先生の家の床の間には毎週季節のお花が生けられている。毎朝庭からその日の為に選ぶのだそうだ。今は自分では手が届かないのでご家族に指示して取ってもらい、それを床の間に生けていらっしゃる。
これまで何気なく拝見していた茶花だったが、そろそろ茶花についても勉強しなくてはと思うようになった。けれど、図録を見たり、説明を読んでいても全く頭に入ってこない。これも実物を見てこそ、触ってこそ、感じてこそと思い、まずは毎週お稽古で生けられている先生の茶花でお勉強させて頂くことにした。これまでも先生のお宅で拝見した茶花で印象的だったものについては、調べてブログでも紹介してきた。これからは見慣れた花でも気にかけていこうと思う。ひとつずつだけれど、心には残るはずと信じて。
椿と侘助
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/8fe40915dc0fa9fba21ad83cc53ce600
花筏
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/a0c1a9674713d810bd366260d2ee84cd
水仙
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/46874f2d32fb7170d75011c24d65789f
先生はよくおっしゃる。
「皆さん、茶花を育てなさい。特に若い人は。お道具は一日で準備しようと思えばできるけれど、茶花はそうはいかない。普段から育てて準備しておかなければならないもの。それに、道具を買うにはお金もかかるけれど、お花は丹精すればいいこと。しかも、皆さんに喜んでいただけるのよ。私は若い頃、茶会があるとこの茶花がないかしら、頂けないかしらと皆さんからご連絡頂いて、御蔭でいい勉強をさせて頂いたのよ。」
そう言って、時折弟子は先生から挿し木の枝を頂いたりしている。なるほど、そうなんだろうなと思いながら、これまで何もせずに過ごしてきた。
私の母は、花を育てるのが好きで、実家の庭は見事なものである。日々水をやり、草を取り、枝を落とし、植え替えをして整え、鉢植えも30個以上あるだろうか。蘭、千両、万両、蠟梅、サンシユ、日向水木、バラ、サボテン、石楠花、紫陽花、その他知らない植物は数知れず。今は種々のクリスマスローズが咲き誇って季節ごとに見事な庭である。花が美しいと道行く人が足を止め声をかけていく。それが母は嬉しく、会話を楽しんでいるらしい。
私はと言えば、最近は全く花を育てることには縁がない。小学1年生の頃育てた朝顔や、ヒヤシンスの水耕栽培が実際自分が世話をしたと実感できる記憶で、今や花といえば、御祝いや送別で頂く花束やフラワーアレンジメントといった切り花がせいぜいである。土から縁遠くなると、土が近くにあると虫が出るかも、手が汚れるかも、肥料は臭いし、とどこか億劫になってしまっていた。
そんな中、結婚祝いに、シクラメンの鉢をもらった。実は頂いた時はうれしいお祝いにもかかわらず、どうやって育てるのよ~とちょっとブルーになった。花束なら水にさしておけばいいが、育てるの?土が部屋にあるのは嫌だなと。仕方がないので、箱に入っていたシクラメンの育て方の紙を手掛かりに、水やりをし、日当たりのよい場所に置き、5か月が経った。最初花がすぐへたれたり、枯れたりして、がっかりし、積極的に接していなかったのだけれど、徐々に新しい花芽を出したりするのを見ていてシクラメンも頑張ってると気にかけるようになった。気にかけるようになると花にも伝わるのか勢いがよく綺麗に咲いてくれるようになってきた。このシクラメンの御蔭で少し私の土嫌い、花を育てるのは面倒という気分が薄らいできた。
そんなことも手伝って、今年の春は茶花の勉強をしつつ、少しずつ植物を育てることも始めたいと思っている。母にもクリスマスローズの鉢を作っておいてもらうようにお願いしてきた。我が家のベランダにも花が増えていくのかもしれない。
皆さんは、お花育てるの、好きですか?花にまつわるエピソードがありましたら、教えて下さい。
これまで何気なく拝見していた茶花だったが、そろそろ茶花についても勉強しなくてはと思うようになった。けれど、図録を見たり、説明を読んでいても全く頭に入ってこない。これも実物を見てこそ、触ってこそ、感じてこそと思い、まずは毎週お稽古で生けられている先生の茶花でお勉強させて頂くことにした。これまでも先生のお宅で拝見した茶花で印象的だったものについては、調べてブログでも紹介してきた。これからは見慣れた花でも気にかけていこうと思う。ひとつずつだけれど、心には残るはずと信じて。
椿と侘助
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/8fe40915dc0fa9fba21ad83cc53ce600
花筏
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/a0c1a9674713d810bd366260d2ee84cd
水仙
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/46874f2d32fb7170d75011c24d65789f
先生はよくおっしゃる。
「皆さん、茶花を育てなさい。特に若い人は。お道具は一日で準備しようと思えばできるけれど、茶花はそうはいかない。普段から育てて準備しておかなければならないもの。それに、道具を買うにはお金もかかるけれど、お花は丹精すればいいこと。しかも、皆さんに喜んでいただけるのよ。私は若い頃、茶会があるとこの茶花がないかしら、頂けないかしらと皆さんからご連絡頂いて、御蔭でいい勉強をさせて頂いたのよ。」
