「晴れたから出かけよう!午前11時15分くらいに出発ね!」
天気を見てから動くようにしている。晴れかどうか、それによっても見える景色は違う。
前日までの東京出張で疲労困憊。目覚ましをかけず起きたら9時を過ぎていた。
家でゴロゴロしてようかなとも思ったけれど、それより効き目のある疲労の抜き方を私は知っている。
11時15分に車に乗り込んだ。まずは、湯村温泉郷を目指した。「温泉郷」って言ったって、甲府駅からだったら、10分そこらで行ける。
100、200、400メートルくらいの深さのところからお湯が沸いてて、その層によって成分が違う。源泉は8本もある。
一日にドラム缶5976本分も温泉が湧いて出てくるっていうんだから、うらやましい!
鷲が何度も降り立ったところに湯がわいたとか、全国あちこちで弘法大師の伝説が残っているけれど、ここも大きな岩を弘法大師がポンと杖でどけたら湯が沸いたとか、そんな言い伝えがある。湯権現のある所に登ってみるのもおもしろい、けど、今日は車でスルー
温泉街を抜けると厄除け地蔵で有名な塩沢寺も見えてくる。見事な松の植栽。ここには955年開基。って、いったいどんだけ古いんだっていう歴史。境内のちょっとしたところに隠れたように手で持ち上げることができるサイズの仏像があるはず。
湯村、塩沢寺を抜けて、そのまま山宮方面へ。新緑がきれいすぎて、もう途中下車して、何枚も写真撮りまくり!これから見えてくる景色がもっとフォトジェニックなのに撮りたくなる!!!
山宮ハイタウンの景色のいい住宅街を抜けると「武田の杜 千代田湖方面」を示す小さな看板が出てくる。そこが別世界の入口。
木漏れ日が
山桜が、小鳥たちが、空気が!
歩いている人がちらほらといる。ここは住宅街の続きの山。お散歩道だから歩いてくるのもわかる。
ちょっとした展望フロアもある。
サイクリストがずっと盆地を眺めてた。
こうやって少し高台から景色を見ると、甲府盆地の広がりがよくわかる。
南アルプスの前山のふもとまで見える
何を見てるのかな。見てるけど、見てない、そんな感じなのかな。見つめて座っていたくなる気持ちもわかる。
ここからさらに山を登ると、武田の杜というエリアになる。トレイルランニングの場所としても人気な場所。
ケアホームのお年寄りが日向ぼっこをしながらお昼を食べてて、なんとも幸せな光景。
ソメイヨシノはすでに咲き終わっているけれど、花弁が赤く残っていて、なんとも素敵な感じ。
武田の杜。
ここは
武田の杜森林セラピー基地「健康の森」森が人を癒す場所。全国で62の森が認定されている。山梨では西沢渓谷とここだけ。
鳥の巣は甲府の小学生たちが作ったもの。あちらこちらに。
生きた、教育。本物の自然の中で。貴重な教育。
眼下には甲府盆地。
そうそう、武田の杜の中には今、山菜がいっぱい。ゴールデンウィーク中に、山菜を楽しむ会もあるらしい。
武田の杜の坂を下ると見えてくるのは千代田湖。
ここは、甲府のため池。別名丸山ため池
こんなのどかな風景が広がる地域、帯那地区。
この地域はまちでホームページを作っている。写真は見事なものばかり。ホームページを作って見せたくなる気持はわかる。
「豊かな」という言葉が似合う場所だ。
地域外からの登校も可能な少人数小学校、甲府市立千代田小のたたずまいのかわいらしさもたまらない。
千代田湖を通り過ぎて少し北上する。すると、周りの山の岩肌が気になりだし始める。
明らかに、違う。
なんたって、ここは国の名勝、昇仙峡。ここ一帯は水晶の産地。江戸時代から栄えていたそうだ。
この日は甲府市内のほうとうやさんが店をならべるほうとう祭りをしていたから少しだけ食べた
観光客でにぎわうところは、また別の機会にということで、御岳そばを食べに昇仙峡から数分先にある甲府の水がめ、荒川ダムへ。ここも水源の森100選の一つ。
森林、水晶、そんな大地をしみとおった水が集まる場所。イギリス製のめっちゃ高い大型バイクや日本製のめっちゃ高いバイクに乗ったツーリングのグループもたくさんきている。そりゃ、そうだ。こんなに暖かくて、気持ちのいい季節。天国気分。まだまだ八重桜もレンギョウも咲いていて、とってもきれい。
ダム岸のお蕎麦屋さん。
おそばも、おもちもテラスで食べると、おいしさ倍増!
