学校の先生方はとても素直でまじめな人が多いようで、教育書を書いて、マスコミなどで話題になる先生がいると、その実践がすばらしいものであるかのように思って感激し、真似しようとする。自分の学校に不満があったり、自分の実践に自信がなかったりすればなおさらである。
私も若い頃にはずいぶんそういうものを読んだ。しかし、今では全部捨てた。
若い先生方への助言だ。やめたほうがいい。時間の無駄だ。
他の学校でやらない突飛なことをやって理屈をつければ、マスコミは食いついてくる。それは一過性のものだ。話題性があればマスコミは儲かるのだから。後のことまで責任をもっているわけではなかろう。
それに、自分の実践を自分で書いて、客観的に書けるはずがない。だって、自分がよいと思ってやっていることなんだから。レトリックをロジックを駆使して、自分の実践を正当化するだろう。
教育現場に身を置いているならば、自分の目の前の子供や同僚から学ぶべきだ。自分の現場にしか正解はない。正解を求めて呻吟するしかない。そこで得られるものだけが本物だ。「己の立てるところを深く掘れ そこには必ず泉あらむ」と高山樗牛もニーチェの言葉を引いて言っているではないか。
次々に出版される価値の定まらない流行の教育関係の本などを読むよりは、もっと幅広く古典的価値のある書物を読んで自らの人格を陶冶すべきだ。
教師自らの人格の陶冶なくして、教育の問題は解決できるはずがない。
教育をビジネス、事業企画、新規商品企画などに置換し、教師を企業人、教育関係の本をビジネス書に置き換えると私が書いた記事のように思えます。
でも私は文章が下手ですので、こんなに上手くは書けませんが。
投稿直後に2つの記事を読みましたが、おべんちゃらと思われるのは嫌ですので、時間差攻撃にしました。(笑)