図書館で借りてきた本。開架にあったモノで偶然手にした。
私は前々から不思議だと思っていることがある。
家事を一生懸命やるとスッキリと気持ちが整う。
真剣に取り組むと大変だからふだんは手を抜きがちだけど、頑張ると爽快感が違う。
この本は、著者の母(明治43年生まれ)の家事を平成の初めに記録として映像化したモノが元になっている。
読んでみるまで気がつかなかったが、3月2日に川崎市民ミュージアムで「くらしの道具いま・むかし展」の最後のコーナーで放映していたVTRは、本書の元になっている映像だった。
私が見た映像はシーツのような大きな白い布をたらいで洗濯しているシーンだった。
まさに同じシーンが本書に出てきて、驚くばかり。
VTRは、川崎市内のようでちょっと違うかな?とも思った。もう少し町場の生活かな?と思えたからだ。(町場は方言?都会という意味)
表紙の写真にあるおせち料理は私の実家のおせち料理とそっくりだったので、南関東であることは間違いないと思った。
すると、この本は大田区辺りでの暮らし方だという。
おお、だいたい当たっているではないか!
町場の生活は農家よりも少し縮小された分量ではあっても手間は同じようにかけるモノなのだろう。
見たことがあるシーンばかりだ。見たことがないのは着物の手入れくらいだろうか?私が子供の頃は洋服が主流で、着物を普段着にしているのはご近所でも明治生まれのおじいさん、おばあさんくらいしか着ていなかった。
洗い替え、板張りは道具を、見たことはあっても使った所は見たことがない。
最近、思うのが、本当にこんなに便利になる必要があるのか?ということ。
タブレットでブログ更新をしている私が何を言っている、と思われるだろう。
でも、ミシンがなくてもバッグや簡単な服なら縫える。
アナログの作業の方が結局上手くいくことが多いと感じることもある。
電気がない生活は考えられない。
けれど全部お任せというのも私にはできない。
「手入れをして大切に使う」これが私は好きなのだろう。
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