7月18日(土)中標津・開陽台~美幌垰~阿寒湖~本別町(静山キャンプ場)
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午前6時半には起床。濃霧。朝食、ミソラーメン。ノリ。サバミソ缶。
テント撤収。10時には開陽台を後にする。明日も、道東は天気がよくないとのこと。根室方面はあきらめて、西に向かうことにする。かなり展望がいいと評判の多和平キャンプ場にいってみるが、料金を徴収するせいだろうか、この日は1台もバイクは見当たらない。それほどの絶景とも思えない。テントサイトまでバイクでいけると聞いていたが、手前にバイクの駐車場が整備されている。もしかして、ここは多和平キャンプ場とは違うのかもしれない。ノドが乾いていたので、多和平直営の牧場売店でミルクを飲む。なかなかうまい。
243号を北上して、屈斜路湖を見下ろす美幌峠に立ち寄る。青空が広がり、気持がいい。素晴らしい景色だ。ここが徒歩3時間くらいでしかこれない場所だったら、隠れた名所といわれるのは間違いない。だが車で簡単にこられる場所だからか、クマの剥製と一緒に写真をとるだけで料金を取る観光名所となっている。観光客も多い。
弟子屈から阿寒道路。阿寒湖畔のアイヌコタンでは、「えりまきの木」で作られた首飾りをブローチにしてもらう。カミさんへのささやかな土産だ。3600円を3300円にしてくれるという。だが、あとでよく見ると、結構、細工が雑。高すぎかなと思ったが、ま、記念だ。土産物屋のお姉さんと話をすると、大阪出身で、ここには嫁にきたらしい。旦那も大阪の人間だという。買うまで、ずっとアイヌの人だろうと思っていたので、なんだか気が抜ける。その女性にオンネトーは素晴らしいと言われたので、行ってみることにする。
♪森と泉に囲まれて、という歌があったが、ここがそのモデルじゃないかいうようなきれいな湖だ。関東あたりの湖とはあきらかに水の質が違う。枯れた倒木が薄青い湖底に沈んでいる様は、わざわざ演出したのかと思うくらいだ。湖の周囲もなかなかよく、キャンプ場もある。よほど、テントを張ろうかと思ったが、食料を補充してないのと、木々の中だと気が滅入りそうなので、足寄方面に向かう。241号では事故車を目撃。直線の道路で、1メートル以上は段差のある林の中に、道路にリアを向け直角に落ちている。ハザードランプが点滅しっぱなしだ。しばらく走っていると、サイレンを鳴らした救急車とパトカー2台に出会う。
結局、足寄を過ぎて本別という町の「静山キャンプ場」にテントを張る。小川に沿った細長いサイトでなかなか雰囲気はいい。無料だ。おまけにすぐ横に温泉まである。――と、そのときは喜んだ。そのうちに土曜日のせいか、ファミキャンのでかいテントが何張りもすぐ近くに迫ってくる。圧迫されるようで、なんかいやな感じだ。
とにかく町にでて、3日ぶりに500ミリ缶ビール3本をゲット。他に弁当、インスタントラーメン3ヶ、プチトマト(190円)、サクランボ(180円)、ビール冷やし用に氷を買う。山稜閣温泉(400円)は川沿いの湯で、ちょっとカビ臭い風呂場だったが、湯はまあまあ。
夜は、ビールを飲んでいい気持ちになり、テントの中でヘッドランプをたよりに本を読んでいると、すぐ横でファミキャンの子どもたちが花火を始める。うぉおお。ナイロンの生地に火の粉が飛んできたら、一発でアウトじゃないか。「テントのそばでやるとダメだよお」とやさしく親が注意しているみたいだが、もっときびしく言わんかい。そのうちに打ち上げ花火まで始める。
パン、パン、パン、ドーン。
シュボボボ、ボ、ボ、ボーン。ボーン。
どわああ。川のほとりでやれえ! ああ、心臓に悪い。テントの中で、しばらく宙を睨む時間が過ぎる。これ以上やるようだったら、注意しなくてはと……。まあ、なんとかそれですんだからホッとする。しかし、そのあとビーチボールのようなものでサッカーを始める。テントにときどき、バスンバスンとボールが跳ねてくる。くうう。それでも10時くらいには眠る。午前1時前後に目が覚め、しばらく眠られず。左足のヤケドの水疱は、水がプヨプヨと溜まっているのもあれば、破れてしまったのもある。もう大丈夫かな。
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阿寒湖。けっこう天気はいい。
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こっちは美幌峠。このときは感激したものだ。