スウォンジー2-1アーセナル
サッカーにおける日本人と外国人の差は何なのか?その答えがこの試合にあったように思う。それは
スピード
だ。まずは先制したアーセナル。後半18分、自陣深くからボールを奪取するとイングランド代表でもあるチェンバレンの速いドリブルからカソルラ→ウェルベックと繋いで最後はサンチェス(チリ代表)が決めた。電光石火のカウンターである。サンチェスはこのゴールを決めるために約80メートルも走っている。
対してスォンジーの同点ゴールはフリーキックだったが、その反則を誘ったのはモドゥ・バローの速いドリブル。その2分後の決勝点をアシストしたのはエクアドル代表のモンテーロ。左サイドでの圧倒的なスピードにイングランド代表でもあるチェンバースは一瞬で振り切られた。とにかく走り出した時の初速が速いのだ。このモンテーロ、私が持っている選手名鑑には
チームメートが「誰よりも速い」と舌を巻く韋駄天。左右両足を駆使して、敵陣を斬り裂く
と書かれている。左サイドバックは世界的にも人材不足。近い将来、ビッククラブに引き抜かれる可能性は高い。ちなみにホントに速い。長友より速いのは間違いないだろう。
一方、先に挙げたバローはまだ18歳のスウェーデン人。昨季まではなんと母国の2部リーグでプレーしていたという。この試合がプレミア初出場。それでも結果を出すというのがスゴイ。対して日本人で唯一プレミアリーグでプレーする吉田麻也はベンチを温める日々。
日本・エクアドル・スウェーデン。世界ランク的には同位置につけながら、人材には差があるような気がしてならない。
日本は下の世代でアジアレベルを勝ち抜けない日々が続いている。当たり前のようにW杯に出れるようになった日本ではあるが、世界との差は依然として大きいと感じた試合だった。
テクニックはあるが、「サッカー」が下手な日本人 ---日本はどうして世界で勝てないのか? | |
村松 尚登 | |
河出書房新社 |
日本人はフィジカルの面ではどうしても海外の選手と差が出ます。香川がイングランドで結果を出せなかったのもそのあたりが要因の一つでしょう。
トレーニング技術も進化しているので、補うだけのものはあるんですが、生まれついた身体能力の高さに歴然とした「差」があるような気がしてなりません。まあバスケットボールのように黒人選手との絶望的な「差」は感じませんが、日本がW杯でベスト4入りするのは先の先になりそうですね。