スコット鉄太朗→スコット鉄裕也

私は８日の試合後の記事で決勝打を打たれて西村を

安易に逃げ道を作るべきじゃない。苦しめばいい

として敗戦処理への降格を反対したが、９日の試合で３点リードの場面で７回から登板したにも関わらず連打を喰らいＫＯされてしまう姿を見て「これは厳しいかな‥」と思ったが、首脳陣は思い切って‘２軍降格’という手段を選んだ。川口投手コーチは、

心がね（折れかかっている）。打たれたらどうしよう、四球を出したらどうしよう。という雰囲気がベンチにまで伝わってくる

と説明した。どうも昨年の日本シリーズ第５戦で投手の則本に四球を与えてからおかしくなっている。っていうかトラウマかな。それが表情にも出るから困ったものだ。２軍でリフレッシュするのもいいかもしれない。

幸い2012・13年と右肘の故障などで１軍で投げられなかった久保裕也が調子を上げている。９日の試合でも西村の作ったピンチを徹底した低めのフォークで凌いでいる。もともとは怪我する前の2010・11年にはクローザーを務めていたほどの実力者なので、西村の代役にはもってこいだろう。
これでスコット鉄太朗がスコット鉄裕也になった。

西村の代わりに昇格したのは今年、支配下登録された土田瑞起。以前にもこのブログで書いたが、もともと背番号「018」の育成時代から「いい選手だなぁ」と思っていた投手。まずは敗戦処理からのスタートとなるが頑張ってほしい。巨人には育成からＷＢＣの日本代表まで選ばれるまで飛躍した山口がいるが、土田は第２の山口（土田は右投手だが）になる素質があるとさえ思っている。１軍デビューが待ち遠しい。

巨人は生命線と言われたスコット鉄太朗が一時解散し、キャプテン阿部も不調（打率.235は規定打席到達者では最下位）、投手の柱・内海にはいまだ勝ち星がつかず、ロペスの得点圏打率は.161。オープン戦絶好調で開幕前は「史上最高の長野を見せる」とした長野も平凡な数字と誤算だらけだが、それでも36試合を終えて22勝14敗の２位。首位・広島とは２ゲーム差。チーム状態を考えれば勝率は上々である。交流戦で５割以上の成績を残せれば、自然と順位は定位置に戻るだろう。

アンダーソン 延長10回勝ち越し３ラン

巨人６－３阪神

ふう
厳しい試合だったが何とか勝つことができた。といっても試合時間３時間54分すべて見ていたわけではなく、５回表から９回表まで不覚にも寝落ちしてしまったんだが‥‥
起きたら９時過ぎ。「やべえ、『弱くても勝てます』録画するの忘れた」と慌てて録画設定。で野球に戻ると９回裏、いきなり先頭打者にヒットを打たれるわで２死満塁。バッターはゴメス。ぬお～大ピンチやんか！一打出ればサヨナラ。かといって歩かすわけにもいかない。そんな大ピンチを山口が凌いでくれた。この日、西村が登録抹消になっただけに山口まで打たれるとなると‥‥と最悪の展開を予測したが回避できた。

そして延長10回表。坂本がまずレフト前で出塁。続く片岡が内野安打で無死１・２塁のチャンス。
ここで回ってきたのがリーグ首位打者のアンダーソンだ。他の打者なら送りバントだろう（阿部・村田・ロペスでも）が、サインは当然‘打て’。２ボールから投手・高宮が安易にストライクを取りに来たボールを逃さなかった。打球は右中間１番深い所のスタンンドイン。

試合を決める勝ち越し３ラン

となった。普段なら甲子園特有の‘浜風’で戻されるが、この日は風はほとんどないというラッキーもあった。
阪神ファンで埋め尽くされた甲子園は静寂に包まれる。なんとも堪らない瞬間だ。甲子園で試合をする時は「あいつら（阪神ファン）黙らせて帰らせてやる！」と思って見てるからね。選手たちも同じ思いじゃないかな。

アンダーソンはホームインすると待ち受けていた大西１塁ベースコーチを弾き飛ばすかの勢いでハイタッチ。原監督も大きく目を見開いてグ～～タッチ（＾ｕ＾）で迎えた。そうそう、こんなシーンが見たいのよ。

これで得点圏打率は52打数20安打、打率３割８分５厘と無類の勝負強さを発揮。このホームランで７号だが内訳を見ると
ソロ・ソロ・ソロ・満塁弾・２ラン・満塁弾・３ラン
１号から３号まではソロだが４号以降はランナーを置いてのホームランで非常に価値がある。しかもアンダーソンがホームランを打った７試合はすべて勝利している。打点もリーグ４位の31。素晴らしい活躍だ。
キャンプ、オープン戦で見た時は「これはインコースを投げれられたら打てないな」と思ったが、外国人とはわからないものである。


