デンマークの田舎暮らし

北欧デンマークの暮らしや
デンマーク モビールや北欧雑貨をご紹介しています♪

今森光彦のたのしい切り紙

2008年02月28日 | 
今森光彦のたのしい切り紙
今森 光彦
山と溪谷社

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本屋さんで素敵な切り絵の本を見つけました。
「今森光彦のたのしい切り紙」

森の植物や昆虫がとっても美しくかつ繊細に表現されていて、毎日暇さえあれば
パラパラ眺めています。

今森さんの名前は初めて知ったのですが、昆虫や森の植物などたくさんの写真集も
出版されている有名な写真家でもあるそうです。
写真も上手くて手先も器用で、出きる人はなんでも出来るんだな-と羨ましい限りです。

今森光彦の~と本のタイトルになっちゃうくらいですから凄いですよね。

北欧のおうち

2008年02月23日 | 
Lingkaran (リンカラン) 2008年 03月号 [雑誌]

ソニー・マガジンズ

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イェンセンさん。北欧人の暮らすアイディア
という見出しに、きっとこれはデンマーク人のおうちだろうと思ったら
やっぱりそうでした。私の知合いにもイェンセンさんという方がいて
よく聞くお名前だったので☆

デンマークの記事、特にインテリアなんか載っていたりすると、もう無意識に買っちゃいます。
こちらの雑誌に載っているイェンセンさんのおうちも素朴で居心地がよさそうで
みているだけでも癒されます。お勧めの雑誌です☆

そうそう、おうちといえばデンマークでは面白いことがありました。
デンマーク人&日本人も交えたお食事会。
近く家を買うという夫婦が参加していたので、話しは自然と家の話しになりました。
いつも比較的まったりとした会話を楽しむのですが
この日は、デンマークVS日本 に後半熱い論議が交わされました。

テーマは「家」だったのですが。。
デンマーク人の彼らに言わせると、日本人はどうして使いもしない家をそのまま放置するのか!
維持費も税金もかかるのに納得いかない!とのこと。

たしかにうちの祖母の家も祖母が亡くなってから一年以上たちますが、人に貸すわけでもなく売るわけでもなく
そのまま。。というかいつかは何らかを手を打つ予定なのですが、想い出があってなかなかすぐには壊せないというこことで
現在も空家のまま残っています。

結構、日本人には使っていない家があるという人、いるのではないでしょうか?
「合理的に考えて無駄だ」といつもは物静かなデンマーク人も熱く語っていました。
無駄といわれればまさしく無駄。ごもっともなのですが日本人にとっては家を壊すっていうのは想い出の場所がなくなるということで一抹の寂しさも残るんですよね。

文化の違いってこういった事でも現れて面白いなと思ったのを、ふとこの本をみて
思い出したのでした。

皆さんはデンマーク派でしょうか日本派でしょうか?
どちらの考えも正しいように思いますけどね



雪だるま

2008年02月19日 | アンデルセン童話
寒いのが苦手な私。。早く春になってあたたかくならないかな~と日々思っております。
でも、このアンデルセン童話「雪だるま」を読んだら、冬も結構いいかもな☆と感じました。
皆さんもこのお話を知ったらそう思うかも知れませんよ。

お話


昔々、雪がたくさん降ったので、ある屋敷の一番小さい男の子が、雪だるまを作りました。
次の日、雪だるまはひとりごとを言い出しました。
「へんだなあ? ぼくの体の中で、ミシミシと音がするぞ」

雪だるまは、瓦の欠片でできた目で、西の空を落ちていく太陽を睨んで、またひとりごとを言いました。
「ギラギラ光ったって、僕は瞬きしないよ」
そして、東の空に姿を見せ始めた月を見つけると、
「なんだ、今度はあっちから出てきたのか。でも、もうギラギラするのはあきらめたみたいだな」
 
雪だるまの一人ごとを聞いていた番犬は、小屋からノソノソ出てくると、ボソボソと言いました。
「盗み聞きしていたようで、申し訳ないけどね。あんたがさっき見たのは太陽で、今、空に浮かんでいるのは月っていうのさ。
太陽は朝出て、月は夜に出て来るんだよ。ついでにもう一つ教えておくよ。
もうすぐ天気が変わる。なぜかって? 俺の左足が痛むからわかるのさ。じゃ、また。」
 
