倶梨伽羅トンネルを超えた頃は、もう昼。
富山県に入り、しばらくいくと大きな道の駅「メルヘン小矢部」が目に入ります。
「ちょっと寄って行こうか」駐車場に入って行って、一番初めに目についた建物…足湯です。
「足湯だ。足湯だ。」と早速ピンク色の暖簾をくぐります。
そこは、畳2枚ほどの広さでバラの花々が浮かんでいます。
先客の若い男女にちょっと会釈をして。
お湯に足を浸すと、結構高温。気持ちいい!!
しばらくすると、男性が一人、そして女性、また女性…が入ってきました。
何とはなしに、目が合いました。
「気持ちいいですね。」
「近くに住んでいるので、一日に2回来る時もあります」
「近くにあってうらやましいですね」
「ここで食事をしたいのですが、何を食べたらよいですか?」
「ここはなにも名物というものがないのです」と女性。
「皆さんが普段食べられているようなものを食べさせてくれるお店はないですか?」と私。
そんな会話をしているうちに、若い男性、女性、おじさんも加わって、「あそこのそばがいい」「魚は氷見が一番おいしい。スーパーでいろいろ並んでいても氷見産しか買わない」
「氷見の漁港のそばにあるお店は、安いけど魚がうまいよ」「高速で30分も行けば~」
地元の方々とそんな話で盛り上がり、時間の経つのも忘れた楽しいひと時でした。
お腹もすいてきました。まだまだ次の予定もあります。後ろ髪引かれる思いでその足湯の場を辞しました。
お昼は、道の駅で氷見うどんを使った煮込みうどんを食べました。こしがあって美味しかった!!
その後、高岡大仏へ行きました。天候も、ポツリポツリの雨模様が、大仏様のところでは傘がいるほど降っていました。
帰路、道路沿いにあるスーパーに寄りました。氷見産の魚…を探すと、イカがあります。ちょっと黒っぽいイカです。名前は何と言ったか?
丁度ご婦人が「イカのワタを出してください」という声が聞こえたので、私も早々便乗。皮までむいていただきました。
1ぱい198円。イカ刺しで食べましたが、とてもコリコリしていて、満足満足です。
金沢で兼六園や観光地を巡ってきましたが、今回の旅で一番印象に残っているのは、半時間ほどの短い間でしたが、同じ湯の中に足を浸して、初めてお会いした人々と、とりとめなく語り合ったあのひと時でした。
旅の醍醐味は、その土地の人たちとの触れ合いや、その地の食材を味わうことです。その地の生活にたとえ一瞬だけでも触れられること…。とても素敵です。