中国から帰って来た。
想像以上に厳しい警備に、あの国の抱えている問題の深刻さが身に染みた。
今回初訪問の四川省だったけど、かなり内陸部に位置していて、分離独立の問題を孕んだエリアへの拠点になり得る都市だし、自爆テロとか頻発しているからなのか、とにかくどこもやたら荷物チェック、ボディチェックが多い・・・。
まず初日に乗り換えで降り立った重慶の空港・・・。
目つきの鋭すぎる自動小銃(?)を抱えた兵士達でモノモノしい。
そして乗り換えするだけなのに、赤外線での荷物検査が2回、ボディチェックもあり、更に「あの部屋へ行け」という部屋に行ってみたら、荷物を開梱しての検査・・・。
そこで、持ってた全てのスプレー類を没収されてしまった・・・。
虫よけスプレーとか、ヘアスプレー、日焼け止め・・・・・・・・・、これからの旅で必要で全部揃えて来たのに・・・・・・・・・・
「ただのヘアスプレーですけど??」とか、「機内持ち込みじゃないよ、預け入れ荷物なんだから!」とか、「これからの旅で、全部無きゃ困る物なんですけど??」とか言ってみても聞いてくれるはずもなく、全て初日でおさらば・・・。
毎日、この柔らかすぎて、スプレー無しではどうにもならないバサバサの髪を持て余した・・・。
成都に着いてからも、ただ地下鉄に乗るだけなのに荷物検査があるのにもビックリした・・・。
乗るたびにいちいち荷物検査・・・。
駅構内で写真撮っても怒られる・・・。
ペットボトルを持ってるのを見つかれば中身は何だ?とチェックが入る。
日常生活、大変だな・・・。
帰りの便は成都からだったけど、ここでも厳しさを実感した。
なんか空港に着いて一個目のバス停で降りてしまったら、それはどうも通常の国際線出発ロビーとは違ったみたいで・・・。
けど、カウンターの位置を聞けば案内してくれるし、自分の搭乗便も受け付けてくれたんで、そこから入ってみたけど、いざ入ってみたらまた荷物検査とボディチェック、そのあとはすぐに搭乗口まで真っ直ぐに案内されて、免税店とか一切行けない・・・。
「あれ??なんでもう乗り口??お土産も買いたいし、免税品も見たいし、最後の四川料理だって食べたいし、空港の中見て回りたいから早めに来たのにーー!」って思って、「買い物行かせて」って荷物検査口に戻って頼んでみたけど、ダメって言われてそっから一歩も出してもらえなかった・・・
そっから出発までの間、「なんで?」、「なぜなん?」と悶々としながら考えてたら、そういえば「案内ボードが変わってるなぁ」、と思ったことに思い至った。
"International, Makau, Hong Kong, Taiwan"とか書いてあって、「どういう意味なんだろう?わざわざ3か国だけ特別に表記があるのは?」と不思議だったんだけど、きっと澳門、香港、台湾籍の人専用のゲートだったんだろう。
澳門、香港は、最近中国に返還されたエリア、そして台湾は自分たちは独立国だと思ってるけど中国側からすれば自国の一部と思っているという不透明な領土ということで、それぞれに不満分子、独立推進派みたいのが居そうな、不穏なエリア扱いなのだろう。
そういえば今香港で、次期行政長官選挙で民主派候補が事実上排除されることに抗議する学生たちのデモが起こってるもんね。
一国二制度、複雑過ぎる・・・。
それにお土産足りなくて困った・・・。
インターネットもね、Facebookはもちろん、Twitterも、Lineも、何もアクセスできませんわ。
強力なコントロール。
Yahoo Japanは開けるけど、中国系の記事はクリックしてみたところで開けないようになってる。
すごい情報操作だねぇ。
Facebookも、Twitterも、Lineもできないって・・・・・・、日本人にはそうとう寂しいわよ!w