スポーツのやりすぎ

登校拒否　ケース７
スポーツのやり過ぎで自律神経の機能低下を
目が座った少年
中学に行ったり、行かなかったりしているＴ君は身長百七十センチ、体重七十六キロで、誰
が見ても本当に体の具合が悪いなどとは思わないだろう。親御さんも周囲の人も、学校の教師
さえも怠け癖だと解釈していたとしても不思議ではない。ところがＴ君は「朝起きられない」
「めまいがする」「一年中鼻水が出て鼻が詰まる」「気持ちが悪くて吐き気がする」「いつも疲労
感があって頭痛がひどい」と訴える。こうした症状に悩まされて母親と一緒に研究所を訪ねて
来られたのである。
相談のときＴ君は黙ってじっと動かない。とくに眼球の動きが少ない。普通、まばたきは一
分間に十六回くらいで、生理的に眼球を潤すために行う。この瞬きの回数が非常に少ないので
「登校拒否・出勤不能」136頁

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