先日、久しぶりに横浜に行き、高島屋の茶道具売り場に立ち寄った。
季節のお道具を楽しんだ後、美術画廊を見れば、
「赤膚焼 尾西楽斎 作陶展」
ふらりと拝見しに入る。
茶道具、花器、香炉、祭器、食器など
様々な焼き物に釘付け。
大胆なものも、素朴なものも、繊細なものも。
私、どれも好きだなと思いました。
作家さんの作品はどれも芸術品だけど、最終的にはやはり自分が好きかどうか、
という感覚が大事なのではないか、と年を経てつくづく思うようになった。
これはなんだろう?と思うものは美術画廊の方に聞いてみる。
本当に勉強になる。
会場を一巡りして、作家の尾西先生のプロフィールを見たら、同窓だ!
嬉しくなって思わず話しかけて、色々お話を伺ってしまいました。
先生も気さくに作品についてご紹介下さり、これまた勉強になりました。
一番気になったのが、邪鬼の蓋置。
先生が柄杓をのせてくださる。
「肩に柄杓を合をのせるにはピンポイントで乗せないとバランスが難しく技術がいる、
合を向こうに落として背中に柄杓の柄が乗せるのならどなたでも。」
当然、点前中は、熱い蓋置もこの肩に受けるわけで、
思わず、大丈夫?と覗き込んでしまいたくなるような邪鬼の蓋置だった。
瓦灯蓋置。
瓦灯とは灯明皿を載せる台に、釣鐘型の蓋をかぶせた瓦質の灯火器。
屋根瓦と同じ土を使い、瓦職人が焼いたことから、または瓦と同様の風合いから「瓦灯」と呼ばれるそうだ。
頭の部分が小さいので柄杓をのせにくいかと思いきや、お皿状になっているので
しっかりと柄杓がのって安定していた。
薬師寺で使われている灯りを象った香合、初めて拝見した。
以下の写真が先生が見せて下さった実際の薬師寺の瓦灯。
春日絵香合。
春日絵というのもあるんだ、と初めて知る。
春日大社のお祭りでの一幕を描いたものだそう。
赤膚焼といえば、奈良絵は有名で、私もお茶碗を持っている。
こちらの作品は、高台を別につけているので、茶碗の底に糸切のあとがみえる。
通常、お茶碗は形作った後に、高台を削り出すことが多いわけだけれど、
こちらはわかる人にしかわからない作り。
先生が説明して下さって私もなるほど~となった。
宝珠俵手茶碗。
この形のものもよくお見かけはするが、高台が四角く桝形に作られていて、
しかも二重になっている。益々めでたく、豊作、なんだそう。
こういう趣向が茶道具の楽しいところでもあります。
そして、薬師寺の東塔の整備をした際に出てきた土台の土を使って作った作品の数々。
鹿の角でできた茶杓や茶入の蓋置など珍しいものが沢山。
東塔は1200年以上前の創建のまま地震にも火事や戦争にも耐えて残ったことから、
その土台の土は大変ありがたいものでお守りとして持っている方もいるとか。
先生は私にもその砂利を少しお分けくださいました。
最後に、折角だから何か頂きたいなあと、焼酎坏として売られていた小さいお茶碗を
ひとつ求めました。小服の抹茶碗にもなりますね、とお話して。
釉薬のかかり具合と、裏の土の色がなんとも気に入りました。
そして、やっと今朝、ゆったりと初おろし。
くるみっこのデニッシュで( ´∀` )
ごちそうさまでした。
手馴染みがよく、口当たりもよくて、一番のお気に入りのお茶碗になりました。
茶碗との出会いもまた一期一会ですねえ。
季節のお道具を楽しんだ後、美術画廊を見れば、
「赤膚焼 尾西楽斎 作陶展」
ふらりと拝見しに入る。
茶道具、花器、香炉、祭器、食器など
様々な焼き物に釘付け。
大胆なものも、素朴なものも、繊細なものも。
私、どれも好きだなと思いました。
作家さんの作品はどれも芸術品だけど、最終的にはやはり自分が好きかどうか、
という感覚が大事なのではないか、と年を経てつくづく思うようになった。
これはなんだろう?と思うものは美術画廊の方に聞いてみる。
本当に勉強になる。
会場を一巡りして、作家の尾西先生のプロフィールを見たら、同窓だ!
嬉しくなって思わず話しかけて、色々お話を伺ってしまいました。
先生も気さくに作品についてご紹介下さり、これまた勉強になりました。
一番気になったのが、邪鬼の蓋置。
先生が柄杓をのせてくださる。
「肩に柄杓を合をのせるにはピンポイントで乗せないとバランスが難しく技術がいる、
合を向こうに落として背中に柄杓の柄が乗せるのならどなたでも。」
当然、点前中は、熱い蓋置もこの肩に受けるわけで、
思わず、大丈夫?と覗き込んでしまいたくなるような邪鬼の蓋置だった。
瓦灯蓋置。
瓦灯とは灯明皿を載せる台に、釣鐘型の蓋をかぶせた瓦質の灯火器。
屋根瓦と同じ土を使い、瓦職人が焼いたことから、または瓦と同様の風合いから「瓦灯」と呼ばれるそうだ。
頭の部分が小さいので柄杓をのせにくいかと思いきや、お皿状になっているので
しっかりと柄杓がのって安定していた。
薬師寺で使われている灯りを象った香合、初めて拝見した。
以下の写真が先生が見せて下さった実際の薬師寺の瓦灯。
春日絵香合。
春日絵というのもあるんだ、と初めて知る。
春日大社のお祭りでの一幕を描いたものだそう。
赤膚焼といえば、奈良絵は有名で、私もお茶碗を持っている。
こちらの作品は、高台を別につけているので、茶碗の底に糸切のあとがみえる。
通常、お茶碗は形作った後に、高台を削り出すことが多いわけだけれど、
こちらはわかる人にしかわからない作り。
先生が説明して下さって私もなるほど~となった。
宝珠俵手茶碗。
この形のものもよくお見かけはするが、高台が四角く桝形に作られていて、
しかも二重になっている。益々めでたく、豊作、なんだそう。
こういう趣向が茶道具の楽しいところでもあります。
そして、薬師寺の東塔の整備をした際に出てきた土台の土を使って作った作品の数々。
鹿の角でできた茶杓や茶入の蓋置など珍しいものが沢山。
東塔は1200年以上前の創建のまま地震にも火事や戦争にも耐えて残ったことから、
その土台の土は大変ありがたいものでお守りとして持っている方もいるとか。
先生は私にもその砂利を少しお分けくださいました。
最後に、折角だから何か頂きたいなあと、焼酎坏として売られていた小さいお茶碗を
ひとつ求めました。小服の抹茶碗にもなりますね、とお話して。
釉薬のかかり具合と、裏の土の色がなんとも気に入りました。
そして、やっと今朝、ゆったりと初おろし。
くるみっこのデニッシュで( ´∀` )
ごちそうさまでした。
手馴染みがよく、口当たりもよくて、一番のお気に入りのお茶碗になりました。
茶碗との出会いもまた一期一会ですねえ。