以前から常に思っていたのですが、うなぎの焼き方になぜ東西で差があるのでしょうか?
関東では蒸してから焼きますし、関西ではそのまま焼きます。
調べたところ、関東のうなぎは関西のものより脂が多いので、余分な脂を落とすために
蒸すという説と、関東の料理人は関西の料理人のように上手くうなぎをふっくらと
焼き上げることができないので蒸すという説があります。
脂を落とす説は、アメリカ人等に
「日本人の食うビーフは肉の味じゃない、脂の味だ。」
と言われるように、霜降り肉をありがたがる脂好きの日本人、という点では
なんとなく納得いかないものがあります。
下手説は、たしかに自分は関東の蒲焼は味がぼやけている感じがする。
関西の蒲焼の方が味が濃いように思いますが、所詮素人の感覚なので
そうとはとても言い切れません。
なのでどっちも納得がいかないのです。
納得いかないと言えば、うなぎの開き方も謎です。
関西は普通に腹開き、関東では武士の切腹を連想させるから背開き、
ですが、なぜうなぎに限ってこだわるのか謎です。
他の魚も全部背開きなら納得いくのですが。
干物は背開きが多いようですが、特にこだわっているからとは聞いたことがないです。
謎が多い食材です。
名古屋には「ひつまぶし」といううなぎ料理があります。
ここが元祖かつ一番有名です。
ここまで書いておいて、実は自分はうなぎがあまり好きではありません。
うなぎ食うなら鱧食います。
おなじウナギ目ながら、アナゴやウナギとは別格のウマさですな。
なぜ関東では食わないのか不思議です。
ウツボもウマいです。伊勢では干物でよく食います。