芸術が、進化した人間の本能の表現であるということを、絵画編で書きました。
絵画だけでなく、音楽も同じです。
音楽には様々な力があることはわかりやすいことでしょう。
癒される音楽があり、元気が出る音楽があり、ロマンチックな気分になる音楽もあります。
音楽は絵画よりも言葉に近いところで私たちに寄り添ってくれます。
音楽は、耳から聞いているように感じていますが(実際そうなのですが)、
音は波動です。
波動は、耳の中の鼓膜に到達しながら、体にも、肌にも、目にも様々なところに触れます。
そして私たちはそれらを無意識にキャッチしているのです。
皮膚はヒト最大の「感覚器」であるとも考えられていて、その肌感覚として感じる音楽もあるのです。
耳でキャッチした音、肌でキャッチした音が合わさって私たちに一定の感覚をもたらしてくれるというわけです。
スピーカーから出てくる音も素晴らしいのですが、もし機会がありましたら是非、生演奏を聴くことをお勧めします。
嫌なものを無理やり聞くのではないのでしたら、良ければオーケストラをお勧めします。
オーケストラは様々な楽器が同時に演奏され、複合的な音がめいめいに個性を高めあい統合されて美しいハーモニーを作り上げるものです。
それらを「体感」することが、私たちの本質に最も近いところを刺激します。
開運と考えるとクラシックが一押しであるだけで、ヘビメタでも演歌でもいいのですが、ボカロは刺激として単調なのでどうかなという気はします。でも気に入った音楽に心地よさを感じることが一番大切なことなので、どんな音楽でもよいでしょう。