まだ木更津に引っ越す前の、東京のマンションに住んでいるときー。
朝日がカーテンを透けて、部屋の中に薄日を差している時間。
目覚まし時計が、まだ鳴る前で、布団中でうとうととまどろんでいた時。
その明るい部屋の中で、突然耳元で男の人の声がしました。
当然同居者じゃありませんー、
その声は耳元でいきなり「南無妙法蓮華経ーーー」と言って、
フェードアウトしていきました。
その声に、びっくりして起きましたけど、誰がいるわけでもなく、同居者は
まだ爆睡しています。。
同居者が会社に行った後、そのことを誰かに(同居者以外に)話したくて
近状報告がてら実家に電話しました。
まったく、不思議なことも有るもんだ。。。という事で話は終わり、
いつもどおりの時間が戻ってきて。。。
その日の午後、今度は実家から電話があり、伊豆の郊外型の介護付き
マンションに住んでいる叔父さんが亡くなったので、これから伊豆に
行って来る・・・・という連絡でした。
あの朝の声、「南無妙法蓮華経」というのは、叔父さんが別れの挨拶に
来てくれたのかも知れません。
なぜ私のところに来たのかは知らないけれども、あの声を聞いても
不思議と恐怖感は無かったんですよね。