この日でお手伝いに来ている1人が最終日。
1人はご近所にお住まいで、私と兄の幼なじみのお父様でこちらも70代半ばの方。
この方は早朝の収穫作業と選果作業担当なので、直売所の開店前にご帰宅します。
そしてパッケージ作業と販売担当の方と私が顔を合わせるのもこの日が最後。
この方はご近所に住む遠縁の方で、次にお会いするのは来夏になりそうです。
私もあともう少しで直売所のお手伝いが終わるなぁと実感しているところです。
はたと気がつくと、直売所から見える範囲にメイン農産物も、サブ農産物1も全然実っている様子が見えません。
つい最近まで手の届く範囲に実っていたのになぁって。
そして気がつくと毎日毎日大量に地方発送用の箱詰めが山積みされていたのに、だいぶ少なくなってきていまして。
私が学生時代にお手伝いをしていた頃は、9月1日~5日くらいが出荷のピークだったのですが、近年はピークは8月20日頃でしょうか?
この理由には温暖化の影響も大きいのですが、栽培技術の変化も大きいのではないか、と思っています。
30年前ならお礼肥と言って、収穫後にたっぷりと肥料をまく作業があってこれが一苦労でした。
ところが今は収穫期を除いて通年で少量の肥料をまくそうです。
その作業も省力化が図られているので、兄一人で散布機でパラパラとばら撒くだけで十分なのだそうです。
オールドスタイルの栽培方法を見てきた私にとっては信じられない!とただただ驚いています。
このまま温暖化が進めば、いつかは実家の果樹園は今の農産物を栽培できなくなるでしょう。
とはいえ新たな作物に兄が挑戦する日が来るのかな?と思ってしまいます。
九州あたりの産地ではすでに作物の転換をしているそうです。
いつかは関東地方でも露地栽培のマンゴーやパイナップルを作る日が来ていますのかな?とぼんやりと考えてしまいます。
次回も楽しくお手伝いしたいです。