社員のおしゃべり

日々の生活の中でのできごと

ひと昔前に・・・

2015-09-25 10:06:18 | 日々の生活で・・・
 昨夕いつもの散歩に出かけての帰り。 楠木群を回り40分くらい歩いたところで、橋のすぐそばから声がかかった。 「ナスを持って行かんかねえ・・・」。 当然自分に声を掛けられたとは思わず、川沿いの畑を見ながら歩いていると、「そっちから降りておいでえ・・・」とまた声がかかる。 「えっ私???」 「みんな持って帰りんさい遠慮せんでええよ。」とおっしゃる。

 全く持って見ず知らずの方、当惑するも「袋を持っとるかね? なかろうから(ないだろうから)これに入れんさい」とおっしゃる。 「はあ」と言いつつ袋に入れながら世間話をしているうちに、「あれも持って行きんさい、あっこれもいいよ。 美味しいよ」とおっしゃり、あっという間に袋は一杯になった。
料理の仕方まで教えていただき、あたたかいひと時。
 
 何だか、もう30年くらい前に戻ったみたいな気分だ。 教師になって島に着任した折の様子が重なった。 島の方々にあたたかく迎えられ親切にしていただいた当時を思い出した。

 昨今の殺伐とした事件ばかり起こるような時代とは違い、何となくほんわかしていたような・・・。 まあ島にいたからなのか、私も若かったからなのか世間がどことなくのんびりしていたように思う時代だった。

 さまざまなことが要因になり、今のような怖い、警戒心を持たないといけない状態になったのだろうが、悲しいことだ。 そしてしんどい時代。 私が娘時代には、両親の育った田舎では、畑作業などに出かける際には、家の出口はもちろんガラス戸から障子に至るまで開け放ち、実に開放的だったものだ。 隣との距離も少々はある。 だから家の中に猫が入ろうが分からない。 まあ今思うと「ギョ!!」であるが、お台所も入り放題。 でもさして騒ぎにもならなかった。 


 そんな長閑な平和な時代があったのが嘘のように、私もおばたちには「世の中物騒なんだから、しっかり鍵をかけるように」と言う。 田舎にもだまし文句を言ってお年寄りからお金をとる事件が多いのだと言う。 随分様変わりしたものだ。

  警報装置を取り付けたり、家の周辺にランプを取り付けたり・・・そんなことが必要ではない時代が懐かしい。 一歩外に出ると「周囲に変な人がいないかと警戒しなくてはならない」何だかずっと神経を張り詰めていなければいけないようなそんな世情。 家の中にいても危険な事件が起こる。 

 どんどんエスカレートして悪行がのさばっていくのではないか・・・。 ほんの一瞬の出来事ではあったが、畑でのお喋りには昔の長閑さ、穏やかさが感じられた。 

やぶ蚊に襲われて、痒くなって帰った。 すぐに氷で患部を冷やしたので痒みは消えた。 丁度お夕飯になったのかなあ・・・。


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