アンダーソンの劇的なホームランで忘れがちだが、この10回表の攻撃では反省点もあった。
坂本が出塁すると２番片岡には送りバントのサインが出た。だが２度とも失敗。結局‘打て’のサインに代わり内野安打を放ったが、あそこはしっかりと送らなければならなかった。それが２番打者の仕事である。
西武時代は１番で、イケイケで野球をやっていたイメージがあるが、２番ではそうはいかない。
幸い、巨人には‘バントの神様’こと川相ヘッドがいるので、今日からマンツーマンでしばらく特訓ね。
「勝って兜の緒を締めよ」である。

原監督 嵐に東京ドームは「巨人が１番」と断言

もう１ヶ月以上前の話になるが、ニュースＺＥＲＯで原監督と嵐の二宮和也の対談が放送された。
これは二宮が４月から始まるドラマ「弱くても勝てます」で高校野球の監督役を演じるため、役作りの一環として原監督を取材した形だ。進学校の弱小野球部の監督という設定なのだから、プロ野球ではなく高校野球の監督を取材すればいいと思うのだが、まあ予測するに、芸能人が取材することに高野連がいちゃもんつけるんだろうね。

まずは二宮が巨人の練習を見学。すると原監督が「ノック打つシーンとかあるんだろう？」と手取り足取りの直接指導。あ～、羨ましすぎるぞニノ。その後、対談が行われ、原監督がリーダー論について語った。

最後に二宮が原監督に質問をした。

東京ドームって、いわば原監督にすれば‘城’みたいなものじゃないですか。そんな場所で興行とかしてる人達って‥‥嫌いですか？

と。すると原監督はそれを否定したうえで、

東京ドームは巨人が１番だから

とキッパリ断言嵐は２番か３番であるとした。
何か勘違いしている輩もいるが、東京ドームはコンサート会場ではなく野球場なのだ。
「ポールが邪魔？」「ネットが邪魔？」やかましいんじゃ、ボケェ！

それに、これは長渕剛が言っていたんだけど東京ドームはライブ会場には適さないらしい。というのも、自分の声が数秒後に跳ね返ってくるのでやりにくいとのこと。それでも５万人以上の観客を入れることができるので、ドームでコンサートをするのが一種の目標地点であるわけだが、くれぐれも野球場であることをお忘れなく。

	「弱くても勝てます」: 開成高校野球部のセオリー
	高橋 秀実
	新潮社

ドラマの原作はこれ。文庫化もされてるらしいので、時間があれば読んでみたい。

	心をつかむ高校野球監督の名言
	田尻 賢誉
	ベースボールマガジン社

高校野球に関する本はいろいろ出ている。二宮はこういう本を読めばいい。原監督と対談なんて贅沢だ。

プレイオフ川柳

今年のＮＢＡのプレイオフは実に面白い。１回戦から接戦の連続。スイープで決めたのはボブキャッツを破ったヒートだけで、８カード中、なんと５カードがＧＡＭＥ７までもつれた。営業サイドはウハウハだろう。
中でも優勝候補のペイサーズ（東１位）、サンダー（西２位）がＧＡＭＥ５を終えて先に王手をかけられるという大苦戦。２チームともＧＡＭＥ６・７と連勝し、カンファレンス・セミファイナルに進出したものの、あわや大金星を献上するところだった。

そんな白熱のプレイオフの最中、ツイッターでは「ＰＯ（プレイオフ）川柳」というハッシュタグの付いた投稿で盛り上がった。
私も、未熟ながら作品を作ってみたので、披露したいと思う。

