Mレポート

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正月から「暇と退屈」のお話。

2023-01-08 08:29:55 | 本・映画・テレビなど

昨年から読んでいて、なかなか進まない、準哲学書。

國分功一郎という東大の哲学者が書いている「暇と退屈の倫理学」

読み進めてきた。ようやく後半の部分に入ってきた。

 

この中で「暇」についてハイデッガーの書いている難解なことを

國分氏が分かりやすく翻訳している

「人間の大脳は高度に発達してきた。その優れた能力は遊動生活に

おいて思う存分に発揮されていた。しかし、定住によって新しいもの

との出会いが制限され、探索能力を絶えず活用する必要がなくなって

くると、その能力が余ってしまう。この能力の余りこそは、

文明の高度の発展をもたらした。が、それと同時に退屈の可能性を

与えた。

 退屈するというのは人間の能力が高度に発達してきたことの

しるしである。これは人間の能力そのものであるのであるのだら、

決して振り払うことはできない。・・・

能力の余りがあるのだから、どうしようもない。

どうしても『なんとなく退屈だ』という声を耳にしてしまう」

 

なるほどね。

毎日パターン化した生活はこんな暇で退屈な気持ちにさせてしまう。

人間って本当はいつも新しい体験をして、それに見合った能力が

あるんですね。そういうことがないと暇と退屈の感覚が生まれて

くるのでしょうね。

そういえば時間に正確だったのは哲学者カントですね。

早朝に起き、午前中は仕事。帰宅し、決められた時間になると

散歩に出かけた。あまりにも時間に正確なので、街の人は

カントの姿を見て時計の針を直したいう逸話があります。

彼は暇で退屈だったのかな、でもそうではないですね。

創造的な哲学的な思索をして、暇とか退屈という

感覚はなかったのでしょう。

それなりに哲学を通じて、自己実現できていたのでしょうね。

暇と退屈だと思うことならないように、自分の生活を充実させていく、

今年はそんなことを心掛けて生活していきたいと思っています。

 

とりあえず、新聞をじっくり読んで、世の中に関心を持って、

気になることを書き記しそんなことを今日はしてみました。

 

 


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