犬の言ったことは、本当でした。
夜が深くなるにつれて、霧が辺りを隠し、夜明けには風が吹き始めました。
朝日が夜の闇をすっかり追い払うと、雪だるまは、
「わあ!」と思わず感嘆の声をあげました。

キラキラ、キラキラ、キラキラ。
雪が輝き、庭は一面ダイヤモンドをしきつめたようだったのです。
すぐそばでは、若い女の人と男の人の楽しそうな声がしました。

「素敵ね。夏にはとても見られない景色よ」
「ああ、そうだね。それに雪だるまも夏には会えないね」
 二人は笑って、楽しそうに屋敷にはいって行きました。

「あの人たちは、なんなの?」
 雪だるまは、小屋から様子を見ていた犬に尋ねました。
「なんなのって、大きい坊ちゃんと奥さんになる人さ。大きい坊ちゃんは、僕が小犬の頃ストーブのある女中さんの部屋でよく
可愛がってくれたんだ。ストーブってのは、寒い日には世界一素晴らしいものになるんだよ」

「ストーブって、きれい? 僕に似てる?」
「いや、正反対だね。女中さんの部屋を見てごらん」
 雪だるまは、女中さんの部屋の赤々と燃えるストーブを見たとたん、言いました。
「あっ。僕の身体の中で、またミシミシ音がする。なんだか僕、どうしてもストーブのそばに行きたい」
「なにいってるの。あんたがストーブによりそったら、とけちゃうよ」
 犬が言うと、雪だるまは言い返しました。
「とけたってかまいません。僕は、ストーブのそばに行かなくてはならない気持ちなんです」
 
犬は呆れて
「そんなこと言ったって、誰があんたを部屋に入れるもんかね」
そう言いながら小屋にもどって、目を閉じました。
雪だるまは、ただもう、ジッとストーブを見つめて立っていました。
あたりが暗くなってくると、ストーブの火はますます赤くなって、とても美しく見えました。
太陽の光とも月の光とも違う、穏やかで総てを包んでくれそうな光でした。
女中さんが時々、ストーブの口を開けて薪をくべると、炎がサッと飛び出し、外の雪だるまの顔まで赤く赤くてらします。

「ああ、どうしてだろう?」
雪だるまは、つぶやきました。
「僕は、ストーブが大好きになったらしい。なぜだかわからないけど、そばに行きたくてたまらない」
その夜はとても寒く、女中さんの部屋の窓ガラスいっぱいに、氷の花が咲きました。
寒くて気持ちがいいはずなのに、雪だるまは悲しくなりました。
だって、氷の花がストーブの姿を、見えなくしてしまったのですから。
 
朝が来ました。
犬が、小屋から出て言いました。
「天気が変わるぞ。左足がズキズキと痛むんだ」
たしかに天気が変わりました。
太陽が、ギラギラと輝き出したのです。
雪は、みるみるうちにとけ始めました。
雪だるまもだんだんとけていきました。
それは、雪だるまにはどうすることもできないことでした。
 
次の日の朝、犬は雪だるまの立っていた所に、ストーブの火かき棒がころがっているのを見つけました。
「そうか。雪だるまの体は火かき棒が芯になっていたのか。それで、あんなにストーブのそばに行きたがっていたんだ」

犬はストーブの火かき棒にむかって、優しく言いました。
「俺はね、あんたのことを忘れないよ」
その時、屋敷の中から、春の歌を歌う子どもたちの明るい歌声が聞こえてきました。

おしまし





万歳 in  デンマーク

2008年02月13日 | デンマークの事
何度もデンマークに行っている私、内心かなり北欧通っていうかデンマーク通?!
なんて思っておりましが(笑)
まだまだ知らないことがあるな。。と感じた出来事がありました。

それは今回の滞在中の出来事
ある夫妻に夕食を誘われ夫妻のご自宅で食事をとっておりました。
食後、町に女王様がやってきた時のビデオがあるということで、拝見する事に。
そのビデオで私は知られざるデンマーク人の姿に驚かされてしまいました。