東なら　サンズプレイオフ　戦える

48勝あげながらプレイオフ進出を逃したサンズ。もしイースタンならプレイオフに進出できた。しかもホームコートアドバンテージも付くというねぇ‥‥

サンダーファン　死闘連続　胃が持たず

優勝候補のサンダーが１回戦から大苦戦。４戦連続で延長戦を戦うなど、まさしく死闘の連続となった。

45（しじゅうご）の　ジョーダンなら　怖くない

って言われて、次の試合から勝手に23に変更。リーグから罰金を喰らった。

思い出す　ニューヨークでの　ミラータイム

たった数秒で３ポイント２発とフリースロー２本で８点。ＮＹを凍りつかせた。

ブルズ負け　サッと切り替え　カブスかな

ユナイテッドセンターに用がなくなったシカゴ市民はセッセとリグレーフィールドへ足を運ぶ

いつになる　ファイナルサンズ　戦う日

バークレー、ＫＪを擁してファイナルに進出してもう21年。いつになるの？

見たくない　キングレブロン　３連覇

１回戦はスイープ勝ち。セミもＧＡＭＥ１・２連勝でＰＯ６連勝。今年もやっぱりレブロンか？まあ、スパーズの優勝よりはマシですが‥‥。


以上７作品です。お粗末さまでした

阪神さん、巨人の橙魂ユニフォームをパクリましたね

巨人４－２アスレチックス？

９連戦の最後のカードは甲子園での対阪神３連戦‥‥あれユニフォームが緑。
　
相手はメジャーリーグのオークランド・アスレチックスか？
いやいや、そんなはずはありません。単に阪神が「ウル虎の夏2014」と銘打ったイベントユニフォーム。甲子園球場誕生90周年にあわせ、ツタの葉（今はもうないけど）と外野の天然芝をイメージした緑色が選ばれたそうだ。今日からの３連戦でお披露目。７月29日からの甲子園６連戦では入場者にも同じデザインのユニフォームが配られるとのこと。はは～～ん、

阪神さん、巨人の橙魂ユニフォームをパクリましたね

どうせなら、阪神カラーの黄色にすればいいのに‥‥
やることが、ショボイ、ショボイ。本当に昔は「天下の台所」と言われた商売の街・大阪のチームなの？（現実には兵庫県西宮市だけど…）橋下さんと一緒だね。それでは天下は取れんわ。

まあ、こういう新しいユニフォームの時の最初の試合は勝っておきたいらしい。引退した赤星が「最初が肝心。負けが込むとどうしても、『ユニフォームのせい』とか言われるから」と解説で言っていた。

そういえば98年に中日がサンデーユニフォームと称して縦じまのユニフォームを着用したが、極端に勝率が悪く「縁起悪すぎ」とその年限りで廃止された。阪神の緑ユニもそうなるといいね

	橋下維新の落日
	戸井 孝
	花伝社

長島茂雄空港誕生か？

今日のスポーツ報知の２面の「Ｇペン」には面白いことが書いてあった。

長嶋茂雄というブランドを国民栄誉賞で終わらせていいのか？

昨年、愛弟子の松井秀喜とＷ受賞を果たしたミスター。普通の偉人ならばそれでＯＫかもしれないが、この人のスケールはその範囲ですら、もはや収まらない規模になっているというのだ。

そこで国際線に本腰を入れ始めた羽田に押されがちな成田空港を長嶋茂雄空港にしてしまおうというアイデアだ。ミスターは千葉県出身だからね。

ちなみにニューヨークの空港の名前はＪＦＫ空港。これは1963年12月24日に、同年11月に暗殺されたジョン・Ｆ・ケネディ大統領の偉業を讃えようという意図がある。
そしてローマのフィウミチーノ空港の別称は「レオナルド・ダ・ビンチ空港」である。

要するにミスターの偉大さはこの２人に双璧するというのだ。うんうん、納得。
2020年の東京オリンピックは、空港に掲げられた長嶋さんの巨大ポスターから「おもてなし」が始まる。
出国の際には日本人のために「セコムしてますか？」の巨大な看板が掲げてあれば安心して旅立てるというもの。もし防犯に不安があれば、空港からセコムに電話。「しばらく海外に旅行に行きますんで、家の無事をお願いします」と伝えておけばＯＫだ。

私は、この「長嶋茂雄空港」案に賛成票を投じます。

	月刊長嶋茂雄 vol.12 「10・8」と「メークドラマ」 (分冊百科シリーズ)
	クリエーター情報なし
	ベースボール・マガジン社

到の代わりに俺がミートグッバイになる！

	BBH2013追加 白カード 橋本到(巨人)
	クリエーター情報なし
	コナミ

８日の試合でキヨシ・ベイに負け越したのも痛かったが、それよりも痛かったのが怪我人が出たことだ。負傷したのは橋本到。３回の守備で打球を追っている最中に左太ももに違和感を感じ、そのまま交代。病院での検査の結果、「左大腿二頭筋の肉離れ」と診断された。幸い肉離れでも軽度のものらしく、普通に歩けているとのことだが、３週間は戦列を離れるだろう。

主に８番を打つことが多かったが打率.316は規定打席到達者ではリーグ10位。ホームラン２本、打点16（打点は阿部より多い）。せっかくセンターのレギュラーの座を掴みかけていただけに無念の離脱となった。去年の中井といい、若者がレギュラーをつかめそうでつかめない。なんとも歯痒い。

到の代わりに俺がミートグッバイになる！

そんな心境だ。実際にfacebookの巨人応援グループでそう投稿したら、現時点で49人の方から「いいね」を頂いた。その中には元・巨人のゲンちゃんこと河野博文さんも含まれている。



代わって昇格するのは、２軍で３割５分近くを打っている横川かと思いきや大田泰士だ。２軍での成績は４本塁打13打点はまずまずだが、打率は.262。
悪いが大田に関してはオープン戦で見切っている。期待はしないよ、悪いけど。
まあ、彼にしてみればこれが本当に、本当に、本当にラストチャンスだね。人生を変えれるか？