おなか一杯だべたところでちょっとダムを遠景で見たくなったので、知らない道を入って山の上を目指してみた。ダムが眼下に見えた。その向こうには南アルプスも見える。
ぐんぐん、ぐんぐん、もしかしたらこの先にもっと驚く景色があるかもしれない。
そう思いながら車を進めた。この一帯は林業の地域らしい。工事の様子はあるけれど、休みだから
車は一台も来ないし、なんだか不安になる。
道はどこかに続いているかなと思って、路肩に止めて、地図で見てみると、昇仙峡の脇に出るらしい。
「行ける、行ける」と思って突き進んだら、どーんん!!と車がバウンドした。
舗装と未舗装の境のところで少し車体が落ちた。道なき道を行くのは興奮するけど、怖い。若いころなら、行っちゃえ行っちゃえ!ってなったけど、大人になってきたので、Uターン。
と、いうことで仕切り直しで、「金が成る木の金桜」として崇められている「鬱金の桜」を見に行く。
昇仙峡を登りつめた地に鎮座する金峰山をご神体とした「金櫻神社」。縁起は2000年前という。
ここはまだ、ソメイヨシノも咲いていて、やわらかい春が来ている最中。
石段を上る途中、それはもう、圧倒的な迫力の大きな杉の木立が出てくる
これが、金の成る木・・・咲いてない。たぶんGWが一番見ごろかな。やっぱり金運は私につかないのか・・・
せめても小銭でもと思い境内にある同じ種類の咲いた桜を拝む。
この金櫻神社のある地は、甲府市民に開放されている御岳文芸座がある甲府の宮本地区。
御岳文芸座は集落の真ん中に位置している。
あれ、写真を撮っていたら、校舎が日陰になってる。山間は日が暮れるのが早い。
よし、家、帰るか。
宮本地区から、急いでうちに帰る。甲府駅前に家に着いたのは17時。6時間弱の甲府ツアー。
東京出張でこわばった身体が緩み、すうーっと私のメーターが真ん中の位置に戻る、そんな感覚になる半日だらだらドライブ。
山の色、花の色をたくさん目に耳に肌に焼き付ける、こんな一日コース。ゴールデンウィークにいかがですか?
天気を見てから動くようにしている。晴れかどうか、それによっても見える景色は違う。
前日までの東京出張で疲労困憊。目覚ましをかけず起きたら9時を過ぎていた。
家でゴロゴロしてようかなとも思ったけれど、それより効き目のある疲労の抜き方を私は知っている。
11時15分に車に乗り込んだ。まずは、湯村温泉郷を目指した。「温泉郷」って言ったって、甲府駅からだったら、10分そこらで行ける。
100、200、400メートルくらいの深さのところからお湯が沸いてて、その層によって成分が違う。源泉は8本もある。
一日にドラム缶5976本分も温泉が湧いて出てくるっていうんだから、うらやましい!
鷲が何度も降り立ったところに湯がわいたとか、全国あちこちで弘法大師の伝説が残っているけれど、ここも大きな岩を弘法大師がポンと杖でどけたら湯が沸いたとか、そんな言い伝えがある。湯権現のある所に登ってみるのもおもしろい、けど、今日は車でスルー
温泉街を抜けると厄除け地蔵で有名な塩沢寺も見えてくる。見事な松の植栽。ここには955年開基。って、いったいどんだけ古いんだっていう歴史。境内のちょっとしたところに隠れたように手で持ち上げることができるサイズの仏像があるはず。
湯村、塩沢寺を抜けて、そのまま山宮方面へ。新緑がきれいすぎて、もう途中下車して、何枚も写真撮りまくり!これから見えてくる景色がもっとフォトジェニックなのに撮りたくなる!!!
山宮ハイタウンの景色のいい住宅街を抜けると「武田の杜 千代田湖方面」を示す小さな看板が出てくる。そこが別世界の入口。
木漏れ日が
山桜が、小鳥たちが、空気が!
