「007 カジノ・ロワイヤル」
「カッコ良かった」。深夜の映画終演後、男性観客が口々につぶやいていたのが実に本作を物語っている今回のジェームズ・ボンド、007のシリーズ。
封切られる前は、前作までのピアース・ブロスナンが容姿やスマートな身のこなしからパーフェクトなボンドと高評価で、今回のダニエル・クレイグはお世辞にも美男子ではないし、未知数の俳優だっただけに、欧州のファンからもブーイングが起こっていたほどだった。
しかし、ふたを開けてみてビックリ! 今までの荒唐無稽なボンド物語と違い、極めてリアルな物語で、無骨でノーネクタイのダニエル=ボンドがしっくり来るのだ。また、従来の作品の最初、ボンドもやっとダブルオーをもらった時代の話ということで、荒削りでMに怒られたり、女性を本当に愛してしまったり、そしてなぜ非情な人間になったのかなど、その過程が描かれているのが、従来作品には薄かったストーリー性に厚みを与えている。それもそのはず、オープンのタイトルロールにポール・ハギス(「ミリオンダラー・ベイビー」「クラッシュ」の脚本家)の名があったぞ。
今回のボンドガールは、ボンドとの悲恋がストーリー上、重要なポイントになっているので、美しいだけでなく演技も必要とされる役だったのだが、合格。また、敵とその恋人もクールで良い。
それから、後半出てくるイタリアのコモ湖畔は「スターウォーズ」でアナキンとパドメの結婚式場面で使われた高級リゾート地、ベニスもいうまでもない風光明媚な場所なので必見だ。実際両方行ったことがあるだけに、美しさを再確認できた。また、ベニスでは古い家屋が水中に沈んでいくシーンがあり、圧巻だ。
ともかく、オープニングのタイトルロールが女性のシルエットではなく、ジェームズ、トランプ、英国っぽいデザインをあしらったクールなアニメーションなので、ぜひこれにも注目したい。
なぜアストン・マーティンに乗るようになったのかなど、従来のファンもにやりとする話題もある。
深夜だからナチュラルハイなのではなくて、本当にオススメしたい映画です。
「カッコ良かった」。深夜の映画終演後、男性観客が口々につぶやいていたのが実に本作を物語っている今回のジェームズ・ボンド、007のシリーズ。
封切られる前は、前作までのピアース・ブロスナンが容姿やスマートな身のこなしからパーフェクトなボンドと高評価で、今回のダニエル・クレイグはお世辞にも美男子ではないし、未知数の俳優だっただけに、欧州のファンからもブーイングが起こっていたほどだった。
しかし、ふたを開けてみてビックリ! 今までの荒唐無稽なボンド物語と違い、極めてリアルな物語で、無骨でノーネクタイのダニエル=ボンドがしっくり来るのだ。また、従来の作品の最初、ボンドもやっとダブルオーをもらった時代の話ということで、荒削りでMに怒られたり、女性を本当に愛してしまったり、そしてなぜ非情な人間になったのかなど、その過程が描かれているのが、従来作品には薄かったストーリー性に厚みを与えている。それもそのはず、オープンのタイトルロールにポール・ハギス(「ミリオンダラー・ベイビー」「クラッシュ」の脚本家)の名があったぞ。
今回のボンドガールは、ボンドとの悲恋がストーリー上、重要なポイントになっているので、美しいだけでなく演技も必要とされる役だったのだが、合格。また、敵とその恋人もクールで良い。
それから、後半出てくるイタリアのコモ湖畔は「スターウォーズ」でアナキンとパドメの結婚式場面で使われた高級リゾート地、ベニスもいうまでもない風光明媚な場所なので必見だ。実際両方行ったことがあるだけに、美しさを再確認できた。また、ベニスでは古い家屋が水中に沈んでいくシーンがあり、圧巻だ。
ともかく、オープニングのタイトルロールが女性のシルエットではなく、ジェームズ、トランプ、英国っぽいデザインをあしらったクールなアニメーションなので、ぜひこれにも注目したい。
なぜアストン・マーティンに乗るようになったのかなど、従来のファンもにやりとする話題もある。
深夜だからナチュラルハイなのではなくて、本当にオススメしたい映画です。