ROUCHE’s ROOM

バイク乗りのKAORI(ROUGE)の日常記録です。
防忘録も兼ねております(^^;

闘病日記~術後編~

2005-11-07 11:20:56 | 体調・病気
10月22日~23日

手術が終って麻酔が切れ始めた。
普通なら術後、背中に硬膜外麻酔というのを入れて
痛みを軽減するのだけど、
まれに下半身などに麻痺が残る危険性もあるし
どっちみち麻酔そのものにアレルギーもある事から
痛みのコントロールは鎮痛剤注射&座薬で行う事になっている。
看護士さんも「辛かったらすぐに言ってくださいね」と
言ってくれたし、手術経験者からもそう聞いていたのだけど
大きな誤算が・・・・(^^;
鎮痛剤が効かなかった(泣)
痛みが強すぎるのか、これも体質なのか?
色んな種類の鎮痛剤注射を試したけれど
通常だと4時間効く筈の薬がキッカリ2時間で切れてしまう。
時間を開けないと次の注射が出来ないので、
痛む→注射→効果が出るまで30分(それまで痛い)→一時間半後痛み出す→後2時間痛みを我慢。
・・・って感じで正味2時間半は我慢するのみ。
これは地獄の苦しみでした。
痛みの感じは火傷した時の痛みの大きいような感じ。
それが48時間位続きました。
途中、あまりに辛過ぎて心電図とか血圧の数値もメチャクチャになってしまったので、鎮痛剤ではなく意識を朦朧とさせて痛みを和らげる処置をしてくれたのだけど、これってアルコールに強い人にはあまり効果無かったようで(爆)
肝臓が丈夫なのは良いのか悪いのか(^^;
痛みがあまりにも酷いので
「こんなのなら死んだ方がマシだったかも」
・・・なんて思ってしまったりした。
看護士さんもホント大変だったと思う。

何とか夜も明けて、ダーとお義母さんが来てくれた時も
痛みで喋る事も出来ず、30秒位で帰って貰った。

午後になって尿カテーテルが当たると余計痛いように思えて
無理にお願いをして外してもらう事にした。
これを外したら自分で起きて歩いて
トイレへ行かないといけなくなる。
「まだ無理ですよ」と言われても、
これ以上痛いのは耐えられない。
「動けますよ!ほら!」と無理やり起きてみせる(^^;
で、晴れて抜去(笑)やっと寝返りもうてる!
(ここで無理したので後で違う所が痛んだりもしたけど
お陰で回復は早まったと思う)


闘病日記~手術編~

2005-11-07 10:54:34 | 体調・病気
10月22日:手術

朝起きると、すぐ検温&血圧測定。
食事は当たり前だけど無し。
相変わらず大量の点滴と血栓防止の為のストッキングをはく。
そしてまたまた浣腸(^^;
消化器の手術じゃないのに何で???って思ったら
術中に万一便が出てしまったら感染などの恐れもあるからだそうな。
今日は沖縄からダーのお母さんが来てくれるので
アサイチでダーは空港にお迎え。
私の両親は今日から旅行なので妹と親友が付き添ってくれた。
術衣に着替えてストレッチャーへ。
手術室へ向かう途中にダーとお義母さん到着。
「生きて会えるのはこれが最後になるかも」なんて
そんな考えがチョットだけ頭を過ぎって泣きそうに(^^;

オペ室に入ると、まず手術台の上で
体育座りの横向きみたいなカッコをさせられる。
腰椎麻酔経験者から聞いた話だと
「手術そのものより麻酔が痛かった」と聞かされていたので
かなりビビって看護士さんにしがみついたけれど
まず塗る麻酔をして、その後、歯の麻酔に使うみたいな注射の麻酔。
その後、本番の腰椎麻酔を背骨にしたので
痛みは全く感じなかった。
それでも意識があると余計な事を考えてしまうので
注射で眠らせて貰う事に。
注射後、執刀してくれる教授の姿が見えて
「宜しくお願いします」とだけ言って意識が薄れる。

気が付いたらオペが終る頃だった。
執刀医の教授はオペが終るとさっさと出て行ってしまって
主治医が取り出した腫瘍と臓器を見せてくれた。
「こんなのが身体の中にあったんだな~」と漠然と思う。
ダーに写真を撮ってもらうよう頼んであったけど
病院側で用意してくれていた。
そのまま検体は病理検査へ出された。
術中の出血も大手術の割りに200ml未満で輸血も無し。
さすが手術の名医と言われるDrの執刀だと思った。