歩いている人がちらほらといる。ここは住宅街の続きの山。お散歩道だから歩いてくるのもわかる。
ちょっとした展望フロアもある。
サイクリストがずっと盆地を眺めてた。
こうやって少し高台から景色を見ると、甲府盆地の広がりがよくわかる。
南アルプスの前山のふもとまで見える
何を見てるのかな。見てるけど、見てない、そんな感じなのかな。見つめて座っていたくなる気持ちもわかる。
ここからさらに山を登ると、武田の杜というエリアになる。トレイルランニングの場所としても人気な場所。
ケアホームのお年寄りが日向ぼっこをしながらお昼を食べてて、なんとも幸せな光景。
ソメイヨシノはすでに咲き終わっているけれど、花弁が赤く残っていて、なんとも素敵な感じ。
武田の杜。
ここは
武田の杜森林セラピー基地「健康の森」森が人を癒す場所。全国で62の森が認定されている。山梨では西沢渓谷とここだけ。
鳥の巣は甲府の小学生たちが作ったもの。あちらこちらに。
生きた、教育。本物の自然の中で。貴重な教育。
眼下には甲府盆地。
そうそう、武田の杜の中には今、山菜がいっぱい。ゴールデンウィーク中に、山菜を楽しむ会もあるらしい。
武田の杜の坂を下ると見えてくるのは千代田湖。
ここは、甲府のため池。別名丸山ため池
こんなのどかな風景が広がる地域、帯那地区。
この地域はまちでホームページを作っている。写真は見事なものばかり。ホームページを作って見せたくなる気持はわかる。
「豊かな」という言葉が似合う場所だ。
地域外からの登校も可能な少人数小学校、甲府市立千代田小のたたずまいのかわいらしさもたまらない。
千代田湖を通り過ぎて少し北上する。すると、周りの山の岩肌が気になりだし始める。
明らかに、違う。
なんたって、ここは国の名勝、昇仙峡。ここ一帯は水晶の産地。江戸時代から栄えていたそうだ。
この日は甲府市内のほうとうやさんが店をならべるほうとう祭りをしていたから少しだけ食べた
観光客でにぎわうところは、また別の機会にということで、御岳そばを食べに昇仙峡から数分先にある甲府の水がめ、荒川ダムへ。ここも水源の森100選の一つ。
森林、水晶、そんな大地をしみとおった水が集まる場所。イギリス製のめっちゃ高い大型バイクや日本製のめっちゃ高いバイクに乗ったツーリングのグループもたくさんきている。そりゃ、そうだ。こんなに暖かくて、気持ちのいい季節。天国気分。まだまだ八重桜もレンギョウも咲いていて、とってもきれい。
ダム岸のお蕎麦屋さん。
おそばも、おもちもテラスで食べると、おいしさ倍増!
おなか一杯だべたところでちょっとダムを遠景で見たくなったので、知らない道を入って山の上を目指してみた。ダムが眼下に見えた。その向こうには南アルプスも見える。
ぐんぐん、ぐんぐん、もしかしたらこの先にもっと驚く景色があるかもしれない。
そう思いながら車を進めた。この一帯は林業の地域らしい。工事の様子はあるけれど、休みだから
車は一台も来ないし、なんだか不安になる。
道はどこかに続いているかなと思って、路肩に止めて、地図で見てみると、昇仙峡の脇に出るらしい。
「行ける、行ける」と思って突き進んだら、どーんん!!と車がバウンドした。
舗装と未舗装の境のところで少し車体が落ちた。道なき道を行くのは興奮するけど、怖い。若いころなら、行っちゃえ行っちゃえ!ってなったけど、大人になってきたので、Uターン。
と、いうことで仕切り直しで、「金が成る木の金桜」として崇められている「鬱金の桜」を見に行く。
昇仙峡を登りつめた地に鎮座する金峰山をご神体とした「金櫻神社」。縁起は2000年前という。
ここはまだ、ソメイヨシノも咲いていて、やわらかい春が来ている最中。
石段を上る途中、それはもう、圧倒的な迫力の大きな杉の木立が出てくる
これが、金の成る木・・・咲いてない。たぶんGWが一番見ごろかな。やっぱり金運は私につかないのか・・・
せめても小銭でもと思い境内にある同じ種類の咲いた桜を拝む。
この金櫻神社のある地は、甲府市民に開放されている御岳文芸座がある甲府の宮本地区。
御岳文芸座は集落の真ん中に位置している。
あれ、写真を撮っていたら、校舎が日陰になってる。山間は日が暮れるのが早い。
よし、家、帰るか。
宮本地区から、急いでうちに帰る。甲府駅前に家に着いたのは17時。6時間弱の甲府ツアー。
東京出張でこわばった身体が緩み、すうーっと私のメーターが真ん中の位置に戻る、そんな感覚になる半日だらだらドライブ。
山の色、花の色をたくさん目に耳に肌に焼き付ける、こんな一日コース。ゴールデンウィークにいかがですか?