CB400バージョンSを5月に新車で購入して、約3ヶ月経った8月末に東北をツーリングした。
人生、初キャンプツーリングだ。12日間で約4500キロ走った。走っただけで、キャンプ場はただ寝るためだけの場所という感じだ。これは最初に北海道を走った時も同じだ。
人生、初キャンプツーリングだ。12日間で約4500キロ走った。走っただけで、キャンプ場はただ寝るためだけの場所という感じだ。これは最初に北海道を走った時も同じだ。
初日と最終日は高速道路を含めて一気に600キロ近く走った。往復約1200キロ、残り10日を1日平均330キロ走ったことになる。本格的なテント泊は1度もやったことはない。林間学校の大テント泊は別にして、高2の春休み、三角テント(ヨットの帆みたいな生地でできたやつだ)を担いで、友人(渕之上というやつだ)と2人でヒッチハイクで山陰を旅したことはあった。
だがそのとき実際にテントを使って寝たのは一日だけ。しかもテントを張ったはいいが、マットもシュラフもなく、直に地面に横になるような案配で、まだまだ春先の冷たい季節だったから、安眠できるはずもなかった。しかも、テントは夜中に強風で倒壊している。
きちんとテント泊をする本格的な旅は、ほぼ初めてだ。
といっても、銀マットにシュラフを携行しただけの簡易テント泊といってもいい。銀マットと一人用テントは近くのホームセンターで購入。シュラフは弟が10年以上も前に、バイクで北海道を旅したときに使ったものを譲ってもらった。ちょっと湿っぽかったが、ないよりまし、どうってことはなかった。
折りたたみイスはおろか、ガスストーブ、コッヘル、ランタン、食器などは持参していない。軽量タープの存在など、知りもしなかったころだ。テント用の灯りは自転車用の単3電池使用のライトを使った。1997年3月に書いた1996年のツーリングのまとめによると、このときは、どうやら新品のプラグも持っていったようであり、どこかで交換している。そのために、工具はきちんとしたものを積んでいったようだ。
1人用テント、銀マット、シュラフ、カッパ、ビーチサンダル(一応、キャンプ場用)、替えの下着類、ビデオカメラ、それ以外、余計なものは積んでいない。仕事らしい仕事もなく、児童用の短編を何本か書いただけで、とにかくバイクで旅をしたかった。
このときには日記も付けていない。ただ、弟から借りたビデオカメラ(ハンディカム)は持っていった。その映像をDVDにダビングしたものが今も残っている。数十年も前のことだ──ディスクが古くなったせいか、今では映像が飛んだり、止まったり、音声しか流れないような状態になっている。それでも、なんとかパソコンに取りこめた。
当時の映像から、どこを旅したのかだいたいわかる。