makoto's daily handmades

親戚の訃報に接して

寂しいです。
また親戚の方の訃報を聞きました。
この方はもう90代だし、私の大叔母のご主人です。
最後に会ったのは一昨年だけれど、大叔母さんの方が先に亡くなると思っていました。

大叔父さんは、一時期私の実家の隣に住んでいました。
まだ幼稚園児だった私にとって初めて見た「競馬をやる人」でした。
日曜日に赤鉛筆を耳にかけて競馬新聞とにらめっこしていましたからねぇ、そりゃあ面白いオジサンでしたよ。

私の実家は、性格的にお堅い人が多くて、ギャンブルはご法度でした。
これはご先祖様が博打で大損した挙げ句、田畑を手放したという言い伝えがあるからです。
でも大叔父さんはそんなことお構いなし。
仕事は堅いのだけれど、その憂さ晴らしが競馬だった訳です。

あるとき私が「オジサン、新聞に赤鉛筆に落書きしたらダメだよ、次に読む人が困るでしょ」と、まだ文字も読めたのかも疑わしい私がオジサンをたしなめました。
するとオジサンは「この新聞はオジサンしか読まないからいいんだよ」と言うのです。
そして縁側でラジオ中継を聞きながら、「イケー!サセー!」と叫びながら、一喜一憂する姿がなんとも奇妙に思えたのです。

大叔父さんはサラリーマンでしたが、そのサラリーマン人生はなかなかハードで勤務していた会社が倒産した後も財務整理に長く関わる必要があったそうです。
そして年金暮らしになってからすぐに親族の逆縁もあったり、幼い孫を育てるイクジイにならざるを得なかったことなども大変だったそうです。

あの優しくも頑固な性格の大叔父さんのご冥福をお祈りします。
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