4月の下旬から6月の下旬にかけて、約2ヶ月、季節的に言えば春の釣りにあたる時期に水月湖に久しぶりに継続的な釣行。もう8年ほど前にも継続的に水月湖に通ったことがありますが、このブログにもその記事がありますので参照してみてください。
その後は、年1回の釣行を5月の20日前後にこの水月湖に通うことが多かったのですが、今年は一発大型を夢見て、釣友のTさんと通ってみました。特に今年は自分の目と足でポイントを探しつつそのポイントを継続的に攻めることにしました。その間、時間とともに変化するポイントを観察しつつ、このフィールドにチャレンジしました。
結果的に、あたりは15回あったものの、ネットインしたのは5回で、ハリス切れ、道糸切れ、さらにはかかりに入られて結果的に道糸が切れることになることなどが10回という結果です。
その中で、残念なことにかかりに入られて道糸が切れて、その次の週にその仕掛けを咥えた鯉が死んでいるのを見てしまいました。それが2本で、ともにメーターオーバーの鯉でした。
このポイントは車から150mほど離れていて、アタリがあってから走っていくため、その間に鯉も他のフィールドとは違う速さで泳ぐ鯉のスピードにどうしても負けてしまし、かかりに入られたり等で取り込めないことが大半でした。
他の湖と違い、硫化水素の位置を把握して、さらには塩分濃度も考えてのキャスティングが要求されるので、仕掛けから始め、鯉釣りのあらゆるチェックポイントを総点検する機会に恵まれたということになりました。
1日の中では、早朝が最も食ってくる時間帯でしたが、午前9時を過ぎると、あたりはなくなり、その後、午後から夕方にたまに食ってくる程度で、夜もほとんど食ってこないような状況を確認できました。尤も、この時間帯に関してはポイントによって変わってくるので、それぞれのポイントにある程度通って、その時間帯を把握するしかないかと思います。
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今回は4月から6月までの2ヶ月を一区切りに春の水月湖の総括と考えました。日曜の午後に到着して、ゆっくり準備をして翌日の朝の時間帯に期待をしてフィーディングをします。ここでのフィーディングは糠を中心にパン粉でつなぎ、コーンを混ぜての植物性の配合でした。喰わせは、ワフターにポップアップのイミテーションコーンで、針はワイドゲープの6号とシンプルで小さい仕掛けです。
水深は2mを目安に、いかに大胆に浅場にセットすることを心がけます。深場とか遠投よりも、近場で浅場を狙うことの方が勇気がいりますが、水月はその勇気がまず要求されます。次に道糸ですが、フジツボのついた木の枝に擦られることが多く、そのためにリーダーに太い糸を使うことも考えられます。しかし、例えば、10号の道糸を使ってもフジツボのついた木の枝に擦れて引っ張りあったら、簡単に切れてしまいます。したがって、道糸を太くするよりは最終的にはやり取りの中での糸の出し入れを工夫することも要求されます。そこに技術的な要素が多いにあると思います。私は4号の道糸のままでしたが、多くのアングラーは先糸に10号のフロロカーボンや20号のナイロンなどいろいろ工夫しているようです。
さらにこの水月湖の鯉の特徴は引きのスピードの速さが他のフィールドの鯉とは違う事です。
また、私の経験では、釣り上げて、検量して、最後にリリースする時など、他のフィールドの鯉なら、体を横たえたり、かなり弱っていて、後ろからサポートしてリリースする事が多いのですが、私が釣った99cm鯉はリリースする際に尻尾で叩きながら水しぶきを立てて逃げていくという元気さに驚かされました。
そんな水月湖ですが、以前と違って亀の量が半端なく多くなりつつあり、これは三方湖の影響かとも思います。さらに、塩分濃度を測ってみると年々濃度が濃くなってきているようで、今年も例年より高い数値になっています。
さらに潮の満ち引きと硫化水素の影響を考慮しての投げるポイントの推進を決めていくことも必須のように感じました。
いずれにしろ、まだまだ未開のポイントも多く、他のフィールドと違い、仕掛けからいろいろ勉強させてもらえという点では、面白いフィールドと言えると思います。
結局、狙った時間帯の朝になってもあたりはなく、今回は潔く、納竿して、帰り道にある余呉湖に立ち寄ることにしました。
到着したのが、午前11時頃でしたが、湖面を眺めると漁協の船が外来魚(ブラックバスとブルーギル)駆除のために柳の木の岸近くを電気で感電死させています。しばらく様子を見つつ鯉釣りの人と話をしながら時間を潰し、竿をセットしたのは午後の3時頃でした。少し疲れていたので、誰もいない余呉湖でゆっくり疲れを取っていこうかという呑気な今回の釣行です。したがって、当たりは期待しないで、仕掛けもシンプルにして、景色を堪能していこうと、そんな気持ちでした。
日が沈むとホタルの光も見えるのもこの時期の余呉湖で貴重なひと時です。そのまま眠りにつき、気がつけば日が昇り、朝の6時になっていました。
静かな湖畔に埋没するようにアタリもなく仕掛けを打ち返そうかと1本の竿をあげた時に、30mほど離して打ってあった竿にアタリがあり、時計を見ると朝の6時40分です。私の余呉湖での一番食ってくる時間帯です。
竿を持つとずっしりと重さを感じささせてくれますが、水月湖と違って、ここからは難しさはなく、ゆっくりやり取りしながらネットイン。重さのために足元に気をつけて検量します。
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ネットを含めての重さが20kg、重いです。
ネットの重さが
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1.1KGなので、重量18.9KGです。全長は
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97cmで、形としては、個人的には満足できない鯉ですが、引きは強く取り込みは堪能できましたので、満足です。
昼には、草刈りの軽トラが集団で釣り座の近くに来て、騒音に悩まされる前に納竿としました。
これからは夏の釣りになりますが、梅雨明けまでのこの時期は大型も期待できますので、また違った楽しみを味わってみたいものです。