変えてみせんかい、ボケ！

責められるべきは西村ではなく久保

巨人６－７ＤｅＮＡ

ついにキヨシ・ベイにカード負け越しを許した。しかも東京ドームで。過去２年間、原巨人はキヨシ・ベイに本拠地で２敗しかしてなかったので衝撃度は大きい。１対５から阿部のホームランなどで一時は６対５と逆転した。昨年までの２年間ならこのまま逃げ切っていたが、思わぬところからほころびが出てしまった。

５回裏に逆転すると、６回表のマウンドは久保。２死２塁での４球目。阿部が腰を浮かして取ろうとしていたので２塁ランナーが３塁に盗塁したのかと思った。打者・石川はスイングし打球はショートへ。

ランナー２塁でエンドラン？でもショートの守備範囲だったからハイ、チェンジ
と思いきや‥‥

坂本がいない

打球は外野に抜けて２塁走者・下園が帰って同点に。一瞬、何事が起きたかと思ったが、カラクリはこう。

２塁走者の下園のリードが大きい
↓
久保にボールを投げさせ、キャッチした阿部がセカンドに送球
↓
セカンドベースに入るのは坂本

というサインプレーだ。ところが久保はストライクを投げてしまう。石川の技術ならガラ空きのショートを狙い撃ちするのは簡単だった。こうしたプレーはキャンプ中から再三やってきたこと。原監督が「非常に大きなミスを犯した人がいる」と厳しいコメントを出すのも当然だ。


同点の８回に決勝打を打たれたのは西村。ツイッターはもちろん、実名でやるfacebookですら非難轟々だったが、これは打った多村が１枚上手だったということ。打たれた球は‘困った時の原点（アウトコースストレート）’で投げミスではない。

「競った場面で投げさせるな！」とか「敗戦処理に降格させろ！」という意見もあるが、スコット鉄太朗は巨人の生命線だ。ここの復活なくして優勝はない。安易に逃げ道を作らせるのは大反対だ。苦しめばいい。というより代わりになる投手がいない。強いて言うなら笠原くらいか。沢村はいつになったら帰ってくるんだ！

理想的な勝ち方

巨人４－２ヤクルト

開幕から28試合目。巨人が今年初めて‘理想的な勝ち方’をしたのではないだろうか？
６回までにリードする。後はスコット鉄太朗で逃げ切る。昨年までの方程式通りで快勝した。

６回表に同点にされたが、すぐ裏、１死２・３塁のチャンスで代打・高橋由伸が決勝２点タイムリー
この２点を西村→山口→マシソンのリレーで逃げ切った。この３人が揃って無失点は今季初。ピンチも作らなかった。後ろの３人は巨人の生命線なだけに、ここが復活してくれれば大きい。

また代打・由伸が決勝タイムリーを放ったのも大きい。プロ17年目のチーム最年長の男に送られるファンの声援は誰よりも大きい。彼が打てば球場の、ベンチの雰囲気がガラリと変わるのだ。
これまでスタメン・４打席で勝負してきた選手とあって、代打ではこの打席まで12打数１安打と苦労していたが、この１打で変わるだろう。２安打はいずれも打点つき。ほかに犠飛２本、押し出し１度で打点６は12球団の代打でタイ記録。なんだかんだで‘高橋由伸’という名前で相手はビビるのである。

またこの日はアンダーソンが、また27日の広島戦では長野がそれぞれ下半身の張りを訴えて、試合途中にベンチに下がった。３日からはＧＷの９連戦。開幕から約１ヶ月が経過し、選手にも疲れが出る頃。彼ら２人に代わってスタメン出場の機会もあるだろう。まだまだ由伸健在である。

「理想的な勝ち方」と言ったが不安な点もある。まずは６回に同点にされた杉内。ここまで年俸５億円のコストパフォーマンスを発揮しているとは言い難い。原監督も「あえて苦言を呈すならば、まだまだ本来の精度ではないね。球に勢いは出てきたと思う。ただ制球とか、まだ老けこむ年齢ではない」とコメントしている。世間を席巻した松坂世代も今年で34歳になり、どの選手も陰りが見えるが杉内にはもうひと踏ん張りしてもらいたい。

そして最大の心配が阿部。７回、西村の逆球を体をねじりながら捕球すると、上半身に強い張りを訴えて交代した。体は満身創痍と見られる。「抹消するかも」とか「そこまでひどくはない」など情報は錯乱しているが、３日のナゴヤでの３連戦は欠場し、代打で待機にした方がいい。まだ100試合以上残っている。１年は長いのだ。無理をする必要はまったくない。