場面は市長が女王様を迎える大事な儀式中
そこで市長がいきなり、「グヮ グヮ グヮ」と大きな声で鳴き出しだのです。
そう、まるで、アヒルの鳴き声そっくりに!
なんなんだこれはー!!と思っていたら、周りの市民も同じように鳴くではないですか!
最後にはグヮーーっと一斉に大きな声で鳴き出して。。

なんなんですかーこれは??と夫妻に質問したところ
日本で言う「万歳」とのことでした。
それにしてもかなり奇妙な音で、びっくりしました。

皆さんも、デンマークでグヮーと鳴いている集団がいたら
きっとお祝い事の集まりだと思いますのであまり驚かれずに

日本の万歳も他の国からみたら奇妙に見えるかもしれませんね。
  





暖炉のある部屋

2008年02月09日 | インテリア
今年の日本の寒さは凄まじいものがありますね。
デンマークより日本の方が寒いような気がします。
寒いと妙に体に力が入って疲れるというか。。

日本に帰国して一番恋しいのは、なんといってもデンマークの暖かい暖房設備。
特に暖炉が恋しいです。
いろいろお宅を訪問させていただきましたが、ほとんどの家に暖炉が設置されていました。

私の中では暖炉は童話にでてくるおばあさんが、スープを作っているイメージ
って感じなので、暖炉がある部屋を見つけると妙にテンションがはしゃいでいたように思います。

この、写真に載せている本はちょっと面白くって、ありとあらゆる暖炉のデザインが
紹介されています。古い本ですがなかなか見応えありです。
ビオナリ-でも中身をちょっぴりご紹介しておりますので興味のある方は、是非ご覧下さい
少しは暖かくなるかもしれません



アンデルセン童話 tea pot

2008年02月02日 | アンデルセン童話
アンデルセン童話には日本ではまだまだ知られていないお話がたくさんあります。
今日は、その中から 「お茶のポット」をご紹介しますね。

お話~☆

みなさん、こんにちわ。私はお茶のポットです。
私は、陶器でつくられております。
自分で言うのもなんですが、注ぎ口は細くて長くスタイリッシュ。
いつでしたか、どなたかが美しいバレリーナの腕のようだ、と褒めてくださいました。
何しろ私は、一流の職人が、それはそれは丁寧に丹精込めて作ってくださいましたのよ。
お屋敷の台所で、ポットはいつも自慢話をしていました。

でも、そのお話をよく聞かされるクリーム入れや砂糖入れは、そんな話にうんざり
自慢話がはじまると「ところで、ポットさんのフタはどうされました?」
と質問をするのでした。

そのことを言われると、ポットはだまってしまいます。
フタは前に一度こわされて、つぎはぎにされ、つぎ目があるのです。
「そうね。誰でも悪いところに目がいくものよ。
 でもなんと言われても私はテーブルの女王
 だって、喉が渇いた人間を助けてあげることができるんですもの。
 この注ぎ口が女王の証拠よ。
 クリーム入れも砂糖入れも、いってみれば私の家来よね。」

と、あくまでもタカピシャなポット。
 
そんな、ある日のこと。
食事のときに誰かがポットを持ち上げようとした時、手を滑らせて ポットを落としてしまいました。ポットは床で音をたてて、粉々に。。

「それから私は、まずしい家の人にもらわれて行きましたの。
 そこで土を入れられ、球根を埋められましたわ。。私はうれしく思いました。
 なぜって球根は、私の体の中でグングンと元気に育ち、芽を出したのです。
 
 そして、朝をむかえるたびに大きくなり、ある朝見事な花を咲かせました。
 お花は礼はもしてくれませんでしたが、私は幸福でしたわ。
 家の人たちは花を見て、その美しさをほめてくれました。
 誰かを生かすために自分の命を使うって、うれしいことです。
 そのとき初めてそう思いました。
 でも、家の人たちは

『こんなきれいな花は、もっと素敵な植木鉢に植えたほうがいいね』と、花をつれて行き、私を庭のすみにほうり投げましたの。
でも、私を可哀想だと思わないで下さいね。私には思い出がたくさんあるのですから。
これだけは、だれにもこわしたり、ほうり投げたりできませんのよ」



切ないお話ですね。
アンデルセンの童話って大人になればなるほど奥深さがわかってくるような気がします。




MY サンゴ