通行止めの解除を待って、セントレアまで木曽路を往復。片道3時間半を今日は7時間ずつ!
それでも動いて良かった。東京方面に向かった方、大変でしたね。
こちら中部空港の平和な時間。帰りは意外なほどスムーズでした。
「Qure!」12
ダーレン 先生は唯一魔法学校から派遣されている引率者だ。昨年も
この船に乗っていたらしい。なんでも機関長とも友人だと聞いた。
百九十センチメートルぐらいで、体重も百五十キロはありそうな巨漢で
オペラ歌手かと思うような太く、優しい声がすばらしい。先生は魔族だが
どんな魔法が得意なのかはよく分からない。
「基本的な魔法とは、言葉、声、瞳、そんなものだ。」
「先生、そんなのちっとも魔法と言えません。炎も出ないし、なんにも不思議じゃないもの」
納得できない生徒が訊いた。普段から炎を操ったりする練習をしているからだ。
「ほう、それでは見た目が派手で不思議ならば、大した効果がなくても魔法なのか?」
「先生の言われる言葉って何ですか?普通に誰でも話していますけど」
「座右の銘とは、なんだ。いつでも意識する言葉は一生を通じて大きな影響があるだろう」
「人に大きな影響を与える言葉こそ、もっとも基本的、かつ強力な魔法と言える」
「先生、それでは誰でも魔法使いになれます。詐欺師も魔法使いなんですか?」
「この船では人を生かす魔法だけ教えるがね」
「ふうん」