夕方散歩に出かけました。
久しぶりに、植物物知り博士の知人と出会いました。
お互いにマスクをしていたので、認識するのに時間を要したりして…、
彼女がバックから何やら取り出して、
「これ、つくしよ。2・3日前に見つけて、娘にはすぐ写メしたの。あの子も楽しみにしているからね。」と彼女。
それは3本のきれいな胞子がついた、よく肥えたつくしです。
「あなたはいつも写真を撮っているから、見せたくてね。出会わないかと思ってバッグに入れて持って歩いていたのよ」と言いながら、ビニール袋を私に下さいました。
「今年まだ見てないから、これが初めて!」と私。
彼女の思いやりがうれしいです。
いつものように、とりとめのない話をしながら歩を進めると、
「ホケキョ、ホーホケキョ」力強い鳴き声が聞こえてきます。
「鶯が鳴いているよ」と私。
「今年はまだ一度も聞いてなかったわ」と彼女。
身近に春を感じながら、二人の散歩は続きます。
彼女と別れて、昨年私がつくしを見つけた場所を探してみても、
雑草ばかりでつくしの気配は皆無。
この地に春が訪れるのは、まだまだ先のようです。