビールが加わりました。
アンデルセンの童話は悲しくて美しいものが多いですね。
大人になるにつれて奥の深さを感じます。

~☆
人魚の王様の末娘は、15歳の誕生日に、嵐の中で海に放り出された王子の命を
救います。王子に恋した人魚姫は、魔女に頼んで、美しい声と交換に人間の足
を手に入れます。王子と過ごす幸せな日々

しかし王子は隣国のお姫様と結婚することに。
結婚式の夜、王子を殺さなければ海の泡となり消えてしまう人魚姫。
果たして彼女の決断は。。




MY サンゴ