学校教育を考える

混迷する教育現場で,
日々奮闘していらっしゃる
真面目な先生方への
応援の意味を込めて書いています。

大人が子どもを教えるのが教育である

2005-12-11 | 教育
教師は大人である。
子どもは子どもである。

大人は,世の中のことを子どもよりよく知っている。
大人は,世の中でよりよく生きるすべを身につけている。

年をとればとるほど,
世の中の道理がわかり,
不条理がわかり,
よりよく世に処することができる。

長く生きてきた間に,知恵が身についてきたからである。
この知恵は,長い人類の歴史のなかで積み重ねられてきたものである。
大人は,その歴史の重みを知っている。


子どもは,世の中のことをまだよく知らない。
子どもは,世の中でよりよく生きるすべをまだ身につけていない。

幼ければ幼いほど,
世の中の道理がわかっておらず,
不条理がわかっておらず,
よりよく世に処することができない。

これからさまざまな知恵を身につけていくのである。
長い人類の歴史の中で積み重ねられてきた叡智を
徐々に自分のものにしていくのである。
ことによると,今の大人をはるかにしのぐよりよい世の中をつくる
知恵を身につけてくれるかもしれない。
ただし,まだそれはすべて可能性の領域である。


大人が,子どもの可能性を信頼し,
子どもが,大人たちの刻んできた過去に畏敬の念をもつところから
教育ははじまっていたはずである。


ここまで読んでこられて
違和感をお持ちになった方もいらっしゃると思う。

なぜなら,
今の日本の学校あるいは社会では,
これらのすべての前提が崩れてしまっているからである。
今の学校の様子をみると,
これらの前提を忘れようとしているかのようである。

しかしこの前提を失ってなお,
どんな教育が可能であるというのか。

大人は大人として,子どもに向き合うべきである。

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