幻のアルバム遂に発売。
1980年代初期、音楽界でニューウエイヴが全盛だった頃、一つバンドが彗星のごとく現れた。
まだ十代の若いメンバーで構成された「ポップグループ」である。
彼らは、瞬く間にニューウエイヴ界でその存在を知らしめ、音楽フアンの注目の的となった。
彼らの演奏したのは「ホワイト・ファンク」彼等以前は黒人の音楽専科であった「ファンクミュージック」を、白人の手で演奏したのだ。
その音楽性、メッセージ性は音楽フアンのみならず、アーティストにも影響を与えた。
本日紹介するのは彼らのセカンドアルバムにして「幻のアルバム」「ハウ・マッチ・ロンガー」である。
このアルバムは1980年にアナログ盤で発売されたが、後のCD化の時、一部の曲を差し替えてリイシューされていた。
今回は、遂に発売当初のオリジナル曲のみで構成されたCDとして、リイシューされたのだ。
音源も当時ヴォーカルだった、マーク・スチアートが監修にあたり、リマスターされている。
早速CDを入手し、聴いてみた。
音全体の印象は、低音がかなりブーストされている。特にドラムスの音がブーストされており、ベースドラムは体に響くほどの音だ。
しかし、音全体が締まっているので、不快感はない。ただし、ギターの音については、多少オフぎみだ。
アルバム最初の曲「FORCES OF OPPRESSION」インドネシアのケチャに似た合唱から始まる興味深い曲だ。
ファズをかけたような、マーク・スチアートのヴォーカルが炸裂し、強烈なファンクビートが奏でられる。
黒人のヴルーヴとは違った「ファンク」がそこにはあった。
一曲目の意味が「抑圧の力」と日本語訳される、そう、彼らの強烈なメッセージがそこにはあるのだ。
残念ながら私は、英語を解釈できる能力がないので、彼等のメッセージは聞き取れないが、ライナーノーツの対訳を読むことで、彼らのメッセージは理解できた。
そこには、当時の発展途上国の現状、各国の内戦に対する批判。かなり政治色の濃い歌詞が連なる。
アルバム全体を通じて言えることは、楽曲が「一般的」ではないと言うことだ。
軽い気持ちで、このアルバムを聴くと、そのアヴァンギャルド性に当惑してしまうだろう。
しかし私は、この「アヴァンギャルド」性が好きだ。
ポップグループはデビュー後、程なくして解散。メンバーは二つの別のバンドを作った。
どれもアヴァンギャルド性のある「ニュージャズ」バンドで、一つは「リップ・リグ・アンド・パニック」もう一つが「ピックバック」
余談だが、このピックバックのファーストシングル「パパス・ゴット・ブランニュー・ピックバック」は発売当初、日本のスクーターのCMに使われ、話題になった。
ヴォーカルでリーダーだったマーク・スチアートは「メタ・ミュージック」(私は精神音楽と解釈しているが)の分野で、かなりアヴァンギャルドな楽曲を制作していた。
その彼のCDも私は所有している。
同じ「ファンク・ミュージック」でも、前回紹介した「アップ・タウン・ファンク」とは性質の全く違う音楽をポップグループは制作し、当時の世界情勢を批判したメッセージを歌詞に乗せた。
今ではこのような音楽は、望むべくもないが、現在にも通じるものがその中にある。
興味を持たれた方は、お聴きになることをお勧めする。
ただし、ポップ性を期待してお聴きにならないように。
下に今回紹介したアルバムの一曲目を貼った。
是非、若い彼らの熱い「ファンク」をお聴きいただきたい。
Pop Group Forces of oppression
1980年代初期、音楽界でニューウエイヴが全盛だった頃、一つバンドが彗星のごとく現れた。
まだ十代の若いメンバーで構成された「ポップグループ」である。
彼らは、瞬く間にニューウエイヴ界でその存在を知らしめ、音楽フアンの注目の的となった。
彼らの演奏したのは「ホワイト・ファンク」彼等以前は黒人の音楽専科であった「ファンクミュージック」を、白人の手で演奏したのだ。
その音楽性、メッセージ性は音楽フアンのみならず、アーティストにも影響を与えた。
本日紹介するのは彼らのセカンドアルバムにして「幻のアルバム」「ハウ・マッチ・ロンガー」である。
このアルバムは1980年にアナログ盤で発売されたが、後のCD化の時、一部の曲を差し替えてリイシューされていた。
今回は、遂に発売当初のオリジナル曲のみで構成されたCDとして、リイシューされたのだ。
音源も当時ヴォーカルだった、マーク・スチアートが監修にあたり、リマスターされている。
早速CDを入手し、聴いてみた。
音全体の印象は、低音がかなりブーストされている。特にドラムスの音がブーストされており、ベースドラムは体に響くほどの音だ。
しかし、音全体が締まっているので、不快感はない。ただし、ギターの音については、多少オフぎみだ。
アルバム最初の曲「FORCES OF OPPRESSION」インドネシアのケチャに似た合唱から始まる興味深い曲だ。
ファズをかけたような、マーク・スチアートのヴォーカルが炸裂し、強烈なファンクビートが奏でられる。
黒人のヴルーヴとは違った「ファンク」がそこにはあった。
一曲目の意味が「抑圧の力」と日本語訳される、そう、彼らの強烈なメッセージがそこにはあるのだ。
残念ながら私は、英語を解釈できる能力がないので、彼等のメッセージは聞き取れないが、ライナーノーツの対訳を読むことで、彼らのメッセージは理解できた。
そこには、当時の発展途上国の現状、各国の内戦に対する批判。かなり政治色の濃い歌詞が連なる。
アルバム全体を通じて言えることは、楽曲が「一般的」ではないと言うことだ。
軽い気持ちで、このアルバムを聴くと、そのアヴァンギャルド性に当惑してしまうだろう。
しかし私は、この「アヴァンギャルド」性が好きだ。
ポップグループはデビュー後、程なくして解散。メンバーは二つの別のバンドを作った。
どれもアヴァンギャルド性のある「ニュージャズ」バンドで、一つは「リップ・リグ・アンド・パニック」もう一つが「ピックバック」
余談だが、このピックバックのファーストシングル「パパス・ゴット・ブランニュー・ピックバック」は発売当初、日本のスクーターのCMに使われ、話題になった。
ヴォーカルでリーダーだったマーク・スチアートは「メタ・ミュージック」(私は精神音楽と解釈しているが)の分野で、かなりアヴァンギャルドな楽曲を制作していた。
その彼のCDも私は所有している。
同じ「ファンク・ミュージック」でも、前回紹介した「アップ・タウン・ファンク」とは性質の全く違う音楽をポップグループは制作し、当時の世界情勢を批判したメッセージを歌詞に乗せた。
今ではこのような音楽は、望むべくもないが、現在にも通じるものがその中にある。
興味を持たれた方は、お聴きになることをお勧めする。
ただし、ポップ性を期待してお聴きにならないように。
下に今回紹介したアルバムの一曲目を貼った。
是非、若い彼らの熱い「ファンク」をお聴きいただきたい。
Pop Group Forces of oppression
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