この日も摘果作業です。
前日、わが家から実家方面に入道雲や黒い雲が見えまして、ちょっと心配していました。
何がって、雹(ひょう)です。
すぐに気象庁のナウキャストで雨雲の様子をモニターしましたが、私が住む地域はギリギリ雨雲がかからず、実家方面は所々赤色や黄色の表示がありました。
兄に確認したところ、前日は雨は降ったけれど雹はなし。
でも隣の行政区は雹が降ったとか。
隣の区も果樹園がそこそこ存在する地域なので、被害なしを願うばかりです。
私が高校生の時、雹害がありましてその年の収穫高に大きな影響が出ました。
実際には高校生の私がそこまで心配しなくても良かったみたいですが、私は転校したほうが親を助けられるだろうか、と不安になったことがありました。
それくらい目も当てられないくらいの被害だったンです。
野菜などの1年草の作物なら経済損失はその年だけ。でも果樹は次年度の収穫に繋がる新梢が傷つくので翌年の収穫高にも影響が出てしまいます。
しかも枝には生々しい傷が何年も残りまして、消沈している祖父母や両親の様子を見ると子どもなからに胃の辺りがキュッとしたものです。
当地では、摘果の時期から5月末くらいまでは雹害の可能性があるので、経営者である兄にとっては天候の急変にはいつもヒヤヒヤしています。
昨日はここで雹が降らなかっただけであって、次はうちの果樹園かもしれない…そりゃあ、気疲れしますねぇ。
今は果てしない摘果作業、病害虫防除のシーズンです。
隣地に宅地がある場所はスピードスプレーヤー(通称SS)は使えず、手作業の噴霧器を使うので、作業の手間は20年前よりも何倍もかかります。
それでも隣地の方には「喘息が悪化したので補償してほしい」とか、いろいろあるそうで(涙)
都市部で農業を続けるのは、相続税負担だけが問題のように捉えられていますが、本当は近隣住民との軋轢が大きいンです。
農薬散布と喘息の因果関係の証明がなければ、本当は対応しなくてもいいンですけれどね。
でも塩対応をすると、Googleマップの口コミで悪く評価されたり、あることないことを書かれるでしょう?
だから対応せざるを得ないのですが、中にはタダで収穫物を貰いたいだけじゃあないの?と思うような近隣住民も存在するンです。
そういうことが重なって、経営者の兄がストレス過多になって病気になったンじゃあないか、と思うこともあります。
ともかく私は黙々とお手伝いに勤しむことにします。
次回も楽しくお手伝いしたいです。
☆おまけ☆
サブ農産物は芽が伸びて、花芽がつき始めました(近隣住宅の部分を加工しています)。
今年は花芽が早くから発芽したとのこと。
兄に「花芽が早いなら、今年は早く収穫できるの?」と尋ねたら、今後の気候次第だから結局例年通りということも多いよ、とのこと。
私はサブ農産物の生育状況はこれまであまり気にしたことがなかったので、へーそーなんだーくらいしか言えないです(苦笑)
それと今回は農機具カバーについて。
草刈り機のカバー。
草刈り機を購入した際にメーカーのアンケートはがきに回答するとカバーをプレゼントしてくれるそうです。
約10年使用。シワがあったり、ホコリは被ってもまだまだ現役です。
こちらは小型ショベルカーのカバー。ショベルカー用純正品カバーはないので、厚手のブルーシートで代用しているそうですが、だいたい3年で褪色、破れができるのでそろそろ買い換え時期だそうです。
小型ショベルカーにカバーが存在しないことにビックリ。
私の実家のように、小型ショベルカーは季節によって集中的に使用して、それ以外はあまり使わない場合を想定していないンでしょうね。
厚手ブルーシートは私が思っているよりも一時凌ぎの機能しかなく、重機カバーには向かないことも初めて知りました。
兄は「バイクのカバーってどれくらい保つの?」と私に尋ねてきたので、うちはビル風強めだから純正品で軒下にバイクを置いても5年くらいじゃあないかな、と回答。
私が実家で過ごしていた時代は四半世紀前ですから、その後に増えた農機具は使い方が分からないどころか、そういった細々とした不便を兄に教えてもらっています。
私が農業経営者になることはありませんが、やはり個人経営の農業は、なかなか痒いところに手が届かないことが多いな、と感じています。