「帰宅すると母は夜遅いのにホットケーキを焼いた。訳も分からずに慎は三枚食べた。母も三枚食べた。」
私の日記のようですが、実はこれある本の文章を抜粋したものです。
最近、お気に入りの本屋さんでみつけました。

本のある一か所だけを掲載して、あとは一切の情報はなし!
なんの先入観もなく、ただなんとなく気になる!!ってことで本を選択します。
袋とじされているので作家も題名もわかりません。
知らないうちに自分の趣向や良いと感じるものって偏りがちですが、もしかしたらそれは自分が気づかないだけで、
もっと素晴らしい本があるかもしれません。。食わず嫌いではなくて読まず嫌い。。
なんの先入観もなく真っ新な思考で本を選択するので、自分が普段読まないような本が出てきたりとドキドキです。
中身をみてみたら猛スピードで母は (文春文庫)
芥川賞を受賞した方らしいのですが、私は全く存じず。。

自分じゃなんとなく選ばない本だなと思ったのですが、読んでみたら今まで読んだことのないような感覚。。
普通の淡々とした話なのに細かい描写が繊細で、不思議な感覚の本でした。私が今まで読んでいた本たちのまた違う感じ
こういう普通の日常書くのが一番難しいのに凄いな~と感心してしまいました。

なかなか本が売れない時代ですが、物も見せ方や売り方などによってまだまだ、魅せ方があるんだな~と
この本の売り方にも感心してしましました。
いつかアンデルセン童話も全部覆面にして、文だけで選んでもらう方法も面白いかも!と思いました。
ちなみにビオナリーでも何点か本を入荷しました。もちろん覆面ではありませんが(笑)


アンデルセンの主な童話がほとんど含まれている「子供たちのアンデルセン」
挿絵を描いたのはスベン・オットー
可愛らしく儚げなおとぎ話に華を添えてくれる、美しいイラストが満載です。
特に煙突そうじと羊飼いの娘(表紙)とても綺麗な深みのある空の配色がとっても綺麗です。
この他いろんな絵本が入荷しましたので是非、ご覧ください!
普段、童話なんて読まないよ~という大人の方、案外大人になってアンデルセンを読み返すと
子どもの時代とは違った面白さがあると思います。
