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大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 第15回「足固めの儀式」 感想

※ネタバレをなるべくしないように書きますが、ネタバレを好まない方はこの先をお読みになりませんように。

 

坂東武者から篤い信頼が寄せられている「オレ達の上総介」が謀反人として粛清されました。

もう、私には18年前の「新選組!」の芹沢鴨にしか見えなかったです。

前回、今回と義村くんが無口で目配せばかりでしたが、私には18年前と同じなのね、あなたはあの時と同じなのね、って。

いやはや時代も人物も場所も全然違うのに、少し混乱しつつも荒っぽい坂東武者を束ねるためには、踏み絵のようなこんな粛清が必要なのか、と思ってしまいました。

 

謀反とはいとも簡単に企てられ、露見もするもの。

そう思っていても「オレ達の上総介」の最期はこんな風に描かれるのか!と驚かずにはいられません。

鎌倉幕府の公式歴史書「吾妻鏡」ではこの謀反の記述は少ししかないので、相当なストーリーを脚本家が辻褄が合うように展開しているはず。

この謀略について前回は義時くんも少しは理解しているのかと思っていたら、違いました(涙)

義時くん、何も分かってなかったのかと見ていた私も悲しくなりました。

私はこの時代のことを少しは知識を持ってから視聴しているので、これからずっとこんなにもキューッと心が痛む思いをするシナリオなのかも…と思ってしまいました。

それくらいこの先はもっともっと仁義なき戦いなんです。

そういう時代なんです。

 

そしてこの物語では景時くんが徹底して汚れ役と見ました。

家人に善児がいるのですから、そりゃあ汚れ役を押しつけられやすいです。

「吾妻鏡」では景時くんといえば、坂東武者では珍しいほど教養のある武士なのですが、それだけでは表現できなかった部分があったからこその末路が描かれていくように思います。

 

この物語は、「鎌倉殿の仁義なき戦い」または「坂東武者(おとこ)たちの挽歌」と言ったところでしょう。

 

最後になりましたが、八重ちゃんがこういう生存ルートを辿ってきたのは、脚本家の愛情でしょう。

義時くん周辺の女性や八重ちゃんには不明なところが多くて。

八重ちゃんの描かれて方は、「吾妻鏡」などの歴史書ではそれぞれ違う女性と思われる、ちょっとしか登場しない女性を1つにまとめている感じです。

ゆえに本来はとっくに亡くなっていてもおかしくないのです。

でも脚本家はそうしなかったのは、ひとえに八重ちゃんに人道回廊を作ってあげたということ。

八重ちゃんはどのルートを通っても、なかなか生き延びることができない説ばかりだからこそゲーム「シュタインズ・ゲート」を思い出してしまいます。

義時くんが何度もタイムリープと世界線移動を繰り返して八重ちゃんを助けたんじぁあないか、って。

実際には脚本家が何度も練って話を繋げているのですが(汗)

 

それくらい義時くんが幸せそうです。

その反面、りく様は面白くないみたいですけれどね~。

 

次回も楽しみです。

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