巨人5-12阪神
策士、策に溺れる
そんなことわざがあるが、この試合はまさにそんな感じ。
2点を勝ち越された6回、さらに1死2・3塁にの場面で原監督が自らマウンドに登場。両手を大きく広げ今野に代わり(外野手も)あつまれ~のポーズ。普通、ピンチになるとバッテリーと内野手だけが集まるが、外野手もマウンドに全員集合(子供の頃、ドリフ見てたなぁ)。こんな光景見たことない。
そこで原監督が取った策とは…。
内野手を5人にし、外野手を2人にするという大胆シフト。相手の先発がメッセンジャーだっただけに「これ以上は絶対に点を取られるわけにいかない」という意図だろう。
バッター今成のところで代打・西岡(あの激突以来の東京ドーム)がコールされると元に戻したが、カウント2ボール2ストライクになると再び亀井を内野に入れ、松本哲也が左中間、長野が右中間を守るという内野手5人制へ。以前、広島で監督をしていたブラウン監督がよく用いた戦法を取り入れた。
で結果は…
がら空きになったセンターにポテンヒット
シフトは物の見事に失敗に終わった。思わず笑っちゃうほどである。結果論になるが2つの疑問が残る。
まずはピッチャーが青木だったということ。ゆる~~いボールが持ち味なので西岡クラスならバット当てることはできる。これがゴロを打たせるピッチャーかマシソンのような(外野に打球を飛ばすのが困難な)パワーピッチャーならわかるが、青木はそういうタイプではない。
もう1つは‘奇策’とは本来、「弱いチーム」が「強いチーム」にやること。巨人は球界の盟主だし、現在首位なわけだからドッシリしていればいいわけだ。下手に動き過ぎたな。まあ、見てる方としては面白かったけど…。ネタにはなった。
ということは、格好の餌食になるだろうね、マスゴミの。今日の夕刊のフジ、ゲンダイ、東スポあたりはボロ糞だろうね。
まあ、でも原監督はある意味、そういったことに日本で一番慣れている人(現役時代から標的にされて、かれこれ30年)だから大丈夫だとは思うが、次やる時は12日の報知の1面をそのままパクるけど本当の意味での「絶対絶命」のシーンだろう。