5月も下旬になり、木々の緑も濃淡が楽しめる季節になりました。釣り場に着いて、ポイントだけでなく、そっと周りの野山の景色に眼をやる余裕も持てる自分でありたいものです。

GW後半は、地元の櫛田川と宮川で竿を出しました.例年、GW迄は、地元の河川を中心に、その後は琵琶湖等に遠征するのが私の釣行パターンです.それは、例年GWで地元の河川で産卵が終わり、その後2週間程、鯉が喰ってこない時期になるからです。そのため、その時期に琵琶湖でも北湖に行くのが私のパターンですが,今年の産卵時期に関して、例年に比べ,一気に産卵するのでなく,遅れていると感じさせる程に産卵を感じることが少ない状況ですが,各地の様子は如何でしょうか.
確かに釣れた来た鯉は、産卵後の体の傷等もなく,産卵前の体型をしております.おそらく,だらだらと少し長い期間の産卵時期になるのではないでしょうか.
GW後半の櫛田川では、やはり釣れるのは平均サイズの70cmクラスで一本だけ80cmクラスが上がりました.




一方宮川は、この河川は鯉釣りをする人もいなく,ポイントも車は殆ど入れないので,最近の情報はなく、自分で開拓するより他はなく、今回も新規のポイントに入りました。宮川の特徴としては河岸が高く,全体に砂や岩が多く、蛇行している淵を狙う釣りになります.勿論、車で入れるポイントは少なく,入れても4WDでないと無理なので,琵琶湖等で車横付けのような釣りスタイルは通用しません。こういうポイントもまた違った面白みがあるので、それを味わうことができることで鯉釣りの面白みも増すと考えられます.
宮川の川底の特徴からも伺えるように、鯉だけでなく,似ゴイやウグイも多く,吸い込み式で団子を投げるやり方では似ゴイに邪魔されるだけの結果になります。この川で鯉釣りを経験することで、餌等について再考察する機会になる人も、過去には多かったようです。今回の宮川は昔の30年前の宮川ままのポイントですが,櫛田川や雲出川では、昔ではいなかった外来種の亀の異常な繁殖のため、鯉釣りでも大きな影響が出て来ています.四国の吉野川などでもこの外来種の亀の繁殖でいろいろ被害も出て来ていると聞いたことがあります.こんな所にも外来種の影響が出て来ており,生態系の変化が起きておるのは、自然の中で鯉釣りをする者としては、悲しい現実を見る想いがします.宮川は70cmにも満たない小さい鯉しかなかなか釣れませんが、じっくり時間をかけ四季を通じて今年は竿を出せればと考えています.

