万福寺の境内には7、8本の牡丹が植えられていますが、丁度今が開花期で色とりどり咲き始めています。
お内陣の仏具類には牡丹の彫刻が各所に見られます。唐獅子と牡丹のテーマが多いのですが、欄間などは牡丹だけが彫刻されています。
牡丹の芳香とどっしりと風格を持ったこの花が仏教の「さとり」と「はたらき」をよく表象していると云うことなのでしょう。
百獣の王である獅子は外敵に負けることないのですが体にわいてくる虫、所謂「獅子身中の虫」によって身が滅んでゆくのだそうで、その「獅子身中の虫」から助かるのは牡丹の花粉にまみれることしかないと云うのです。それで「唐獅子牡丹」の絵柄が定番となっているのですが、これは仏教の教えから出来たお話なのです。
私ども迷、苦悩の根元は心中の我執と云う虫であり、その我執虫から救われて行くことができるのは仏法に遇うしかないことを喩えられているのです。
蓮の華と牡丹の花は仏教とは切り離せない花と云えます。
お内陣の仏具類には牡丹の彫刻が各所に見られます。唐獅子と牡丹のテーマが多いのですが、欄間などは牡丹だけが彫刻されています。
牡丹の芳香とどっしりと風格を持ったこの花が仏教の「さとり」と「はたらき」をよく表象していると云うことなのでしょう。
百獣の王である獅子は外敵に負けることないのですが体にわいてくる虫、所謂「獅子身中の虫」によって身が滅んでゆくのだそうで、その「獅子身中の虫」から助かるのは牡丹の花粉にまみれることしかないと云うのです。それで「唐獅子牡丹」の絵柄が定番となっているのですが、これは仏教の教えから出来たお話なのです。
私ども迷、苦悩の根元は心中の我執と云う虫であり、その我執虫から救われて行くことができるのは仏法に遇うしかないことを喩えられているのです。
蓮の華と牡丹の花は仏教とは切り離せない花と云えます。