96年のオールスターでパ・リーグを指揮したオリックスの仰木彬監督はスター選手で高校時代はピッチャーで甲子園にも出場したイチローをファンサービスの一環としてマウンドに立たせる機会をうかがっていた。
そして第2戦。パ・リーグ4点リードで9回裏2アウト打者・松井秀喜の場面でライトを守っていたイチローを呼び寄せピッチャー・イチローを実現させた。スタンドは大歓声
だがセ・リーグの監督を務めていたヤクルトの野村克也監督は松井の元へ歩み寄り、「どうや?」と聞くと、松井は「嫌ですね」と答えたため、松井の代打として自軍の投手である高津を代打として送った。
松井からすれば打って当たり前、打てなければ赤っ恥。要するにイチローの‘噛ませ犬’となるのを拒否したのである。
この出来事は賛否両論を呼び、スポーツ番組では緊急討論が行われたほどだった。
私の意見はイチロー登板に否定派だった。というのもイチローは投手として選ばれた選手ではなかったからである。選ばれなかった他の投手に失礼に当たるのではと考えた。いくらファンが喜ぶからといって何をやってもいいわけではない。あるプロレスラーが「客が盛り上がるなら熊でもリングに上げればいい」と言い放ったが、まあ、そういう感覚だ。
ところで、20日に行われるオールスター第2戦ではパ・リーグの監督を務める伊東監督(ロッテ)がイチローと同じように高校時代に投手だった今宮健太(ソフトバンク)の登板を示唆している。この背景にはオールスター直前に投げた投手が多く、長いイニングを投げられないという背景がある。例えば先発の大谷翔平(日本ハム)は17日の試合で先発で投げている。
今回は事情が違うとはいえ、今宮が登板すれば、また波紋を呼ぶかもしれない。
そして第2戦。パ・リーグ4点リードで9回裏2アウト打者・松井秀喜の場面でライトを守っていたイチローを呼び寄せピッチャー・イチローを実現させた。スタンドは大歓声
だがセ・リーグの監督を務めていたヤクルトの野村克也監督は松井の元へ歩み寄り、「どうや?」と聞くと、松井は「嫌ですね」と答えたため、松井の代打として自軍の投手である高津を代打として送った。
松井からすれば打って当たり前、打てなければ赤っ恥。要するにイチローの‘噛ませ犬’となるのを拒否したのである。
この出来事は賛否両論を呼び、スポーツ番組では緊急討論が行われたほどだった。
私の意見はイチロー登板に否定派だった。というのもイチローは投手として選ばれた選手ではなかったからである。選ばれなかった他の投手に失礼に当たるのではと考えた。いくらファンが喜ぶからといって何をやってもいいわけではない。あるプロレスラーが「客が盛り上がるなら熊でもリングに上げればいい」と言い放ったが、まあ、そういう感覚だ。
ところで、20日に行われるオールスター第2戦ではパ・リーグの監督を務める伊東監督(ロッテ)がイチローと同じように高校時代に投手だった今宮健太(ソフトバンク)の登板を示唆している。この背景にはオールスター直前に投げた投手が多く、長いイニングを投げられないという背景がある。例えば先発の大谷翔平(日本ハム)は17日の試合で先発で投げている。
今回は事情が違うとはいえ、今宮が登板すれば、また波紋を呼ぶかもしれない。
明豊高校時代は投手。150キロを超えるストレートを投げた。3年夏には菊池雄星(西武)と投げ合ったこともある。