今日はまた雨になった。何と何と情けないなあ。歩道を傘を押しやるように歩いてくる。先方に雨のしずくが掛からぬように、また傘のふちが当たらぬようにと傾けるもの。いわゆる江戸言葉では「傘かしげ」とか言ったと思うが・・・。ちょっとした気遣いだ。傘と言えば京都で気付いたことだが、傘(晴雨とも)を挿している自転車が実に危険だと思った。ハンドルに何やら器具を付けて傘を固定している。普通に乗って人とすれ違う。目を突くような事態も考えられよう。あれこそ禁止すべきだと思う。韓国かどこかへ行った折に見かけて危険だと思ったのだが、手を使って挿していない、つまり片手で乗っていないのだから良いと判断しているのか・・・。個人の便宜性のみで他人を思いやる気遣いがないのが残念だ。逆にこのようなこともあった。京都から奈良へ行く電車内では感心した。誰一人として足を組んでいないのだ。不思議に思ったがいつ見ても誰もいなかった。足を組んでいると人が通過する際に邪魔になるし、混み合っている際には言語道断、すべきではない・・・。足を投げ出して座ったり、眠りこけているような人も見なかった。何気ない気遣いが人を幸せにする・・・。
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