そう言って、時折弟子は先生から挿し木の枝を頂いたりしている。なるほど、そうなんだろうなと思いながら、これまで何もせずに過ごしてきた。
私の母は、花を育てるのが好きで、実家の庭は見事なものである。日々水をやり、草を取り、枝を落とし、植え替えをして整え、鉢植えも30個以上あるだろうか。蘭、千両、万両、蠟梅、サンシユ、日向水木、バラ、サボテン、石楠花、紫陽花、その他知らない植物は数知れず。今は種々のクリスマスローズが咲き誇って季節ごとに見事な庭である。花が美しいと道行く人が足を止め声をかけていく。それが母は嬉しく、会話を楽しんでいるらしい。
私はと言えば、最近は全く花を育てることには縁がない。小学1年生の頃育てた朝顔や、ヒヤシンスの水耕栽培が実際自分が世話をしたと実感できる記憶で、今や花といえば、御祝いや送別で頂く花束やフラワーアレンジメントといった切り花がせいぜいである。土から縁遠くなると、土が近くにあると虫が出るかも、手が汚れるかも、肥料は臭いし、とどこか億劫になってしまっていた。
そんな中、結婚祝いに、シクラメンの鉢をもらった。実は頂いた時はうれしいお祝いにもかかわらず、どうやって育てるのよ~とちょっとブルーになった。花束なら水にさしておけばいいが、育てるの?土が部屋にあるのは嫌だなと。仕方がないので、箱に入っていたシクラメンの育て方の紙を手掛かりに、水やりをし、日当たりのよい場所に置き、5か月が経った。最初花がすぐへたれたり、枯れたりして、がっかりし、積極的に接していなかったのだけれど、徐々に新しい花芽を出したりするのを見ていてシクラメンも頑張ってると気にかけるようになった。気にかけるようになると花にも伝わるのか勢いがよく綺麗に咲いてくれるようになってきた。このシクラメンの御蔭で少し私の土嫌い、花を育てるのは面倒という気分が薄らいできた。
そんなことも手伝って、今年の春は茶花の勉強をしつつ、少しずつ植物を育てることも始めたいと思っている。母にもクリスマスローズの鉢を作っておいてもらうようにお願いしてきた。我が家のベランダにも花が増えていくのかもしれない。
皆さんは、お花育てるの、好きですか?花にまつわるエピソードがありましたら、教えて下さい。
実は私も同じ、、、もともと花は好きなのですが
マンション住まいを理由に育てるのは全然やってません(^^;)
お花はこちらの都合で開いてくれないけれど
自分で育てた花を茶席にいける喜びは、買ってきたものより、大きいでしょうね。
最近、花屋で「貝母 ばいも」の苗をみつけ
思わず立ち止まってしまいました。
買ってみようか、、、
ただ、虫が苦手て、、、いつも主人に、花が好きなら、虫も好きにならなくてはいけません!と言われて、、、。
私の先生も海外ですのに、それは丹精に茶花を育てられていて、すばらしいと思っております。私は足下にもおよばぬ、駄目弟子でございます。
私もほとんど挿し木にしたり 種をもらったりで 増やしていきました。
育てた茶花 なによりのご馳走だと思っています。
ポトスもフィカスベンジャミンも増やすのが簡単なのでその結果です
もっと西のほうに住んでいた頃
食べた後の柚子の種を植えてみたところ
すくすくと育ちびっくり
でもね もう8年近くになるのに
一度も実をつけたことがありません
近頃は葉っぱがハラハラ落ち
そしてまた新しい葉が出てくる
そんなドキドキの柚子になっています
頑張れ~とハッパをかけているんですけどね~
そういえば、雪起こし(クリスマスローズのニゲル種)をうちの先生が入れてらっしゃいました。 明治時代に茶花として使われ始めたそうです。
やっぱり花を育てるなら庭がほしいというのは本音ですよねー。
マンションだったら、根が張らないもの、大きくなりすぎないもの、とかいろいろ考えちゃいますもんね。
>「貝母 ばいも」
いいですね!ばいもってどいうしてこういう名前なんだろ?貝のお母さん?お花の逸話も色々あって、知るとほーっと感動しますね。
一緒に頑張ってみます?
私も花自体は大好きで、フラワーアレンジメントの師範の免状は持っているのです。が、育てたことは皆目ありません。。。。
>ただ、虫が苦手て、、、
昔は虫さんとも仲良しだったんだけど、最近、どうも駄目ですね。離れちゃうとやっぱり苦手意識が強くなるんですかね。
私も駄目弟子です。先生のお話に感動するばかりで、実際の行動がなかなか伴いません!
>新芽がでたり蕾を持ってくれたりと 小さな喜びたくさんありますよ。
チャチャさんのお庭は素敵ですよね。
喜びがたくさんあるでしょうね。シクラメンの花芽だけでもわあーって思いましたもん。生き物ってすごいパワーを持っていますね。
>育てた茶花 なによりのご馳走だと思っています。
本当に、そう思います。
茶花も買える時代になりましたけど、やはりその方が育てたものを自分で手折り、茶室に生けるのが、花にとっても、お客にとっても、最高だと思います。
地味にひとつずつ増やしていきたいと思います。でも、枯れることの方が多くて一向に増えない気も~。
枯れてしまうとがっかりして、嫌になりそうなので、まずは初心者でも強く根付いてくれる花を育てるのがよさそうですね。。。。
>たべた後の柚子の種を植えてみたところ
すくすくと育ち
私もビワの種でやったことがあります。でも、ビワの木は縁起が悪いというので切ってしまいましたけど~。植物ってすごいですよね。
>頑張れ~とハッパをかけているんですけどね~
私にもハッパかけて下さい~(笑)
クリスマスローズって、色々な種類があるんですよね。我が家も色々あるけど、母のみぞ知る。
明治時代から茶花として生けられるようになったのですか。比較的新しいということですね。
お花にも色々な逸話や歴史があって、知りたいことがいっぱいです。
人間と同じで一日では育たない花、花を育てながら自分も育てなさいと先生はおっしゃりたいのかなあと思ったりもします。