茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

あそび心の蒔絵 彦十蒔絵 アート作品

2021-05-06 15:51:18 | 美術館・展覧会
 先日紹介した、「彦十蒔絵」。

あそび心の蒔絵 彦十蒔絵 茶道具
https://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/2e12d256960c7d74831d3ecf9c45f096

 今回は、茶道具以外の作品を。



 5匹の猫ちゃんたちが座布団で丸まっている作品。
「眠り猫」蓋物 木彫漆器。
 眠り猫を題材に木彫り猫に漆を塗って制作されたものだそう。

 開けると、


 座布団の中には、水を表わす螺鈿に稲穂とふくら雀。豊作を暗示しているものだとか。

 猫の裏は宝尽くし。ネズミさんも隠れておりました。
 更に、唐草模様の座布団の裏には小判が。。。


 WAWAさんによると、平和、幸せの象徴として、福々しいものを全て集めたのだとか。
 とにかくデザインが隅々まで丁寧、細やかです。
 香合としても使えそうです。


 次は、これからの季節にぴったりの、スイカ。
「果実蒔絵」組み盃 蓋物


 開けると、 
 

 出てくる出てくる、マトリョーシカのよう。

 五客重ねの盃をスイカ蒔絵の丸い蓋物の中に収納。蓋裏には切金による宇宙の模様。
中にはサイコロが仕組んであって、このサイコロの出た目で盃を選んで甘酒を飲むなど
ゲームもできる漆器だそう。遊び心にあふれていますね。


 さあ、シンデレラ、お城の舞踊会に出かけましょう!
「カボチャの馬車」はこちらに。(笹井史恵×彦十蒔絵 蓋物)



 蓋を開けると、シンデレラ城。
 ネズミさんやガラスの靴も見えます。


 台座には御者に変身前のトカゲさんもおりますよ。


 作品自体が物語になっています。

 作品自体の美しさもさることながら、物語を思い起こさせるモチーフが散りばめられているのが楽しい。
 物語を知らないと全てを味わうことができないので、こういう作品に出会うと、やはり日ごろから色々なことに触れておくだけでも大事だなあと思います。その時は何の意味もないと思っていても、思いがけない時に思いがけない場所で感動の種に繋がることもある。
 子供の学習と同じだな~なんて思いました。その時は意味ない、先々使わないだろうという勉強も実はどこかで役に立ったりして。。。未来に繋げるために学ぶのだ。


 あと二つ、じっくり説明を受けた作品があります。
またのお楽しみに。





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