日本の総理大臣が決まります。

安倍首相の後を決める、自民党の総裁選は明日、

14日に両院議員総会を開いて投開票が行われ決定されます。

大方の予想は菅官房長官が安倍さんの正式後継として

大差で勝利するとして、選挙で誰が勝つかよりも、

石破さんか岸田さんのどちらが二位になるかに注目されています。

安倍さんの辞任表明後の世論調査では内閣支持率があがり、

安倍政権を評価する声が、７割を超えるという日本的情緒的な

結果も出ています。

安倍政権を評価するという人達は「外交・安全保障」「経済の成長」を

評価するという声が多かったように思います。一方では森友学園問題

での公文書改ざん、財務省役員の自殺、遺族の再調査を求める活動が

行われています。

この辺の安倍政権の負の遺産については、次の総理候補の菅さんは

「結果が出ている」ということで、一切過去のこと、反省もしない

という流れになっています。

安倍政権を評価するときに、この辺の「外交・安全保障」「経済」と

いったそれなりの成果と「負の遺産」をどの立場、視点で考えるのかで

考え方が変わってしまう。

日本の社会が強者と弱者、多数と少数、いろんな対立がありますが、

「マイノリティ」への配慮、意見を尊重する、一国のリーダーは、

そんな人間としての温かみが必要な気がします。

安倍さんをみていると、野党をバカにしたり、反対勢力を指して、

「こんな人達に負けるわけにはいかない」と街頭演説で敵対心を

露わにしたり、弱者とか少数意見と対立する立場での発言が

あからさまでした。国会で野党議員の発言にさんざんとヤジをとばし

委員長から注意を受けることもありました。

この辺の人間としての不完成さに、なんともむなしさとか、国の

リーダーなのに、弱者やマイノリティも代表する立場なのにと

思うことがしばしばでした。

その部分で人間としてやっぱり受け入れられないという気持ちが

強かったですね。次の候補も安倍政権の負の遺産まで引き継ぐ人に

なりそうで、この辺を政治家はもっと原点に立ち返って考えて

もらいたいと思います。

まあしかし、海外を見るとトランプさんとかもっと酷いし、

言論弾圧を国家権力を持ってする国があったりしますから、

まだまだ日本はましだという気持ちはありますが、

もっといい国になってもらいたいですね。