茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

陶芸体験

2005-09-03 00:44:10 | m-tamagoの物想い
 茶碗の作り方、ご存知ですか。実は私は陶芸を習うまで、一度形を作って乾かした後、底を削り高台の部分作って出来上がるということを知らなかったのです。1回で作れるわけではなくて、乾かして、更に削るんだ、、、とびっくりした。

 習ったきっかけは、社中の方に陶芸家の先生を紹介して頂いたこと。結局、電動ロクロを使いはじめてすぐのところで止めてしまったが、土の感触や形になっていく過程は大好きだった。普段は電気釜だが、年に2回ほど先生がお持ちの穴釜で夜通し焼くこともあり、釜開けの時はあれはどうなった、これはこんな風に焼けたと皆で取り出したことは楽しくなつかしい思い出となっている。
 私は結局、花瓶、お皿、スープカップなど、日用雑器を作るに留まった。ある程度形になり、数も増えて、友達のところに貰われていったものもある。土モノで手作りというのは厚みがあっていびつで、収納場所もとるのだが、やはり独特の温か味が感じられて、使っていて幸せな気分になる。
 茶碗を作るには到らなかったが、陶芸をやってみて茶碗を作ることが難しいことはわかった。形、大きさ、焼き色、飲み口や高台、茶溜まりなど、見た目はもちろんのこと、手に持った時、口にした時、お茶を点てる時に心地よい茶碗を作るのは至難の業だなと。お稽古や茶会でぴったり手に収まる茶碗や、口をつけた時いい感触がした茶碗に出会うとすごいなあと思う。そしてお茶もおいしいなあと感じる。

 先生について習う前、2度程陶芸の体験レッスンを受けたことがあった。
 瀬戸の窯元で体験した時は、雑然とした工房の中に美しい天目茶碗が並んでいるのがなんとも印象的だった。黄瀬戸の湯呑茶碗を手伝ってもらいながら作り、後日家に届けてもらった。初めての作品ということでうれしかった。銀座の一日体験では、成型だけして、釉薬の色を選んでおくと、スタッフが後日削り、焼いて、自宅に配送してくれた。自分の手作りのお皿や湯呑みで頂くものはお味も格別。
 最近は色々なところで陶芸教室一日体験ができるようになったので、興味あれば行ってみるのもよいかと思います。

 陶芸は五行(木火土金水)全てを使って出来上がる作品。どれも世界にひとつだけの、自然と自分の手が作り出した融合傑作、だから少々出来が悪くても愛しいのかもしれません。
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