ヒトリシズカ特論 その2

日本の四季の移り変わりなどを、身近な場所に行って、その場での観察などによって、ご紹介しています。

埼玉県比企郡川島町にある遠山記念館の池では、ハスの花がたくさん咲いています。

2020-07-11 00:00:05 | 季節の移ろい
 埼玉県比企郡川島町にある公益財団法人遠山記念館の邸宅の前にある池では、ハスの花がたくさん咲いています。

 日本庭園・日本建築物として有名な遠山記念館の邸宅の前にある池では、桃色のハスの花がたくさん咲いています。





 この遠山記念館は、川島町の平成の森公園の近くにありますが、平成の森公園の池で咲いている古代ハスの行田ハスの花に比べると、この遠山記念館の池のハスの花かなり小振りです(正確には行田ハスの花が大きのです)。ここのハスは八重が綺麗な花です。







 この遠山記念館の前のハスの咲く池は公開されているため、多くの方がハスの花を鑑賞に来ています。











 この遠山記念館は、日興証券の創設者の遠山元一が建てた邸宅と美術コレクションをもとに、1970年に開館した庭園・美術館です。今は運営主体が公益財団法人遠山記念館になっています。

 日興證券(現SMBC日興証券)の創立者である遠山元一は、川島町の豪農の家に生まれましたが、彼が若いころに家は没落したそうです。このため、彼は丁稚奉公から立身出世をとげ、証券会社で成功しました。

 遠山元一は生家の再興を目ざして、母親の美以(みい)のために、昭和8年(1933年)から2年7カ月を費やして大邸宅を築たそうです。当時の建築の粋を集めた日本建築です。当時の木材の最高の材質をつかっています。当時の方が木の管理が厳しかったからです。

 昭和初期の当時の日本建築の到達点の邸宅として、日本建築の研究家の憧れの対象です。

 さらに、財力にものをいえわせて、美術品を収集したそうです。

 ハスの花以外に、咲いていた園芸種の花です。







梅雨空の下で、よく咲いています。