最新の日経ビジネスを読んでいたら、
「生産性問題」の論客、D・アトキンソン氏が提言
「切り札は最低賃金の引き上げだ」
過去20年間の平均年間賃金の推移
米英は1.7倍、日本は7%減
この中でこんな指摘をしている
「経営者の多くは、賃金を上げられない理由を
『デフレが長く続いてきたらか』と説明するのでしょうが、
デフレが原因で賃金を上げられないのか
賃金を上げないから、デフレが続いているのか、
その検証すらまともにできていません。
自分たちの経営能力のなさをデフレのせいにしています。」
「これまで日本の経営者は本気で生産性を向上させずに、
賃金を削って利益を出してきました。もうこんなことを
やめないと立ち行かなくなりますよ。」
と手厳しい批判をしています。
やっぱりこの失われた20年、デフレとかいいますが、それよりも
日本経済が活気を失ってきたのかもしれません。
日本経済が成長してきた時代、ある一部の経営者の創造力などで
拡大をしてきた部分はあるが、ほとんどの経営者はサラリーマン化
して経営、事業創生という本質的なことができていない、そんな
人材を育ててこなかった、そんなツケがこのところの経営者の質に
影響を与えているように思います。
一部の力のある経営者はいるし、その人達の話題はニュースに
なりますが、その人達だけで日本経済をひっぱっていくには限界が
あります。日本のトップクラスの経営者にはもっと頑張ってもらいたい
し、日本経済のリーダーとしての意識と能力を備えてもらいたい。
どこの会社でも成長期には名物経営者がいました。しかしその後は
経営者というより、バランス感覚や、たまたまという理由で
経営トップになっている人が多いように思いますね。
独創的な、もっと個性のある人が経営者として生まれてくる
仕組みが必要なのかもしれません。ちょっと難しいかな?
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