数学教師の書斎

自分が一番落ち着く時間、それは書斎の椅子に座って、机に向かう一時です。

同窓会

2025-01-29 10:06:11 | 日記
 昨年出席した同窓会が2つあり、一つは高校の教え子に招待されて同窓会で、企画してくれたのは、今は弁護士として活躍してくれているA君でした。もう一つは大学の卓球同好会の同窓会で、これは初めての企画で、45年ぶりの再会になりました。後者の中で、今も卓球を趣味で続けているのは、私と私の結婚式の司会をしてくれた、元高裁の長官であるX氏でした。彼は刑事系の裁判官ではありませんでしたが、時期的に袴田死刑囚の無罪判決が出たころで、歴史を振り返りながら、あの大逆事件を思い出して、
を読んでみました。歴史を学ぶ上で、人物史を読むことも一つの楽しみ方であるので、読み始めましたが、人物史から観る当時の社会は、また違った歴史観を呼び起こしてくれます。裁判、司法がその歴史の中で、どう振舞っているかを見ることで、その当時の時代背景や司法判断の色合いが伺い知れて、今を見る目も洗浄される気分になります。友人の元裁判官は、朝の連続テレビドラマで昨年有名だった、「虎と翼」のモデルの三淵嘉子さん

と同じ所長も務めています。その彼や私と同世代の元裁判官の著書

も並行して面白く読めました。法曹界、特に裁判官の準公務員としての、キャリア感覚がリアルに、そしてその現場の人事の様子もその現場にいた人にしかわかりえないことを目の当たりにして、少し裁判や裁判官の現実を垣間見た気になりました。
 今週末はその同窓会をきっかけに、45年ぶりに、その元裁判官と卓球の試合をするべく、上京して、楽しいひと時を予定しています。折しも、今年度の全日本卓球選手権の興奮も冷めやらぬ時期に、懐かしい友人と試合できる今を大切にしたいものです。