病室に戻ると部屋の中が一変して
ものものしい雰囲気だった。
ベッドの位置も変わって周りに沢山の機械がある。
術中に付けられていた血栓防止用の
フットマッサージャーみたいな機械に心電図計、
血圧計、血液ガスの装置、酸素マスク。
そして下半身には尿カテーテル。勿論、点滴も相変わらず。

ダーとお義母さん、妹、親友が付き添ってくれ
それから旅行へ行く前に両親も顔を出してくれ
暫くは痛みも感じず、気持ちはハイ気味で
冗談などを言ってたりしたけど
だんだん麻酔が切れてきて喋るのもシンドクなり始め
皆に帰って貰う事にする。
ここからは、かえって甘える相手がいたら
乗り切れそうにないから。

闘病日記~入院初日編~

2005-11-07 10:21:59 | 体調・病気
10月21日:入院初日。

昼過ぎに母と妹が迎えに来てくれた。
ダーは仕事なので晩御飯にカレーを用意。
ルーシェにもドライフードをタップリ用意。
「暫く会えなくて寂しいよぉ~」と思う、
私の気持ちなどお構いなしに
ルーシェはドライフードを食べるのに夢中(爆)
別れが惜しくなるのでそのまま出かける。

病院に着くとすぐ入院手続き。
血圧や身長体重測定。開き直っている筈なのに
やっぱり緊張しているみたいで、すごい高血圧(^^;
暫くしてから測り直したら、
いつもの低血圧気味の数値に戻って一安心。
家族と一緒に手術の説明や入院の説明などを受けて
入院計画書を渡される。
術後の治療スケジュールが細かく記されていた。
安静度や食事、排泄、処置など色々。
末期の大腸癌で亡くなった叔父の術後の時でも
腸やその他への癒着を防ぐ為らしく
翌々日位から歩かされていたのを見ていたので
頭では解っていてもギッチリとしたスケジュールを見て
少々不安にもなったりした(^^;
そして病室へ。
多分、今の段階の、この病棟での入院患者で一番の重症は私なのだろう。
ナースセンターの目の前の個室に通された。
何かあればすぐにスタッフが来てくれるのは嬉しいけど
かなり賑やか(^^;
部屋に入ると病院から渡された寝巻きに着替え、
すぐに「剃毛」の儀式。
とはいえ、剃るのではなく短くカットしただけでした。
何でも毛根などからの分泌物も傷保護の役割があるそうで
剃らない方がいいらしい。
「医学も日夜進歩しているんだな~」とか感心しつつ
内心ちょっとホッとしたりした(^^;
その後、シャワー。術後は暫く浴びられないんだよね~
サッパリして寛いでいると
「それじゃ浣腸しますね~」・・・って!
ええ~!?もう??
手術は明日の午後なのにΣ( ̄□ ̄|||
その後、麻酔などのアレルギーテストの皮下注射をするが
何種類試してもアレルギー反応が・・・・!
麻酔のリスクを軽減する為に敢えて局部麻酔を希望したけど
どっちにしても全身麻酔は無理な体質っぽかった(-_-;)
「もしや局部麻酔さえ無しで切腹!?」と怯えたけど
ようやく1種類反応無しの薬剤があり胸をなでおろす。
それが終ったら手術に向けての点滴開始。
両腕に大きな点滴パックが4つ・・・
担当ナースは若くて細身で背の高い美人さんだったけど
どうやら経験は浅いらしい(^^;
点滴の針が中々入らなくて刺し直し数回、
せっかく入っても液が漏れたりして先輩ナースがやり直し。
まだ術前なのに、すでに腕は物凄い有様に(^^;
「腕が痛いよぉ~~」と心の中で泣いていたら
ダーが来てくれて、ダーの顔を見たら
ほっとするやら家に帰りたくなるやら(^^;
その後、睡眠薬を渡され飲んで眠りについた。


闘病日記

2005-11-07 10:14:30 | 体調・病気
お陰様で日毎に痛みが薄れてきて、
起きていられる時間も長くなってきました。
とはいえ、無理すると痛みがぶり返したり熱が出るので
身体と相談しながら入院の時の事を書いて行きたいと思います。
ブログではありますが、「自分記」も兼ねているので
忘れないうちにボチボチ書いて行こうと思います(^^;
とりあえず今日は入院~術後すぐ編まで。


これは、もう退院間近になった頃の写真です。
病室はナースセンターの目の前、
冷蔵庫、TV、洗面台、ポータブルトイレ、
クローゼット、来客用簡易ソファなどが付いた、
結構、快適な個室でした。