梨田監督退任？ 栗山新監督？ 正気か？

私は巨人ファンゆえにスポーツ報知を購読しているのだが、27日（土）の１面を見て思わず目を疑った。


梨田監督退任へ　栗山新監督最有力


とあるではないか。この時期になれば低迷しているチームの監督の去就が注目されるが、まさか日本ハムからこういう話題が出るとは夢にも思わなかった。
これが27日の試合終了時点で32勝60敗９分けの借金28と断トツ最下位の横浜から出るならわかる。しかし日本ハムは首位のソフトバンクに４ゲーム差をつけられて２位ではあるものの、60勝37敗４分け。勝率は.619。ちなみにセ・リーグ首位のヤクルトの勝率は.553。結果も残している。

昨季こそ４位でＣＳ出場は逃しているものの、09年にはリーグ優勝もしている。ちなみに複数球団で優勝した監督は10人しかいない（梨田監督は01年に近鉄で優勝）。現役時代も近鉄一筋でパ・リーグの野球を知り尽くしている。なぜ代える必要があろうか。

記事によると「指揮官も新陳代謝が必要」「首脳陣の若返りを図る」とある。だが梨田監督はまだ58歳。まだまだ十分監督業をやれる年齢だろう。70歳を超えた野村監督に楽天が若返りを図ったのとはわけが違う。

そして新監督の最有力が栗山英樹というのもおかしな話だ。彼は指導者の経験がない。記事には「プロ・アマ問わず野球の現場で熱心な取材を続けており、その論理的な野球理論は多方面から評価されている」とあるが、理論と実際の指導現場はまったく別の問題である。解説者としては優秀だが、その人がいい指導者かというと、イコールではない。

これは私の自論だが、監督になるには、まずはコーチからスタートし、何年か経験を積んでからなるものだと思う。日本では選手としての実績がある人がいきなり監督になるケースが多い。その意味で指導歴がないのに2004年から中日の監督に就任した落合には失敗してほしかった。別に落合が嫌いなわけではない。彼だって３年間巨人の選手として活躍した人だ。

選手としての実績（落合は３冠王にもなったすごい選手）＝監督として優秀

という日本球界に残る悪しき習慣を崩してほしかったのだ。ただ落合は監督としても優秀だった。それは皆が認める所だろう。

別に私的には日本ハムが監督を代えるのは構わない。（これが巨人の監督なら私は暴発するが…）。
だが指導歴のない人が監督にいきなりなるのは、私はおかしいと思う。