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映画「ダークナイト ライジング」
圧倒されました。クリストファー・ノーラン監督に脱帽です。
個人的にはヒース・レジャーで評価が高かった2作目よりも更にいい。
なぜなら物語展開の素晴らしさや、それを盛り上げる音楽遣いの妙味、そして観終わった後、監督の前作「インセプション」と表裏一体の世界観がひしひしと感じられてきたから。
キャスティングもいい。主演のクリスチャン・ベールはもとより、ゴードン刑事のゲイリー・オールドマンがほとんど病院で寝たきりだけど存在感アリ。
それから、「インセプション」と重なるのがジョセフ・ゴードン・レヴィット、トム・ハーディー、マリオン・コティヤール、マイケル・ケイン、そして大好きなキリアン・マーフィー(しぶとくカカシ男は生き残ってたんですね)。ちなみに渡辺謙は1作目に出ているので今回は出てませんが。
配役それぞれもオーバーラップしてくるんですね。まず、ジョセフは主役より画面に出ている時間が長いのが共通してるし、マイケル・ケインも主人公を見守る役であり、夢かうつつかというありえないはずのシーンがまさにインセプション。
それからトム・ハーディーはビハインド・マスク(仮面の男:インセプションでは他人になり代われ、ダークナイトではマスクを着けている)だし、マリオン・コティヤールに至っては…。
キーワードも「インセプション」では「奈落」が大きな役割を占めていましたが、「ダークナイト」も原点は「奈落」。しかもバットマン側も敵のベイン側も「奈落」のトラウマを引きずって生きてきている。うーん。
そしてテーマの一つが「妄愛」「妄執」といったところも共通しているように感じました。それが人々を危険にさらす。愛情自体は純粋だが…。
と、まさに「インセプション」の世界。
ベイン役のトム・ハーディーが一瞬、本当の顔(インセプションでの彼を想像ください)で出ますが、その表情がイイ! たった一瞬の演技にかけたのだろうけど、感情が伝わってきてせつなくなりました。
ジョセフ・ゴードンは大活躍です。ゴードン本部長の片腕として八面六臂の活躍。最後にある名前が呼ばれるシーンでは、バットマンファンもニヤリとさせる趣向になっています。
あとはセリーナ・カイルをアン・ハサウェイが演じています。セリーナといえば“キャットウーマン”ですが、敢えて私は“バットガール”を演じていると言いたいですね。
キャットウーマンだとしたらミシェル・ファイファー(ティム・バートン監督版)の狂気の美しさとブルース・ウェインとの大人の余韻のある芝居に遠く及ばないし、後半見ればバットガールでしょ。
ともかく、これで完結だと思うと寂しいですが、ノーラン監督の次回作に期待しましょ。
それにしても劇場が意外と空いていたのも残念な気がします。
「インセプション」もそうだったのですが、きっと家で見たらこれほど興奮&圧巻ではないはず。映画館で観ることをオススメします。
映画「ダークナイト ライジング」
圧倒されました。クリストファー・ノーラン監督に脱帽です。
個人的にはヒース・レジャーで評価が高かった2作目よりも更にいい。
なぜなら物語展開の素晴らしさや、それを盛り上げる音楽遣いの妙味、そして観終わった後、監督の前作「インセプション」と表裏一体の世界観がひしひしと感じられてきたから。
キャスティングもいい。主演のクリスチャン・ベールはもとより、ゴードン刑事のゲイリー・オールドマンがほとんど病院で寝たきりだけど存在感アリ。
それから、「インセプション」と重なるのがジョセフ・ゴードン・レヴィット、トム・ハーディー、マリオン・コティヤール、マイケル・ケイン、そして大好きなキリアン・マーフィー(しぶとくカカシ男は生き残ってたんですね)。ちなみに渡辺謙は1作目に出ているので今回は出てませんが。
配役それぞれもオーバーラップしてくるんですね。まず、ジョセフは主役より画面に出ている時間が長いのが共通してるし、マイケル・ケインも主人公を見守る役であり、夢かうつつかというありえないはずのシーンがまさにインセプション。
それからトム・ハーディーはビハインド・マスク(仮面の男:インセプションでは他人になり代われ、ダークナイトではマスクを着けている)だし、マリオン・コティヤールに至っては…。
キーワードも「インセプション」では「奈落」が大きな役割を占めていましたが、「ダークナイト」も原点は「奈落」。しかもバットマン側も敵のベイン側も「奈落」のトラウマを引きずって生きてきている。うーん。
そしてテーマの一つが「妄愛」「妄執」といったところも共通しているように感じました。それが人々を危険にさらす。愛情自体は純粋だが…。
と、まさに「インセプション」の世界。
ベイン役のトム・ハーディーが一瞬、本当の顔(インセプションでの彼を想像ください)で出ますが、その表情がイイ! たった一瞬の演技にかけたのだろうけど、感情が伝わってきてせつなくなりました。
ジョセフ・ゴードンは大活躍です。ゴードン本部長の片腕として八面六臂の活躍。最後にある名前が呼ばれるシーンでは、バットマンファンもニヤリとさせる趣向になっています。
あとはセリーナ・カイルをアン・ハサウェイが演じています。セリーナといえば“キャットウーマン”ですが、敢えて私は“バットガール”を演じていると言いたいですね。
キャットウーマンだとしたらミシェル・ファイファー(ティム・バートン監督版)の狂気の美しさとブルース・ウェインとの大人の余韻のある芝居に遠く及ばないし、後半見ればバットガールでしょ。
ともかく、これで完結だと思うと寂しいですが、ノーラン監督の次回作に期待しましょ。
それにしても劇場が意外と空いていたのも残念な気がします。
「インセプション」もそうだったのですが、きっと家で見たらこれほど興奮&圧巻ではないはず。映画館で観ることをオススメします。