裏千家茶道のネット配信第二弾、最初はお家元の道話でした。
裏千家オンライン茶道学 第二弾
https://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/957d3814024f27d8502fc766384206ff
淡交会会員の方以外は基本的に拝見できないので、どんなお話だったか
私なりの解釈で簡単に説明すると、
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最近は鴨川を散歩することが多い。
自然の中で春、季節を感じられる。
例えば、今なら蠟梅や木瓜の花を見かける。
花を咲かせる木が落とす影にも日差しの変化があり、季節が反映されている。
床の間のお軸は祖父にあたる淡々斎筆「春在一枝中」
春は一枝の中に在り。
茶会をする時の道具組は掛物に対し、道具がどう集ってくるかが大切。
今回の軸ならば、一枝にある春に向けてどういう道具を揃えるか。
ぬるむ水、日差しが伸してくる様子、まだ雪深い地方ならば雪の中にある春など
取り合わせは自由自在。
春と名のつくものをかき集めるのではなく、今日一日がどうだったか、どう過ごしたいか、
それに適した取り合わせを楽しむのがよい。
”掛物ほど第一のものなし”
これを第一歩に、軸をにらんで、楽しんで下さい。
箱書きはあとからついてくるものであるべきで、それだけを揃えることのないように。
私は箱書きをする時に、この方はこのお道具をどう使われるのかなと考えながら書きます。
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茶は道具第一ではない、その季節を自分なりに感じ、味わい、大切にしなさいという教えだと
受け止めました。
この道話を聞いて、季節に身を委ねることの大切さを昨年つくづく感じた時があったことを
改めて思い出しました。
その時読んで肩の力が抜けた新聞記事があります。
長くなるのでまた明日ご紹介したいと思います。
コロナの時代、季節のうつろいを感じ、ただ一服の菓子と茶を味わう、
そのシンプルなことが本当に必要なことかもしれないと思います。
これから、窓をあけて、日差しを感じながら美味しい抹茶を頂くとしよう。